4月19日(木)、本部港島ぐるみ会議の皆さんと沖縄総合事務局運輸部を訪ねた。
この間、辺野古への石材の海上搬送が続いているが、その積出港である本部港(塩川地区)では、違法ダンプの走行が目立っていた。港では、県警の警察官らや防衛局職員らも立ち会っているのに、こうした違法ダンプについては注意をしようともしない。
昨年秋には、キャンプ・シュワブに入る違法ダンプについて再三、沖縄総合事務局を訪ねて是正を求め、改善されないのでとうとう市民106名で告発に踏み切った(昨年12月末には県警本部から正式に受理したという連絡があった)。
こうした取組みの結果、キャンプ・シュワブに入る工事車両については、さすがに以前ほど露骨な違法ダンプは減ってきている(しかし、やはり違法ダンプが使われている)。ところが、本部港では、人目につきにくいということもあってか、まさに違法ダンプのオンパレードというような常態が続いているのだ。
(本部港(塩川地区)に入る違法ダンプの一例。今日、沖縄総合事務局の担当者はこの車両について、車体の番号表示がない(ダンプ規制法違反)、積載オーバーの疑い、そしてリアバンパー(突入防止装置)なし、最大積載量の表示なし、速度抑制装置の表示なし、後部大型反射器なしなどの問題を認めた。他にも荷台後部あおりかさ上げ(さし枠)などの車両が目立つ。)
私は、本年3月27日、本部港(塩川地区)に入るダンプトラック38台の写真を沖縄総合事務局に送った。今日、沖縄総合事務局はこれらの写真のダンプについて、次のような見解を示した。
1.番号表示のないダンプ規制法違反車両は20台確認された。所有者に連絡したところ、その後、13台は改善したという返信があった。7台については未回答。
2.積載オーバーの疑いのある車両は16台ほどあった。道交法違反の疑いなので、沖縄県警に情報提供した。
3.道路運送車両法の保安基準に関しては、上の表のような違反項目があった。38台のうち30台が保安基準に不適合だった。所有者に警告ハガキを送ったところ、昨日までに8枚の返信が来て、改善したということだった。22台については未だ返信がない。
4.沖縄防衛局にも指導するよう連絡をした。
こうした回答に対して、我々からは「公共事業なのに何度、指摘しても違法ダンプが使われ続けている。防衛局に、是正を求める具体的な措置を取れ」と強く追求した。
また、本部港(塩川)からは沖縄総合事務局が行なっている那覇空港増設事業の車両も使われていると追求したところ、車両安全課長はその事実を知らなかったことが判明した。それについては、「調べて対応したい」と約束した。
陸上交通課長にこれらの写真を見てどう思ったかと聞くと、「写真を見て驚きました」と課長も呆れた様子だった。それほど本部港の違法ダンプの実態はひどいのだ。今後も取組みを強めていきたい。