初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

交響曲第90番

2009年03月26日 | ハイドン
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はハイドン:交響曲第90番です。

数多く作曲されたハイドンの交響曲ですが、どの曲も明るくトントン拍子に曲が進むこの軽快な感じ。結構好きです。

木管楽器のソロ演奏もチラホラと入れながらオーケストラが自然にそれを演出して、展開していく曲調もハイドンならではと言えるかもしれません。



 第1楽章:ジャ、ジャーン!とゆっくり始まるオーケストラ
 しなやかな感じで静かに響く弦楽器の序奏(イントロ) が、終わると、
 オーボエ、ファゴット、トランペットが響き、テンポも速くなり、
 軽やかなメロディが始まっていきます。
 フルートやオーボエのソロも軽やかに、弦楽器のめくるめく展開は
 ハイドンの明るく弾む華やかなフレーズが存分に味わえます。
 後半からはファゴットのリズムから少し暗い表情も見せますが、
 フルートとオーボエのメロディが響くと、その度に笑顔を見せるように
 明るく元気なフレーズを聴かせて、最後まで小気味よくテンポを刻み
 スカッと曲を締めくくります。 

 第2楽章:なごやかで、ゆっくりとしたファゴットのフレーズを弦楽器が
 支えるようにやさしく包み込んでいきます。
 弦楽器が急に大きくなり、立ち止まって強く響くと、表情が変わり、
 不安なフレーズを聴かせます。
 弦楽器はひっそりと、繊細にその表情を聴かせますが、
 やがて最初のファゴットのフレーズが聴こえると、
 次にはかわいらしいフルートの音色がそのフレーズを受け継ぎます。
 しかし、弦楽器は再び強くしっかりとした音で刻みます。
 その後、チェロのソロを入れて、フルートのソロが始まると、
 また雰囲気が少し変わっていきます。
 それから、オーボエでフレーズをつなぎ、最後にファゴットがひとつ
 現れると、ふっと軽くため息をつくようにして終わります。

 第3楽章:明るいフレーズがさわやかに響くと、曲がスムーズに始まります。
 チェロのフレーズが入ると、少し静かな感じになりますが、
 その後、木管楽器の音色を挟むと、元の明るいフレーズに戻ります。
 何度か同じような形をくりかえしていくと、
 オーボエのソロが始まります。オーボエは何事も無かったかのように
 あっけらかんとソロを奏でると、弦楽器もまたはじめのフレーズで
 ラストをしめくくります。
 
 第4楽章;軽快なリズムで弦楽器が小さく始まったかと思うと、
 急に大きくなってトランペットやホルンが鳴り始め、賑やかに曲を
 盛り上げていきます。
 弦楽器の細やかなリズムに、トランペットが、ファゴットがはやし立てる
 ように盛り上げると、たまらず盛り上がる弦楽器。
 何度も小さくなりますが、それでもやっぱり盛り上がり、
 後半に進むにつれて、低音弦楽器は抵抗するようにザクザクと刻みますが、
 それでも、最後は明るくサクッと終わったかと思うと、
 また小さく始まり、弦楽器はラストに向けて大きく盛り上がると、
 堂々と最後を飾ります。


明るくてサクサク聴ける交響曲がとてもいいですよね。
せっかくだから、いつものように何か曲のエピソードとか何とかを紹介しようと思ったんですが、CDの解説を見ても、ウィキペディアを見ても、「二重販売」みたいな事は書いてあるんですが、イマイチ理解しきれなかったのでパスしてしまいました。
まあ、エピソードはともかくとして、歯切れよくサクサク聴けるし、管楽器のソロもほどよく組み込まれた、聴きやすい曲ということで。


≪オススメCD≫
ウィーン・フィル&カール・ベームです。
ハイドン:交響曲第88番&第89番&第90番
ベーム(カール)
ユニバーサル ミュージック クラシック

このアイテムの詳細を見る


【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★
怒:☆★★★★
哀:☆★★★★
楽:☆☆☆☆★


≪おすすめシチュエーション≫
元気の出る明るい交響曲です。


音楽ブログランキング