goo blog サービス終了のお知らせ 

electric

思索 電子回路 論評等 byホロン commux@mail.goo.ne.jp

C-MOSワンショットタイマ4538

2010-04-17 14:14:36 | 電子回路
スタンダードC-MOSと呼ばれる4000シリーズについても少しお話しておきましょう。74HCシリーズが登場するまでは、ロジックデバイスといえばTTL(74LS)か、この4000シリーズのC-MOSでした。4000シリーズはTTLよりも動作速度は遅いのですが、C-MOSならではの省電力と、何より電源電圧が3V~18Vと幅広くとれることに大きなメリットがあり、オペアンプなどのアナログデバイスとの混在回路に威力を発揮します。一例として、ワンショットタイマ4538を紹介します。尚、現在では4538は74HCシリーズの仲間入りをし、74HC4538があります。

【タイミングチャートの説明】
①B=Hの時A→Hによって(トリガされ)出力QがTwoutの期間Hとなる。(CD=H)
②A=Lの時B→Lによって(トリガされ)出力QがTwoutの期間Hとなる。(CD=H)
③CD=Lの時は常に出力QはL。
④⑤⑥ 出力QがTwoutに達するまでに連続してトリガされるとQはHを継続し、最後のトリガ⑥からTwout後にLとなる。(CD=H)
*出力Q-は常にQの逆論理。

関連記事:555を使ったPWMコントローラ 2010-02-19

コメント (11)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 8bitラッチ 74HC573 (3ステ... | トップ | 「量」はアナログ、「数」は... »
最新の画像もっと見る

11 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ワンショット (kaoaru)
2013-02-18 23:34:55
HC138系統のワンショット・・・これも使わなくなった・・・というか、時定数のバラツキが大きすぎて精度が出せないですよねぇ~!

あまり精度を要求しない向き・・・ですよねぇ~!

少ロット量産でも精度を要求するんなら、PICマイコン使ったほうが省力化、コストダウンになるでしょうね!

あんまり業務用でPICマイコン使うとは思えないけど・・・。仕様がチャチなので・・・。
返信する
割と好き (ホロン)
2013-02-19 01:13:59
これ今でも私はよく使うんですよ。バラつきはあるもののワンショットのパルス幅が理屈上時定数(CR)で決まるので非常~にお手軽です。業務用というか、プロはPICを使わないというのはよく聞きますね。仕様がチャチなんですか。なるほど。私は使ったことが無いので何も言えませんが、それがまた劣等感だったりします。
返信する
それがまた劣等感 (kaoaru)
2013-02-19 09:43:48
なぁ~んてことはありません。

私のように「ムチャ」すれば「なぁ~んだ!」ってことなだけなんです。

でも、「ムチャ」すると体壊すんで、そこらへんのリスクが平気な時でないと・・・ね!

もう、電気回路とかプログラミングとか仕事とか・・・そういうことで体を壊すつもりなんてさらさらない私です。

ムリなんかしなくっても、寿命なんてそう長いものではありませんから・・・。

そこらへんをコントロールしながらこれからを生きていく・・・っつぅ~ことですね、ワタシは。
返信する
分かってはいるのですが (ホロン)
2013-02-19 20:45:59
要は「できるできない」ではなくて「やるかやらないか」ですよね。マイクロプロセッサに限らず人生のすべてについて言えますね。しかしH8はまあなんとかユーザーに気に入ってもらえるくらいには使うことができましたが、邪魔くさい!ですよね。LEDひとつを点灯させるのに、直列に抵抗をつないで電流を流せば点灯しますが、マイコンを使ってやろうと思うとどれだけ資料を参照することになるか。だから、一つは熟知したプロセッサを持ってるといいですよね。
返信する
私はH8で体調を崩しました! (kaoaru)
2013-02-19 21:08:21
H8ってヤツはものすごく高機能!

だって内部的にはSHと大してかわりないじゃ~ん!って思いましたもの・・・。

32ビットプロセッサなんですね、感覚が・・・。

C言語で組んでも、かなりのボリュームになります。


しかし、タイマ割り込みで動作する雛型を自分で用意できるくらいのスキルが身に付けばどぉ~ってことないのです。

その経験(ってどんなの^^;)を生かしてPICは自力で使いこなせるようになりました。

タイマ割り込みは10msecと1msecがあれば不自由しないと思います。

ここで問題なのはタイマ値で10msecを作ろうとするから難しくなっちゃうのです。

1msecを作って、10msecはカウントしてこなせば、1msecの割り込みだけ作ればいい、ってことに気が付かないのは「ハード屋さんの性」!

そういうのをH8で学んだような気がします。まるまる1ヶ月、ほとんど家に帰らないということもありました・・・。

そこへいくと、PICなんてアセンブラでも気が楽なものです。インストラクションの種類があまりにも少なすぎて・・・わざわざC言語をやる必要もなかろうて・・・。

マイコンなんてみんな似たようなモノですが・・・8086系が一番厄介なのかもねぇ~?私の経験では・・・。
返信する
ダイナミックスキャン (kaoaru)
2013-02-19 21:31:37
これをやるロジックを組むとなるとメンドくさいですよね?
でも、マイコンなら、チョイチョイと・・・。

タイミングだって周期を変えるだけだし・・・・

CPLDだったらロジックよりも楽ですが、それでもやっぱりマイコンに軍配があがるかな?

現在のクルマのブレーキーやテールランプ、ダイナミック点灯してますね!

疲れているとき、チカチカしているのがわかるときがあります。

いまどきはスタティック点灯しているのはないと思いますよ!
返信する
ありがたい情報 (ホロン)
2013-02-20 00:50:12
こういう話が本当に参考になりますね。ホントにありがたい情報です。「タイマー割り込みってなんじゃ?」とかねがね思っていましたが、まあやったことがないということですが、こういうことなんですねえ。肝を捉えたお話だと思います。近々テルミン(Web検索してみてください)を作ろうと思っているのですが、というか先にお金をもらっちゃってるのでお尻に火がついているのですが、こいつに使えないかなあ。無段階スイープではなく階段状にして欲しいなどとも言われているので。具体的イメージはまだ湧いていませんが。

PICとはなんぞや?のイメージも何となくわかった気がします。さりげなく実にうまい解説をしてくださったと思います。
返信する
テルミンだと・・・ (kaoaru)
2013-02-20 09:30:27
発振周波数の微妙な変化をとらえることが肝要ですね!

テルミンって、もともと発振回路が不安定な状況下で人間が手を近づけたりすると動作状況が変化するという、本来はよくないラジオ(?)が元だったのではないでしょうか?

マイコンで検出するのはかなり難儀ですが、センサの構造をプログラミングしやすく考えればできないこともないでしょう!

ハードウェアだけで実現するのはやはり「高周波発振器」なワケです。「できそこないのラジオ、あるいはワイヤレスマイク」、やはりこれですかね?


組込みプログラミングって、正直言ってキツイと思います。

プログラミング言語やマイコンハードを掌握しつつ、もろもろの経験からそれを解決するための手法を身につけていない自力で脱出できません。

ハード屋さんの見地からすると、プログラミング言語を扱うだけで精一杯になるんですけど、プログラミングの本当の目的はその先なワケです。

市販書籍を参考に組めるようになれるなどという甘いモンじゃないよねぇ~、って思います。実践を重ねて経験を積んでいかないと・・・また自分のスタイルというものを確立できないと・・・。

まぁ、最近はリアルタイムOSものが一般的になってますんで、OSという厄介モノともなかよくせねばなりませんし・・・。

そういうのは、WindowsでCプログラミングを積み重ねることでも身につきますけどね!

実際、そうなんですよ!

私が担当したH8/2000Sのブツはインサーキットエミュレータが使えない環境だったのです。

机上デバッグ、シミュレータでチェック・・・とても苦労しましたが、一番役立ったのはWindows上でCプログラミングして動作を確認したこと・・・これがイチバンだったのです。

16ビットとか32ビットの違いとかは勘案する必要はありますけど、キー入力や表示ができるワケなんでデバッグはたやすいのです。

「C言語で開発」するのがメインならば、おすすめの方法です。

かなり「C言語」のスキルが身につくと思いますよ!



それから「割込み」なんですけど、こいつはOSがからむとさわれなくなります。「割込み」はOSが管理するからです。それはWindowsでもそうです。

このあたりの違いをフツーにこなせれば、どんなシステムでも開発できると思います。

ウチの古いPCは見方を変えると、「でっかいワンボードマイコン」なんです^^;もう、使っていませんけど・・・。


返信する
ズバリ! (ホロン)
2013-02-20 20:51:08
「プログラミング言語やマイコンハードを掌握しつつ、もろもろの経験からそれを解決するための手法を身につけていなければならない」「ハード屋の見地からすると、プログラミング言語を扱うだけで精一杯。しかしプログラミングの本当の目的はその先」「市販書籍を参考に組めるようになれるなどという甘いモンじゃない。実践を重ねて経験を積んでいかないと・・・また自分のスタイルというものを確立できないと・・・」

以上、まさに核心部分のオンパレードだと思います。いまの私に必要なことをズバリ仰ってくださった感じがします。ほんとその通りですよね。

幸いなことに私がメインに使おうと思っているH8SX/1655にはオンチップエミュレータがあるので、いくらかは楽だと思います。もちろん有償ではありますが。
返信する
割と最近では・・・ (kaoaru)
2013-02-20 23:47:39
これもそんなに新しくなく、R8Cです。

トラ技の読者プレゼントで当たったものです。

呼び方は「オンチップデバッガ」と違っているけど、役目は同じ・・・で、UARTデバッグができる・・・PCのシリアルポートを使ってHEWと連動できるのです。

HEW自体が遅いけど、ソースレベルデバッグできるのは大変いい!だけど、フラッシュROMに書き込まないといけないから、ちゃんとしたエミュレータのほうが気楽かな?

実はPIC16F877や18F452もそういうデバッガが内蔵で、ICDというデバッグツールを使うと同様のことが可能・・・ということでICDのパチモンを自作しました。

ICDの回路図が公開されているので作れちゃうんですね!

でも、実際にはMPLABでシミュレータデバッグしちゃいますね、ターゲットもいらないし。

入力信号なんかも自分で作成してできますから、なんとかなるものです。


しかし、しかしですよ!

それができて何があるのだろうか?今の私に・・・という根本的な問題が残るのであった!


ま、要するに、「ネコに小判」ってことですね!
返信する

コメントを投稿

電子回路」カテゴリの最新記事