ヨースタイン・ゴルデル 著 NHK出版
ノルウェイの片田舎に暮らす14歳の少女、ソフィーの元に、ある日なぞの哲学者から手紙が届く。その手紙には「あなたはだれ?」「人間って何?」「世界はどこからきた?」とのみ綴られていた。ソフィーはいきなり投げかけられた質問に当惑するが、質問の答えを探すと同時に、謎の哲学者の正体をあばこうと懸命になる。その後手紙は毎日のように届き、ソフィーはいつしか手紙の中で語られる哲学の世界にのめり込んでいくが、さらに不思議な出来事が次々に起こるようになる。例えば、ソフィーは鏡に映る自分の顔が両目を閉じるのを見て驚愕するが、これは一体どういうことなのか?
ソフィーと謎の哲学者にまつわる物語はミステリー小説、謎の哲学者が語る言葉は史実に基づく哲学史という、読んで2倍得する贅沢な本。とにかく読み進むにつれて目から鱗が何枚落ちていくことか。この本を手にとって、日常の合間にちょっと日常の裏側を見てみるというのも悪くはないだろう。私はダーウィンの「進化論」について、進化とはフナから金魚を作るのと同じことなんだと、初めて理解した。この本は明らかに児童書であり、全て平易な言葉、平易な表現で語られているが、次々に登場する歴史上の哲学者の思想を取り入れるためには、どうしてもその哲学者の視点に自分の視点をシフトする必要があるため、幾らかは、いや時にはかなり難しくもある。
ノルウェイの片田舎に暮らす14歳の少女、ソフィーの元に、ある日なぞの哲学者から手紙が届く。その手紙には「あなたはだれ?」「人間って何?」「世界はどこからきた?」とのみ綴られていた。ソフィーはいきなり投げかけられた質問に当惑するが、質問の答えを探すと同時に、謎の哲学者の正体をあばこうと懸命になる。その後手紙は毎日のように届き、ソフィーはいつしか手紙の中で語られる哲学の世界にのめり込んでいくが、さらに不思議な出来事が次々に起こるようになる。例えば、ソフィーは鏡に映る自分の顔が両目を閉じるのを見て驚愕するが、これは一体どういうことなのか?
ソフィーと謎の哲学者にまつわる物語はミステリー小説、謎の哲学者が語る言葉は史実に基づく哲学史という、読んで2倍得する贅沢な本。とにかく読み進むにつれて目から鱗が何枚落ちていくことか。この本を手にとって、日常の合間にちょっと日常の裏側を見てみるというのも悪くはないだろう。私はダーウィンの「進化論」について、進化とはフナから金魚を作るのと同じことなんだと、初めて理解した。この本は明らかに児童書であり、全て平易な言葉、平易な表現で語られているが、次々に登場する歴史上の哲学者の思想を取り入れるためには、どうしてもその哲学者の視点に自分の視点をシフトする必要があるため、幾らかは、いや時にはかなり難しくもある。
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