昨日のブログで触れた、本部塩川港からの辺野古埋立土砂海上搬送のためのベルトコンベア設置申請、また琉球セメント安和旧桟橋の更新許可申請が出されたことについて、今日の沖縄タイムス、琉球新報が大きく報じた。
沖縄平和市民連絡会は、今日、この問題に関して玉城デニー知事に緊急の要請書を提出した。早急に事実関係について説明することと、県が毅然とした対応を取るよう求めている。
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<資料>沖縄平和市民連絡会の要請書
沖縄県知事 玉城デニー様 2020年3月13日
沖縄平和市民連絡会
琉球セメント安和桟橋、本部塩川港からの土砂海上搬送に関する要請
日々、辺野古新基地建設事業を阻止するためにご奮闘いただいていることに敬意を表します。今後も、「あらゆる手段」を行使して辺野古新基地建設阻止に全力で取り組まれることを心から期待しております。
この間、本部港(塩川地区)・琉球セメント安和桟橋からの辺野古への土砂海上搬送が加速しています。両港からの土砂海上搬送には多くの問題がありますが、取りあえず緊急の課題として、下記の点について要請します。
記
第1.本部港(塩川地区)のベルトコンベア設置に係る港湾施設使用許可申請について
1.本部港(塩川地区)のベルトコンベア設置に係る港湾施設使用許可申請が提出されたと聞くが、その経過・内容を説明すること。
2.ベルトコンベアを使用して辺野古への土砂海上搬送が行われれば、辺野古の埋立工事が加速する。県は昨年7月、「埋立承認を前提とする沖縄防衛局長からの各種申請等は、当該訴訟の最終判断までは処分等を行わない」という方針を出している。また防衛局が今春にも提出すると言われている設計概要変更申請を知事が不許可とした場合は、辺野古新基地建設事業は停止することとなる。
こうした状況にあることから、辺野古への土砂海上搬送のための申請については、不許可、あるいは判断保留とすること。
第2.琉球セメント安和旧桟橋の更新許可申請について
1.琉球セメントが公共用財産使用許可を得て設置した安和旧桟橋は、老朽化し、また本年3月末で許可期限が切れることから、県は3月末までに撤去を指示している。ところが、琉球セメントは本年3月2日、県に更新許可の申請書を提出したという。その経過・内容を説明すること。
2.琉球セメントが提出した更新の申請書には、「撤去のための更新申請であって従来のような桟橋利用はしない」と明記されているのか? 撤去作業の工程を示しているのか?
3.我々は、旧桟橋は老朽化が著しく、きわめて危険な状態であることから、ただちに立入調査を行い、使用禁止を命じるよう申し入れてきた。県は、陸上部からの調査は行ったが、海上からの調査については、「業者と調整中」ということで未だ実施していない。海上からの調査はどうなったのか?