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思索 電子回路 論評等 byホロン commux@mail.goo.ne.jp

政治主導とは?

2011-01-04 00:07:38 | 思索
日本国の属性に限定して考えると、国家権力を有し、国民を支配する者は官僚である。政権交代時の民主党は、この官僚の権力を解体し、国民を主権者とすることを目指したが、官僚の成り振り構わぬ反撃に遭い、10ヶ月と持たず、前政権にも勝る官僚の傀儡政権へと変質した。

そもそも、一般国民は適度な暮らしと、適度な自由が得られていれば、政治などに関心はない。自分もまた、できれば政治のことなど考えたくもない。平均的暮らしをしつつ、政治に関心を持つ国民はよほどの物好きなのだ。

しかも、国民から吸い上げて得た官僚の収入が国民平均の10倍以上であると知ってもなお、多くの国民は不平を言わない。というより、やはり政治に関心がない。驚くべきことは、生活に困窮する者、明日の生活をも知れぬ者が、とりわけ政治に無関心であり、むしろ自らを卑下する傾向にあることだ。

これに対し、政治に非常に関心を持ち、中には積極的に政治に加わろうとする国民層がある。富裕層である。もちろん官僚もこれに含まれる。彼らは自らの富める暮らしや財を更に肥やすために、権力を増強し、平民や貧乏人から吸い上げる方法を考えることに余念がない。このような国民全体の意識構造に基づき、現在の官僚支配は、あるべくして在る。

小沢一郎が報われないのは、いくら官僚支配を解体して、国民主権を実現しようと努力しようとも、この国民全体の意識構造故に支持する者の絶対数が少な過ぎることだ。小沢一郎がもし神のような力を持つのであれば、政治に関心を持たない大多数の国民は、早晩、権力に対して怒りを持ち始めるだろう。さもなくば、小沢一郎の夢は夢に終わる。

「小沢一郎の夢」
私には夢があります。役所が企画した、まるで金太郎あめのような町ではなく、地域の特色にあった町作りの中で、お年寄りも小さな子供たちも近所の人も、お互いがきずなで結ばれて助け合う社会。青空や広い海、野山に囲まれた田園と大勢の人たちが集う都市が調和を保ち、どこでも一家だんらんの姿が見られる日本。その一方で個人個人が自らの意見を持ち、諸外国とも堂々と渡り合う自立した国家日本。そのような日本に作り直したいというのが、私の夢であります。
(2010年9月 民主党代表選 投票前演説より)

小沢一郎街頭演説2010/9/4新宿駅西口

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