そして再び春のようなうららかな日になったのであります。寒さで体が縮んだり、暖かさでゆるんだり、私の体はゴム見たいなこの頃です。
でも、暖かいと油断していると、サーっと東風が吹いてきてゾクゾクとすることになるんです。特に午後も遅くなってからは。
わが家の南東の方角にある団地造成中のところをみると、やっぱり霧が出てきました。海の方からの冷たい風が温められて湿気の多い空気にぶつかっている証拠です。
だんだん南の方へも霧が押してきました。そのうちに立木を超えてわが家の方にも来るにちがいありません。海の方から霧が来るので潮霧なんていう人もいます。
あまり成長しませんが、玉ねぎはこれくらいになりました。太さは出てきたようです。ほとんどの苗の先端が枯れています。冬ですからしかたありません。
どうやら冬は越せたようです。とろけてなくなっちゃったものもあります。冬を小さな苗で越すのは大変なんですね。小さな、ちいさな、 ・ ・ ・ ・ そういえば、ちい散歩なんてのがありましたっけ。私のは spa 散歩です。
こちらはマルチ無し。ハネギとして食べるつもりです。極寒の時期には両端を開けたトンネルをかぶせておきました。今ははがされて、別なものに利用されています。人間は冷たいですね。その人間てのは、ハイ、私で~~~す。玉ねぎにに言われそう。 「 急にはがすなんて、人でなし~~~~ぃ 。」 すんません。トンネル足りないもんで ・ ・ ・ ・ ・ 。
赤カブの甘酢漬けはとってもおいしいです。日本にはいろいろな漬けものがあっていいです。ピクルスなんて訳しますが、この奥深いビミョーな味わいはピクルスなんて問題じゃないですね。
以前も話題にだしたことがあるかも知れませんが、しばらく前のテレビの話ですけど、アメリカ人に和菓子を食べてもらって感想を聞いたところ、「 砂糖を食べているのと同じ 」 と感じた人が多かったようです。
ということは、大味なものしか感じない。甘さの中に隠されたビミョーな味わいを感じることができないのかなと思いました。日本に来た外人は、たいていは梅干しは嫌いだと言います。しかし、うまくご飯の味とバランスを取りながら食べればおいしいのに。中には、そのレベルまで行っている外人もいると思いますが。
そうこうしているうちに、やっぱりわが家の方に霧が押してきましたよ。
父母が 頭掻き撫で 幸くあれて
言ひし言葉ぜ 忘れかねつる 丈部稲麻呂
別れの時に 父と母とが わたしの頭を両手で撫でまわしながら
「幸くあれ」-くれぐれも無事で過ごせ-と言ったことばが
脳裏から離れない
NHK日めくり万葉集から
山上憶良の子を思う歌に対して、子が親を思う歌のような感じがします。