BOXING観戦日記

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WBC世界Sウェルター級王座決定戦 予想

2010-11-13 21:29:07 | Boxing
マニー・パッキャオ VS アントニオ・マルガリート

予想 マルガリートの後半TKO勝利

前日計量でパッキャオ144.6lb、マルガリート150lbということだが、
これでSウェルター級王者を決めてよいのかという疑問が生じる。
同時にウェルターリミットを割るパッキャオに期待と不安も生じる。
期待できるのはスピードとスタミナ。
なにをもってもしてもまずはこれらがパッキャオの主武器となる。
コット戦のようにロープを背負ってボディへの攻撃を
あえて受け止めるような展開を作ってしまうと後々厳しい。
本人は打ち合うと言っているが、それは柔道家と組んで戦いたいと言うようなもの。
145lbがベストとローチが公言するのはスピードとスタミナに最適だからだ。
そこを信じる。
不安な点は当日の体重・体格差。
デラホーヤは前日145lb、当日147lbでリングに上がるというミステイクを犯したが、
マルガリートは軽く160lbを超えてくるはず。
またデラホーヤは顔面へはストレート系、ボディはフック系と律儀だったが、
マルガリートの頭部への打ち下ろしとボディへの突き上げの怖さは
コットのパンチの比ではない(loaded glovesがどうのこうのは関係ない)。
コット、クロッティはウェルター級としてはさほど大柄ではなく、
なおかつ相手の体力を自分の体格で削り取るような戦法も取らなかった。
マルガリートは遠慮会釈なくそうする。
パッキャオ陣営にとってはそれが最も恐ろしいことで、
スピードを持続するためのスタミナを失った時、
ローチはパッキャオがスツールから立つことを許可しないと思われる。

正直なところ、マルガリートの復帰戦の不出来は問題ではなく、
予想・分析の材料にはならない。
それはそれ、これはこれだからである。
パッキャオへの期待と不安の評価を行い、どちらの占める割合が大きいのかが
ここでの判断材料となっている。
そんなことをいうと、ライト級進出後のパッキャオは不安点ばかりなのだけれど。