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「ミッショ:インポッシブル デッドレコニング PART ONE」(2023年 アメリカ映画)

2023年09月13日 | 映画の感想・批評

 
 最新鋭のAIを搭載した潜水艦が、自らのAIに騙され、架空の敵艦に向けて発射した魚雷により沈んでしまう。潜水艦と共に沈んだAIは、世界中のデータを掌握できる恐ろしいAIである。ただ、そのAIを作動させるには、乗組員が持っていた鍵が2つ必要。1つはイーサンがCIAから奪うことに成功。もう1つの鍵の取引があるという空港で、奪い取った1つを掏られてしまう(何とも原始的!)掏られた相手を追いかけてローマへ飛び立つのである。世界を想いのままにしたいという欲望に人々はその鍵を奪おうとするが、その鍵で実際に何がどう出来るのかは誰も分かっていない・・・。それだけ、「AI」はまだ良く分かっていないということか・・・。
 冒頭、“2001年宇宙の旅”と”ターミネーター”をミックスして思い出した。古くからあるテーマであるという証か・・・。6月にブログUPした「ミーガン」も同テーマだった。ただ、本作は、スパイアクション映画のシリーズものとして、定番のマスク変装や、アクションは山盛りである。還暦を超えているとは思えないトム・クルーズ。全力で走り(しかも長尺!)、ローマ市内のカーアクション(これは凄い!)、夜の街での鉄棒での袋小路アクション(かなりハード!)、全速力でバイクと共に断崖絶壁からジャンプ→そのままスカイダイビング(想像を超える!)、オリエント急行での車外での死闘~宙づりになった列車からの脱出(自然と力が入る!)等々。スタントマンではなく、本人が演じているそうで、CG(AI?)に負けないアクションへの意地が感じられた。
 本作はシリーズ7作目で、8作目と同時撮影されたようで、「PART ONE」となっている。「PART TWO」の全米公開予定は2024年6月28日。ただ、ネット情報では、本年7月14日に始まった全米俳優組合のストライキの影響(これにより、トム・クルーズの来日キャンペーンが中止になった)で、延期されるかもしれないとのこと。ストライキの原因の1つは、AIによる俳優の権利保護があるそうだ。映画の中でも、実際の現場でも、制御出来ないAIによる恐ろしさが出てきているということか。少なくとも、イーサンは、このAIは危険と判断し、手に入れた後は、消し去ろうとしている。まだまだ、得体の知れないAIより、生身の人間が安心出来る。
 色々言ったが、このテーマ曲を聴くだけでもワクワクする。「PART TWO」が楽しみだ。
(kenya)

原題:「MISSION:IMPOSSIBLE - DEAD RECKONING PART ONE」
監督:クリストファー・マッカリー
脚本:クリストファー・マッカリー・エリック・ジェンドレセン
撮影:フレイザー・タガート
出演:トム・クルーズ、ヴィング・レイムス、サイモン・ペッグ、レベッカ・ファーガソン、ヴァネッサ・カービー、ヘイリー・アトウェル、ポム・クレメンティエフ、イーサイ・モラレス


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