王者 内山高志 VS 挑戦者 三浦隆司
内山 8ラウンド終了TKO勝利
考察 ~内山~
立ち上がりのジャブの威力、正確さはサウスポー、オーソドックスを選ばず、
さらに攻めにおいて調子に乗ることもなければ、人気の面はともかくとして
この選手を崩せるボクサーは世界でもざらには存在しないと思われる。
それほどの立ち上がりの素晴らしさだった。
而して3ラウンドのダウンは、三浦のそれしかない武器を正面から直撃されており、
技術的な欠陥、肉体的コンディションの問題ではなく油断、慢心に他ならない。
右拳の手術を最近終えて、練習にも入ったそうだけれど、
それだけパンチ力がやはりあるんだね。
噂ではスパーで故E・バレロと互角に渡り合ったということだが、スパーはスパー。
本番ではない。
パンチ力は文句なく、技術的にも完成されていて、
フィジカルコンディショニングにも優れているのだから
残る課題はメンタル面のみ。
プロキャリアの浅さに対してそのボクシング自体は円熟味を持っているのだから
負傷休養期間は案外、自分を見つめなおす良い機会になっていそうだ。
vsリナレス、さらには粟生との統一戦が観たいが、
JBCトップがゴタゴタしているから、どうなることやら。
ベルトの価値、権威を守るとかなんとかいいながら
最も価値ある統一戦をほとんどしてこなかったのだから、
JBCの体制一新のためにもYさんには退いてもらったほうがいいかもしれない。
考察 ~三浦~
サウスポーのファイターは、いわゆる『オーソドックスなサウスポー』よりも
魅力が3割減、もしくは5割増しになることがある。
この日の三浦は後者。
puncher's chanceという言葉がボクシングにはあるが、
序盤のジャブの差し合いで勝負にならないと悟ったところで、
起死回生の一発が飛び出したが、ダルチニャン的でもありパッキャオ的でもある一撃だった。
通常、一発のある選手は威力を威嚇にして相手を退がらせるため、
踏み込みの幅がどれだけ適度に取れるかが勝負になる。
しかし、3ラウンドの一発に関しては相手の踏み込みに合わせた(合った?)形になり、
威力も浜田氏ふうに言うならば2倍となった。
魅力が増すのはこういうところ。
しかし、中盤以降はその左を数発当てはしたものの、相手のバックギアも入れてしまい、
相手はそれでも打てるが、自身のパンチにはトドメをさせる威力がなく、
逆に自身の肉体的ダメージを蓄積させることとなった。
精神的なダメージは仕草や表情から類推するしかないものだが、
あの顔面を見れば試合後のコメントを聞かずとも心中推し量るのは容易。
棄権時の顔面にシュトルムのジャブにしこたま痛めつけられた佐藤がダブって見えた。
内山 8ラウンド終了TKO勝利
考察 ~内山~
立ち上がりのジャブの威力、正確さはサウスポー、オーソドックスを選ばず、
さらに攻めにおいて調子に乗ることもなければ、人気の面はともかくとして
この選手を崩せるボクサーは世界でもざらには存在しないと思われる。
それほどの立ち上がりの素晴らしさだった。
而して3ラウンドのダウンは、三浦のそれしかない武器を正面から直撃されており、
技術的な欠陥、肉体的コンディションの問題ではなく油断、慢心に他ならない。
右拳の手術を最近終えて、練習にも入ったそうだけれど、
それだけパンチ力がやはりあるんだね。
噂ではスパーで故E・バレロと互角に渡り合ったということだが、スパーはスパー。
本番ではない。
パンチ力は文句なく、技術的にも完成されていて、
フィジカルコンディショニングにも優れているのだから
残る課題はメンタル面のみ。
プロキャリアの浅さに対してそのボクシング自体は円熟味を持っているのだから
負傷休養期間は案外、自分を見つめなおす良い機会になっていそうだ。
vsリナレス、さらには粟生との統一戦が観たいが、
JBCトップがゴタゴタしているから、どうなることやら。
ベルトの価値、権威を守るとかなんとかいいながら
最も価値ある統一戦をほとんどしてこなかったのだから、
JBCの体制一新のためにもYさんには退いてもらったほうがいいかもしれない。
考察 ~三浦~
サウスポーのファイターは、いわゆる『オーソドックスなサウスポー』よりも
魅力が3割減、もしくは5割増しになることがある。
この日の三浦は後者。
puncher's chanceという言葉がボクシングにはあるが、
序盤のジャブの差し合いで勝負にならないと悟ったところで、
起死回生の一発が飛び出したが、ダルチニャン的でもありパッキャオ的でもある一撃だった。
通常、一発のある選手は威力を威嚇にして相手を退がらせるため、
踏み込みの幅がどれだけ適度に取れるかが勝負になる。
しかし、3ラウンドの一発に関しては相手の踏み込みに合わせた(合った?)形になり、
威力も浜田氏ふうに言うならば2倍となった。
魅力が増すのはこういうところ。
しかし、中盤以降はその左を数発当てはしたものの、相手のバックギアも入れてしまい、
相手はそれでも打てるが、自身のパンチにはトドメをさせる威力がなく、
逆に自身の肉体的ダメージを蓄積させることとなった。
精神的なダメージは仕草や表情から類推するしかないものだが、
あの顔面を見れば試合後のコメントを聞かずとも心中推し量るのは容易。
棄権時の顔面にシュトルムのジャブにしこたま痛めつけられた佐藤がダブって見えた。