コロンブドール

Les Films de la Colombe d'Or 白鳩が黄金の鳩になるよう人生ドラマを語る!私家版萬日誌

日活が「天井桟敷の人々」をリバイバル上映

2005-01-10 | 映 画
日活直営のシネリーブル池袋 で 1月15日(土)から「天井桟敷の人々」 リバイバル上映します。
シネリーブル池袋 「天井桟敷の人々ーLES ENFANTS DU PARADIS ー」
私にとって思い出深い作品です。
またお世話になった日活が「天井桟敷の人々」をリバイバル上映してくれ嬉しい限りです。
goo映画 解説

寸 評
この作品は,劇場リバイバル上映で数回観て、さらに家でも機会あるごとに観ています。
しかしこの作品には、色あせはありません。
自分の成長と共に、感想も成長し、バチストとギャランスの恋の駆け引きの微妙さが観るたびに深み増し、考えさせられます。それが名作といえるゆえんだと思います。
 私が若輩時、人生悩んでいた頃観て、人生なんて自分一人だけではなく、時代に翻弄されるものなのだと悟り、気が楽になった思い出があります。
特に若い人に、劇場大スクリーンで見知らぬ人々の中で一人観ていただきたい作品です。
学生から社会人になり、歳を重ねるたびに味わいある思い出深い作品になるはずですから・・・。
 また脚本・台詞はシャンソンで有名な「枯葉」の作詞者詩人のジャック・プレヴェール です。
劇中科白の詩のごとく流れるような心地よい響き経験してください。

さらにこの作品見た後、この作品がどのような過程でフランスで製作されたかを知るとなおいっそう感銘が深まります。
 今年は戦後60年の節目の年でもあり、今なお戦争がおきている時代ですから、
この作品が本年再上映されるのも、意義があることだとと思います。
 また「天井棧敷の人々ーLES ENFANTS DU PARADIS ー」を
劇場で観られるのは、人生幸せです。

なお関西は、2月下旬からだそうです。
もっともっと拡大上映していただき
特に全国の若者に観ていただきた作品です。

これぞ《真理》の”愛”をみつけ、もとめていただきたい・・・・・!

 多くの方々に、「天井棧敷の人々」を観ていただければ幸いです!!

義経ー越後角兵衛獅子外伝・義経発行通行手形

2005-01-09 | ドラマ
「義経」今夜からNHKで放映とのこと。
義経ー九郎判官びいきなのか、人気が古今衰えず。
歴史ドラマの悲劇のヒーロー義経は華があり、今放送も期待したいと思います。

その放送記念に、昨年みつけた古文書の写しを公開したいと思います。
それがこの写真です。
 [新潟県 月潟村 郷土資料館・美空ひばり記念館 展示より]

文治元年三月 角兵衛獅子に義経と弁慶から通行手形を戴いたようです。

文治元年三月といえば、
1185年 義経27歳 その年一月には平家追討に出発し、
二月屋島の合戦で大勝利し、
その勢いで三月、下関の壇ノ浦で平家を滅亡させた時である。

その時に、義経から戴いた通行手形ならすごい価値のある
古文書ではないでしょうか・・・。
当時のトップアイドルからじきじきに戴いたのだから!
すごいものです。

また、その後四月には、景時から義経の不義を訴えられ
以後、トップアイドルが奈落のそこにへと・・・・冤罪罪人になり、
東北へと逃げさるのである。
悲劇のヒーローのドラマチックな始まりなのです。
故に、義経華のある絶頂期の古文書であるから、すごい価値のあるはずであります。

しかし、平家打倒時に、いくら昨年八月左衞門少将・検非違使石に任ぜられていたとしても
この様な通行手形を出していたと考えられるでしょうか?

私は、年代が誤りであり、
奥州藤原氏の平泉へと下がる途中の越後国において、通行手形を出したと、
判官びいき的に考えたいと思います。
そのほうが、平泉に行ったルートは、北陸・日本海越後国から東北に入ったと
仮定でき、義経伝説に華を添える事ができるからです。
越後国・角田浜には、゛判官舟かくし゛
の洞穴があるからです。
そう考えると、越後人は義経・九郎判官びいきでドラマをロマンチックにし、
自ら創造を膨らまし歴史を楽しめるからです・・・・。

確かに、この古文書は歴史教科書からは遠く離れているかもしれませんが、
あえて角兵衛獅子発祥の地・月潟村に古くから大切に保存され、
言い伝えられていたことに、歴史のロマンを感じ、
判官びいき義経と芸人、農民と相容れて、弱いものがヒーローになり
自分たちの生活を慰め、活を入れていたと思うと、
なおいそう、愛着がわきます。

そんな思いから、載せていただきました。

越後角兵衛獅子外伝・義経発行通行手形

慶春 元旦から映画三昧!

2005-01-03 | La Colombe d`Or
「昭和残侠伝 人斬り唐獅子」 DVD 東映東京作品
goo映画 解説
ポスター
二年参り いや二年映画鑑賞 
師である 山下耕作監督作品で年を越しました。
勿論、除夜の音と共に・・・・合掌。
そして賀正迎えさせて戴きました。
京都の山下家から分けて戴いた、
山下監督の写真もまた微笑んでおられました。

躍進するよい年になると確信させて頂きました!

朝から快調、一年の計は元旦に有り候、
   映画鑑賞で仕事始め!

「僕の彼女紹介しますーWINDSTRUCK-」 丸の内プラゼール
名曲Knockin on Heaven's Door付き公式サイト
今年最初の映画は、BOKUKANOでした。
公開初日に、新宿で鑑賞しましたがどうしても丸の内プラゼールで
改めて観たくなりトップバッター作品になりました。
プラゼールで観て、音響の良さ分、なお感動しました。
プロローグから流れる生ギターの音楽Knockin on Heaven's Doorが聞こえた途端、
以前二度観ているから、なお胸が痛くなりカタルシス katharsis状態になり
クァク・ジェヨン監督ワールドに浸りました。
初頭から大満足!!

次にアラン・レネ監督とオドレイ・トトゥの
「巴里の恋愛協奏曲」 日比谷シャンテ・シネ2
軽快な劇中オペレッタ付き公式サイト
この作品知らずに、ポスターを見たらこの二人の名前があったので飛び込み鑑賞にあいなりました。
「アメリ」のオドレイ・トトゥがオペレッタ映画に・・・、ワクワクし観てしまいました。
1925年の巴里を舞台にした、本当にオシャレな映画で、夢心地で・・・。
巴里の1920年台は、”狂気の巴里”とよばれるくらい何でもありの時代であり、
面白い人々が集まり、新しい芸術が生まれた時代でした。
その芸術家たちに有名な女性”キキ”がモンパルナスで華を輝かせていた女性の時代でもありました。
オドレイ・トトゥが私にはキキに見えて愉しみも倍増しました。
映画ではアールデコのモダニズムを皮肉っていましたが・・・・。
そのような人々が集まった場所が、この映画の舞台でもある
”サロン”だったのでしょうか・・・・。
そんな見方をしながら、エスプリのある男と女の会話を
ダリー・コール演じる管理人ごとく”覗き見する”ような感覚できき、
観る映画はゴージャスです。
また、つい口ずさんでしまいそうな歌が目白押しで楽しめました。
公式サイトにある、MUSIC2、4番は特に私のお気に入りです。
気に入りましたら、劇場に足を運んでください。

そして
「アンナとロッテ」有楽町スバル座
ドラマの時代背景付き公式サイト
予告編を見てから、是非観たいと切望していた作品でした。
この舞台背景も1926年から始まりす。
華の都では、狂気のモダニズムで、ドイツでは生活貧困から狂気の軍隊の足音が
聞こえ始めてきていました。
そんな観点から上記「巴里の恋愛協奏曲」と比べてみますと複雑な感じです。
双子の姉妹を通して、時代の犠牲者をドラマチックに描いていました。
ドラマの背景に戦争が重く圧し掛かっていますが、あまり説教臭くなく
双子姉妹の人生の不条理なめぐりあわせに心打たれます。
そしてー貧困と無知ーが戦争を引き起こし、双子の姉妹の如き国民の多くが
犠牲になったことを改めて考えました。
アンナとロッテ双子の姉妹は、東欧州の国々において
時代による、同じ民族が力により分割され、家族がばらばらになった
象徴と解釈するとこの映画理解しやすいかもしれません。

元旦から映画三昧!一年の計元旦に有り

ついでに、
さっきまで、TV東京系放映していました
「国盗り物語」
監督の一人に、以前東映京都でお世話になりました
森本浩史監督でした。
嬉しく、懐かしくBLOGしながら一挙観てしまいました。
森本浩史監督