BOXING観戦日記

WOWOWエキサイトマッチなどの観戦記

WBA世界S・ウェルター級タイトルマッチ ジョアシム・アルシンVSアルフォンソ・モスケラ

2008-02-04 22:06:41 | Boxing
アルシン 12ラウンドTKO勝利

やっぱり初防衛戦は特別なんだな。
モスケラみたいなコテコテのファイターならリーチと体格差だけで
あっさり料理できると思ったが、ここまで苦労するとはね。
クラウチングから放つ右ストレートは伸び・威力とも抜群だが、
心と身体がほぐれるのが遅すぎた。
相手が弱ったところを見せると急に元気になるボクサーは多いが、
展開としては似たようなものだった。
頭で思い描くイメージに身体がついていかなかったみたいだが、
次戦ではロープに押し込まれることも無いだろう。
ただし、連打型ではなく一発強打型のボクサーには要注意と見る。
ロープ際で左右フックの応酬に果敢に応じていたが、
相手のパンチ力の無さを知っていたから応じたのか、
自分に自信があったから応じたのか。
全盛期のトリニダード相手なら左フック一発で沈められた可能性が高い。
4団体統一が可能な選手だとは個人的には思わなかった。

IBF世界J・ウェルター級タイトルマッチ ポール・マリグナッジVSハーマン・ヌゴージョ

2008-02-04 21:01:57 | Boxing
マリグナッジ 判定勝利

肩から両腕までを小刻みに震わせながら、左をフリッカー気味に振るうが、
これはしならせるパンチではなく突き刺すパンチ。
しかし、悲しいかな、パンチ力の無さが災いして、積み重ねていけばポイントは取れるものの、
いくら積み重ねても相手にダメージは与えられない。
右をアゴの下に置きながらも、カウンターを一切撃たないという珍しいボクサーだ。
ダックしながら突き刺していく左と後半になって見せたアッパーに見所はあるが、それだけ。
初防衛戦のプレッシャーで本来のパフォーマンスが発揮できなかったのかもしれないが、
KO率2割の片鱗は見せた。
KOできないなら判定で明確に勝てばいいのだが、
今日見た限りでは穴が多すぎる。
右ストレートを磨いて相手を後退させるワン・ツーを身に付けるか、
左のフェイントを餌に右のカウンターを撃てるようにならないと短期政権で終わってしまう可能性が大だ。

ヌゴージョもスタミナに難があるところ、気が小さいところがアンドレ・ベルトそっくりだ。
スタミナ切れは様々な理由で起こるし、誰でもスタミナ切れを起こすことはある。
それでも相手が弱みを見せたら一気に襲いかからないと駄目。
しかし、スタミナが切れてから本領発揮する徳山というボクサーは
本当に特異な存在だったんだなとあらためて感じた。