冬から今まで、ずっと雨が多めに降っていますので異常乾燥はほとんどありませんでした。例年は、春になりかかるころは強風で空が土埃のために色が変わるほどであるのに、今年は風の強い日はあっても、埃だらけになる日はまだ一度もありません。
これは助かりますが、そろそろ石灰でも撒いて耕そうかなと思うと、土が乾かないうちにまた降るので、なかなか良い状態で耕すことができません。
今日も、午後からまた降りはじめました。雲が低く垂れこめています。降りだす前は、光が少なくなり朝でもなく夕方でもない、でもそれに近いような風景になり、なんとなく変な異界にでもちょっと足を踏み入れたかなというような感じになりました。
いまは、もう春の雨という感じです。なんとなく少しずつ緑色がかってきました。 「 竜馬伝 」 の武市(月形)半平太は、全身が刃物という感じに描かれていて、「 春雨じゃ、濡れて行こう 」 などという言葉はさっぱり当てはまらないような雰囲気ですね。
もっとも、その文句は創作なんでしょうが、実際はそれに近いゆとりのある月形半平太もあったのでしょうか。 言われてみたいねえ。 「 旦さま 雨が ・ ・ ・ 」
ミズナは、もうだめかなと思うくらいに委縮してしまったのですが、真ん中あたりに緑が残っていて枯れませんでした。それで、だんだん持ち直してきました。
でも、よろこんでばかりもいられないでしょうね。こう暖かくなってくると、今度はトウ立ちがしますからね。
袋の中でゴボウの葉がでてきたので、取り出してみました。細かいひげ根ばかりが多く、食べられる部分はあることはありますが、どうも理想のような状態にはなっていませんでした。
やはり、畑に作るのが一番なんでしょうね。土が硬くしまってしまうので、掘りにくいので袋栽培をしてみましたが、満足のいくような結果にはなりませんでした。
近くで陸田に水を引くのに井戸を掘っています。米の値段が思うようでないので、採算が合うのかどうかわかりませんが、とにかく水がなくては米作りもできません。
もともとは畑ですが、畑では手間ばかりかかりますから、やっぱり田んぼの方が良いようです。農家は畑つくりをどんどんやめています。草が出ると、ただトラクターでかき回しただけで、あとはさら地のようにしたままにしておくところが目立ちます。
市街化調整区域の枠が取れたら、虫食い状態にどんどん住宅ができてしまうでしょうね。
鶯を 雀かと見し それも春 蕪 村
廃 句
鶯に 聞き惚れたるや 朝寝坊
鶯に 聞き惚れたるや 厠なか
梅が枝 鶯かと見し 雀かな
ホーケケキョ 歌も乱れて それも春
鳶かと 思えど烏 それも春
鶯や 目白の方が 鶯色
鶯の 声より餅が 私ゃ好き
出かけよう 気もくじかれし 春の雨
東かぜ 吹くより雨の 方がいい