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初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

歌劇「魔笛」

2006年03月02日 | モーツァルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はモーツァルト:歌劇「魔笛」です。

歌劇(オペラ)ですから、「英語だけでも分からないのに、ドイツ語やフランス語、イタリア語
なんて・・・」と、初めての方には少々抵抗があるかもしれませんが、オペラを聴くなら、
とりあえず、言葉は置いておきましょう。
もちろん、言葉が分かった上で聴いたほうがいいのは、いいんでしょうが、分からなくても、
メロディに載せて歌を聴くだけでも、十分楽しめると思います。だって洋楽だって聴き
始めは同じだと思いますから、それにフルオーケストラをバックにオペラ歌手が堂々と
歌いこなしているのは、聴いているだけでも爽快だと思いますよ。

では「魔笛」のストーリーを簡単に。童話風な物語となっており、舞台はエジプトのようです。
王子タミーノが、魔法の笛(魔笛)を片手に、おっちょこちょいなパパゲーノをお供に
連れて、悪魔ザラストロにさらわれた、夜の女王の娘「パミーナ」を救出に向かうが、
途中には様々な試練が待ち受ける、というようなお話です。例えになるか分かりませんが
「スーパーマリオ」みたいな内容ですね。(ちょっと違うかな?)とにかくとっても
メルヘンチックなお話のようです。

ドイツ語のオペラですから、言葉を理解して楽しむのはなかなか難しいですが、それを
抜きにしても、とても楽しめる作品だと思います。CDでは、全曲版も多く販売されて
いますが、オペラですから全曲版だと当然セリフだけのシーンもいくつかありますので、
曲を中心に聴く事になると思いますから、CDなら「ハイライト版」とか「抜粋版」でも
楽しめると思います。


 序曲:序曲には特に歌やセリフは入っていませんが、これから始まる歌劇(オペラ)の
 内容を想像させるようなフレーズがふんだんに、盛り込まれていますが、この序曲も、
 これから始まるこのオペラが、どんな展開になるのかをワクワクしながら聴ける曲だと
 思います。特にこの魔笛の「序曲」はこの曲だけでも演奏されることがあるほど、人気
 のある曲ですから、ひょっとしたらどこかで聴いた事があるかも。

 第1幕~なんと美しい絵姿だろう~:王子タミーノが王女パミーナの肖像画を見せられ
 てその美しさを、歌い上げる曲ですがうっとりとその肖像画に目を奪われたかのような
 王子タミーノの雰囲気が、言葉の意味が分からなくてもよく伝わってきます。相当美人
 ですよパミーナは!

 第2幕~地獄の復讐がこの胸にたぎる~:夜の女王が悪魔ザラストロに対して復讐を
 誓って歌う曲なのですが、タイトルだけでもとってもコワそうですよね。曲もソプラノ
 歌手が、とんでもない高音で歌い上げますが、音域だけでもすごいのに、それに当然
 メロディを付けて歌ってますから、また凄いんですよね。歌詞の内容は知りませんが
 聴いてる分には相当ヒステリーチックに聴こえます。

 第2幕~パ、パ、パ、パパゲーナ~:この曲はずいぶん前ですがアイスクリーム
 「パナップ」のCMでやってましたよね。(知ってる人いるかなぁ?)とにかく
 ソプラノ(女声)とバリトン(男声)が交互に面白いように始終「パパパパ、
 パパパパ」言ってますから聴いてるだけでも楽しくなってきますね。

CDの「解説」にもオペラの大まかなストーリーや、それぞれの曲に対する解説も付いて
いますから、その場の雰囲気も想像しながら聴くとイメージが膨らみやすいんじゃないで
しょうか?「魔笛」はとてもおもしろおかしくコミカルな部分もふんだんにありますから
「オペラを聴くんだから!」と構えたりしなくてもとても聴き易い内容だと思いますよ。

≪オススメCD≫
モーツァルトのオペラは楽しいものが多いですね。

モーツァルト:歌劇「魔笛」ハイライト
カラヤン(ヘルベルト・フォン), ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団, ダム(ホセ・ヴァン), オット(カーリン), マティス(エディット), アライサ(フランシスコ), ホーニク(ゴットフリート), ペリー(ジャネット), クルーゼ(ハインツ), ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団
ユニバーサルクラシック

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★
怒:☆★★★★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆☆☆☆

≪おすすめシチュエーション≫
懐かしい、物語が聴きたくなったら・・・

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フルートとハープのための協奏曲

2006年02月25日 | モーツァルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はモーツァルト:フルートとハープのための協奏曲です。

曲名のとおりフルートとハープがとても綺麗なメロディを作り出しています。フルートと
ハープですから、とってもやさしい音色が聴いていてもさわやかな気分になります。
一般的にはそれほど有名ではないのですが、とってもいい曲なのでおすすめの一曲です。

これも「協奏曲」ですからフルートとハープが主にソロとなってフルオーケストラがそれ
を伴奏する、という形になっています。又、この頃の作曲家(特にベートヴェンとモーツ
ァルト)の「協奏曲」には「カデンツァ」と呼ばれるいわゆるアドリブソロがあります
から、CD屋さんに行くと同じ協奏曲のCDが違う演奏家によって販売されていますか
ら、演奏家によって当然演奏内容も変わってきます。
ただ、協奏曲の中に「カデンツァ」を指定して作曲しているのは主にベートヴェンと
モーツァルトしか見たことないですが、このふたりの作曲家の「協奏曲」を聴くなら
「カデンツァ」もひとつの聴きどころかもしれないですね。


 第1楽章:華やかで明るい序奏から始まります。フルートとハープの演奏が始まると
 とても可愛らしい掛け合いになります。春のお花畑でちょうちょがひらひらと、軽や
 かに舞っているように聴こえます。とてもいいお天気の空の下で、そよ風なんかに
 吹かれているような心地よい曲です。

 第2楽章:ふわっとした感じのやさしいメロディから始まります。フルートの、のん
 びりとしたフレーズを崩さぬように更に優しくハープがリズムをつけているのが、
 とても美しく響きます。春のやわらかい晴れ間からキラッとこぼれる日差しのように
 うまく、きらめきを表現しているように感じます。

 第3楽章:若干テンポは早くなりますが、程よいスピード感だと思います。フルートと
 ハープの絶妙なコンビネーションは春の小川のせせらぎを小魚が競走しているような
 感じでしょうか?また後半には「カデンツァ」と呼ばれている、いわゆるアドリブソロ
 の部分があり、この部分は演奏者がある程度の曲のきまりに合わせて自由に演奏
 してもいい事になっています。だから同じ曲でもCDによってこの部分が違う演奏を
 しています。その違いを聴いてみるのも、面白い聴き方かもしれませんね。

とにかく、聴いて損はしない明るい曲ですから、よかったら聴いてみてください。基本的に
モーツァルトは曲を流しているだけでも雰囲気が明るくなるものが多いですし、特にこの
曲なら何かしながらでも、程よく聴けるいい曲だと思います。


≪オススメCD≫
フルートとハープならやっぱりコレでしょう。

モーツァルト:フルート協奏曲第1番/同第2番/フルートとハープのための協奏曲
ゴールウェイ(ジェームズ), アカデミー室内管弦楽団, ロブレス(マリサ), モーツァルト, マリナー(ネビル)
BMGファンハウス

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆☆
怒:★★★★★
哀:☆★★★★
楽:☆☆☆☆★

≪おすすめシチュエーション≫
春風に吹かれながら、ベランダとかバルコニーで聴きたいですよね。

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セレナーデ第13番「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」

2006年02月20日 | モーツァルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はモーツァルト:「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」です。

この曲なら、もう今更言わずと知れた名曲ですよね。誰でも必ず聴いた事ある曲の
ハズです。クラシック音楽の代表格と言っても過言ではないでしょう。
この曲もセレナーデなんですね。チャイコフスキーの時にも紹介しましたが、実際に
CDを調べてみると、「セレナード」となっているものも多数ありますが、これは
フランス語読みのようで、「セレナーデ」はドイツ語読みのようです。まあどっちでもモノ
自体は変わらないので、ここではセレナーデにしときます。(別に根拠はないけど、)

ちなみに、この曲のタイトルはドイツ語で「アイネ」は英語で言うaとかanみたいな
ヤツで「クライネ」はかわいいとか小さい、「ナハト」は夜、「ムジーク」は音楽(英語
だと「ミュージック」)なんですね。だから日本ではまとめて「小夜曲」なんて訳され
たりもしてるみたいですね。

さて、曲ですが、スッキリして軽快な曲ですよね。時間も全部で20分弱と初心者でも十分
聴ける手ごろな長さじゃないでしょうか?
ただ、この曲も1楽章の冒頭部分だけが、ズバ抜けて有名になってしまいましたが、最後
まで聴いてもいろいろあるので、聴いてみてくださいね。


 第1楽章:冒頭部分のあまりにも有名なこの曲。今更説明する必要もないと思いますが、
 とても軽やかで、スッキリとしたテンポが聴いていても耳障りがいいですよね。

 第2楽章:ゆっくりとしたテンポになります。とってもやわらかそうで、ふんわりとした
 感じのこの曲。午後に紅茶とか飲んだあとにこの曲を聴きながらお昼寝とかしたら、
 とっても熟睡してしまいそうです。

 第3楽章:テンポに合わせて思わず肩を横に振ってしまいそうな序奏(イントロ)から
 始まり、ヴァイオリンのゆっくり揺れるようなテンポのフレーズがとってもいいですね。
 
 第4楽章:ちょっと小走りなテンポがとっても小気味よく聴こえてきます。始終、最初の
 テーマがなり続け、途中でチェロやビオラなどがあいづちを打つように重なってきます。
 聴いててとっても面白い曲ですよね、この曲。
 
さてさて、いろいろ書きましたが、クラシックではタイトルも曲も同時に有名な曲は珍しい
と思いますが、ここまで有名な曲も他にはなかなか、ないでしょうね。

≪オススメCD≫
コメントでもベタ褒めされているので、とってもいいんじゃないでしょうか?

モーツァルト:セレナード第13番「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
ベーム(カール), モーツァルト, ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団, ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ユニバーサルクラシック

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★
怒:★★★★★
哀:★★★★★
楽:☆☆☆☆★

≪おすすめシチュエーション≫
ちょっとくらい悲しい事があっても、これを聴くと「ま、いっか!」なんて思えてくるかも。

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弦楽四重奏曲第17番「狩」 K458

2006年02月15日 | モーツァルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はモーツァルト:弦楽四重奏第17番「狩」です。

「弦楽四重奏!!」なんていうと名前から堅苦しくてダメですよね。この曲はタイトルが
「狩」とついてますからまだいいんですが、第○番!って言われても初心者にはちょっと
キビシイですよね。選び方としては、こういう風にサブタイトルがついてる曲から選んで
いくと、イメージが分かり易くていいかもしれないですね。

さて、四重奏の4つの楽器ですが第1・第2のふたつのヴァイオリン・ヴィオラ・チェロの
4つが一般的な弦楽四重奏のパートです。イメージとしては・・・おおざっぱに言えば、
ヴァイオリンの形はほぼそのままで、大きさだけがだんだん大きくなってると思って頂け
ればいいんじゃないでしょうか(こんな説明でいいのかな?)

曲の方は、「狩」なんて言ってもわれわれ一般人からするとあまり親しみのない分野です
が、ヨーロッパの方で貴族なんかが「うさぎ狩り」とか鳥なんかを銃で撃ち落して犬にと
りに行かせてるような、あんな感じなんでしょうね。(きっと)
それくらい優雅な曲ですね、このメロディからすると、貴族の遊びから名前つけるんだっ
たらもう少し他のにした方が良かったんじゃ…。なんて、個人的には思います。

第1楽章:耳ざわりのいい心地よい曲ですね。4つしか楽器がないので、それぞれのソロ
もとっても聴き易くてgoo!です。とってもあっさりしてますし、ヴァイオリンが特に
あざやかに聴こえてきます。

第2楽章:少しゆっくりめのテンポになりますが、それぞれの楽器の掛け合いがその分
良く聴けるテンポだと思います。

第3楽章:更にゆっくりとしたテンポになりますが、少し物悲しげな曲調になります。
「狩」なのに!?まあ、タイトルが必ずしもそのままその曲のイメージにぴったり当て
はまるという事もないので、あまり惑わされないようにしましょう!
とにかく、始終切ない感じが続きますが、この曲全体の一部として考えて見てください。

第4楽章:また、軽快なテンポに戻ります。この一番最後の楽章が「狩」っぽいイメージ
がありますが、どうでしょうか?猟犬があっちこっち駆け回って、ご主人さまも真剣に
「あっちだ!こっちだ!」って言ってる気がします。

いろいろ、書きましたがこの曲に関してはどうも「狩」って気がしないんですが、まあ
当時のいろんな背景があっての事でしょうし、この曲に関して言えばあまり、タイトルの
イメージに感化され過ぎないで聴いていただければいいんじゃないでしょうか?(あれ?
冒頭部分と言ってる事がちがうぞ!?)

≪オススメCD≫

モーツァルト:弦楽四重奏曲第17番
スメタナ四重奏団, モーツァルト
コロムビアミュージックエンタテインメント

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★
怒:★★★★★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆☆☆☆

≪おすすめシチュエーション≫
仕事しながら、勉強しながらでも違和感なく聴けると思います。

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ディベルティメントK136

2006年02月11日 | モーツァルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はモーツァルト:ディベルティメントK136です。

この曲は、曲名はそんなに有名ではないんですが、とってもさわやかで軽快な曲です。
是非一度聴いてみてください。

ディベルティメントが一応(一応ってのもなんだけど)曲名ですが、同名の曲が番号
違いでいくつか作曲されていますので、Kのあとの番号に気をつけてくださいね。
ちなみにK(ケッヘル)というのはモーツァルトの作品番号の事で、彼の作品には全て
この番号がついています。

第1楽章:軽快なテンポでさわやかに流れるような感じがします。

第2楽章:おっとりとした曲で、聴いていると浮世の出来事なんか忘れて、うつろ
うつとと知らない間に夢の中へ・・・、なんて曲です

第3楽章:落ち着いたと思ったらうって変わってまた軽快なメロディが流れてきます。

この曲は3楽章構成になっていますが、他の曲と比較しても短く12・3分程度です。(それ
でもやっぱり長いかな?)

≪オススメCD≫
イージーリスニングにはとってもいいですよ

モーツァルト:ディヴェルティメ
アカデミー室内アンサンブル, モーツァルト
ユニバーサルクラシック

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★
怒:★★★★★
哀:★★★★★
楽:☆☆☆☆★ →爽:☆☆☆☆☆

≪おすすめシチュエーション≫
朝目覚めてすぐに聞くとさわやかかも?(2楽章で2度寝しないでね)