ちょっと用があって出してきた古い本。
「小さいサムライたち」というシリーズから『小さい小さいサムライたち・ぼくパパから生まれた』(昭和51年PHP)。 口頭詩がいっぱい載っています。
昔よくテレビ(「テレビ寺子屋」だったかな?)に出ておられた吉岡たすくさんが集められた幼児の言葉です。
つい笑ってしまいます。あどけないかと思えば辛辣だったり。
ほかのも紹介します。「ことば」です。
おかあちゃん
ことばたくさんしってるね
おとうちゃんは
「ああ そうか」だけだね。
(磯田正典・4歳)
吉岡さんはこう言っておられます。
「子どものこうした言葉を聞いたおかあさんや先生が、それを書き留めて残しておくことは、その子どもの美しい成長のために、ぜひしておきたい仕事だと私は思うのです。」
もう一篇。
「しかられて」
ああ にんげんなんて めんどくさいや
ぼく にんげんじゃないほうがよかった
だって したらいけないことばっかりだもん
(母)じゃあ なにになりたいの?
ライオンがいいな
だって いちばんつよいし
おかあさんも とってもやさしそうだよ
(宮崎直史・5歳)
『コーヒーカップの耳』面白うてやがて哀しき喫茶店。おとなの口頭詩がいっぱい。