チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

今日で土砂投入から3年 /// 辺野古・設計変更申請不承認の根拠となった「審査結果一覧」が開示された。54件の審査項目のうち、10件が「不適」--- 遺骨混りの土砂の問題も不承認理由とすべきだった!

2021年12月14日 | 沖縄日記・辺野古

 今日(12月14日・火)は、辺野古への土砂投入開始されて3年目にあたる。あの日、私は海上から土砂投入に抗議・監視していたが、土砂が投入された瞬間、船上の仲間から悲鳴があがったのを今も覚えている。

・「辺野古で土砂投入が始まった--- 県民の怒りはますます強く燃え上がっている!」(2018.12.14  本ブログ)

 土砂投入から3年が経過したのだが、投入された土砂はまだ、必要な全土量の 8%にすぎない(10月末現在)。このペースでは、これからまだ30年以上、かかることになる。政府は工事の遅れにあせっている。

 今日は辺野古で、海上大行動やゲート前集会が予定されていた。しかし私は、1日中、自宅でパソコンに向かい続けて現地には行けなかった。16日は東京で熊野鉱山に関する公害等調整委員会への要請行動や議員会館での院内集会、18日は名護市で「やんばるの森と大浦湾の自然を守る学習会」、そして25日には沖縄平和市民連絡会主催の「緊急学習会 --- 辺野古設計変更申請の不承認通知書を読み解く」(午後3時~ 那覇:八汐荘)と、連続して話しをする機会をいただいているので、その資料作成にも追われている。

 

 今日、辺野古・設計変更申請不承認の基となった県の審査結果一覧が開示された。それぞれの審査項目について、「適」「不適」「ー」と審査結果がまとめられている。54件の審査項目のうち、10件が「不適」とされ、今回の不承認の理由となったようだ。

 この審査結果一覧により、新しい事実も明らかになった。

 審査項目は、公有水面埋立法4条1項の各号が中心だが、それだけではない。「通知に基づき審査する項目」として、「免許禁止基準(法4条1項各号)にすべて適合している場合であっても、公益上の観点から承認すべきでないと判断される特別な事由はないか」についての判断も求められる。

 今、遺骨が混ざった南部地区の土砂を埋立てに使うなという声が沸き上がっている。知事も11月25日、不承認の際の記者会見で、「絶対にあってはならない。人道上、許されない」と強調した。しかし、今回の不承認通知書では「審査基準に該当しない」として、この問題には触れていない。

 本年11月2日、具志堅さんたちと、県にこの問題を「公益上の観点」から不承認理由に明記するようにという申入れを行った。しかし、その要請は受け入れられなかったのが残念だ。

 今日、開示された審査結果一覧では、「公益上の観点から承認すべきでないと判断される特別な事由はないか」については「ー」とされており、判断していないことが分かった。しかし、この問題こそ「人道上の問題」であり、まさに「公益上の観点」から不承認理由とすべきであった。

 

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