BOXING観戦日記

WOWOWエキサイトマッチなどの観戦記

L・ヘビー級12回戦 ロイ・ジョーンズVSフェリックス・トリニダード

2008-02-18 21:54:51 | Boxing
ジョーンズ 判定勝利

実況、解説がやたらジョーンズを持ち上げてたけど、超人の面影は完全に失われていた。
脚は動いていたが、かつての膝と足首の柔らかさというか自由自在な体捌きはもうなかった。
昔とった杵柄というよりは、ナチュラルな体格差で勝負が決まった感がある。
あとはブランクの差か。
次はカルザゲvsホプキンスの勝者とでもやる?

ティトもデ・ラ・ホーヤ、ホプキンス、バルガス戦を(録画で)観て夢中になったあの頃とは別人だった。
生命線の左フックを出せたのが最初の2ラウンドだけだったもんなあ。
バレラやモラレスみたいに闘争心が燻っているうちならまだ大丈夫だったろうけど、
一度は消えた闘争心を高額なファイトマネーとビッグネームとの対戦だけで再び燃やしたが、
それだけで戦えるほど甘い世界じゃなかった。
デ・ラ・ホーヤと再戦?
無価値。
江戸の敵を長崎で討つわけではないだろうが、これ以上ボクシング版モルツ球団は観たいとは思わない。

WBA世界ヘビー級タイトルマッチ ルスラン・チャガエフVSマット・スケルトン

2008-02-18 20:59:23 | Boxing
チャガエフ 判定勝利

マット・スケルトンのボクシングはウロダルチェクそっくりだな。
打たれ強さとフィジカルで相手を消耗させる。
ウェートを乗せた”パンチ”ではなく”体重そのもの”で相手を攻める。
スピードの無いリッキー・ハットンで、イギリス(自分のホーム)以外で支持される闘い方ではない。
頭をぶつけた勢いでクリンチに行くこと自体は否定はしないが、それじゃ世界は獲れないよ。
相手を疲れさせることはできても、倒すことはできない闘い方だった。

チャガエフもワルーエフに勝ったことで、妙な自信があったのかな。
それともやっぱり初防衛戦の緊張か。
コンビネーションブローを持っていない相手なのだから、
ポイントアウトに徹すれば楽勝だっただろう。
相撲をしてくる相手に相撲で対抗する必要は無かった。
まだまだヘビー級の混迷は続きそうだ。