コロンブドール

Les Films de la Colombe d'Or 白鳩が黄金の鳩になるよう人生ドラマを語る!私家版萬日誌

米UK映画「キャッシュトラック」を観て、原題の「wrath of man」男の怒りの方が的題と思い! 面白い肉弾70年代ハリウッド&ニューシネマ映画彷彿

2021-10-14 | 映 画
昨日、007を観ようとイオン県央劇場のスケジュールを見ていたら「キャッシュトラック」を上映していたので観てきました。007は三時間の超長篇。007はやはり二時間以内でないと悩んでいましたー。この「キャッシュトラック」へんとこな題名で気にしていませんでしたが、監督が本土UKでは初監督で大ヒットし世界配給され、日本では密かに言い伝えられている作品 私も劇場未見で動画サイトでの予告やベスト場面しか見てない ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ を撮ったガイ・リッチー監督作品。それもその初作品に出演しているジェイソン・ステイサムを主演にしているくサスペンスアクション映画。観たくなります! なおガイ・リッチー監督作品にディズニーに招かれ撮った アラジン 実写版があります。ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズのような犯罪映画を撮った監督が、ディズニー家庭映画 アラジンを撮らせたのも不思議でしたが、この作品を観て納得しました。
このクライム・サスペンス・アクション映画は、どうしても映画内容の感想を云うとネタバレになるので今回はやめておきます。
映画は、低音ベース弦が最初から弾かれ、重々しい空気感のグレーモノトーン調画面で終始物語が語られ、最初から現金輸送車襲撃場面から始まり、最後まで犯人を探す暴力と主人公と犯人とのドンパチ場面です。約二時間があっという間に過ぎました。やはりうまいアクションの演出です。しかしどんどん人が死んでいくこの映画には、映画の進歩でSFXやCG映画が当たりまえの時代前のハリウッド映画の精髄をみることが出来ます。さらに俳優の体当たりの演技と人間模様の演技に往年の70-80年代ニューアメリカン映画アクション映画の良さを感じました。また90年代に製作された一人で戦う主人公は 沈黙シリーズのスティーヴン・セガールを彷彿させられ心地よいアクション映画として観ていられます。
またこの映画は、良き時代のハリウッド映画の礎に則って作られた映画のあることにも起因してます。それは 家族愛 をテーマにしているから、映画でどんなに人を殺めたりして何でもありでも主人公やその他の人々は許される鉄則があるからです。また犯人はみんな戦地で闘った先鋭隊員の帰還兵であるということも米社会の歪問題を訴えているようです。ナタバレになるのでこれ以上やめていきますが・・・。
ただ登場人物の顔がみんな似ている男ズラなので、登場人物が混同し分かりづらく整理出来なく困る点はありましたがー。それとラストの現金を奪う設定は、無謀な計画でちょっとドラマの設定に無理があると感じますがー。それでも戦争帰還兵、米国での家族との安堵でこの生死を分ける無謀な現金襲撃で得たいと考えるのは、米国市民の貧富の差が激しくなったあらわれの象徴なのかもしれませんが・・・。
そうそう敵役にスコット・イーストウッドがいます。画面に最初に出ると、すぐに目元があの真逆役のダーティハリー刑事を思い出しました。なんとも不思議な光景で面白かったですねー。
それからセットに関して、これもネタバレになりますのでちょっとだけ。一番お金が掛かるメインスタジオセットで、ほぼ全ての重要な場面がそこ一箇所で撮影できる作品構成にしたプロディーサーと監督に乾杯! これからの映画製作の参考になります。
最近のクライム・サスペンス・アクション映画では、見応えのある作品です。CG,SFXアクション映画に飽きた人に特にお薦めの映画です。なお原題は、「wrath of man」 男の怒り です。やはり邦題が陳腐で興味を抱けせないのはそんな作品ですねー。副題にも wrath 怒り の文字を入れたら一般向けの印象がよかったとおもうのですが・・・。
蛇足ですが、帰ってから普段は劇場で鑑賞しない映画はDVDでも観ないのですが、まだ劇場未観の  ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ をオークションで落札しました。誰もいなく250円で落札です。早く作品を観てチェックしたいですね。ワクワクです!

 

映画『キャッシュトラック』オフィシャルサイト

ゴールデン・コンビが16年ぶりにタッグを組んだクライム・アクション/主演:ジェイソン・ステイサム/監督:ガイ・リッチー

映画『キャッシュトラック』オフィシャルサイト

 

 

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿