中二な中年の備忘録

備忘録なので大した内容はありません。
たまにちょっと多めに語る時があります。
競馬の話題の時はさらに饒舌になります。

「海辺の映画館~キネマの玉手箱」鑑賞

2020年10月03日 22時06分46秒 | ぶらり、城西
2020.8.10の回顧録

TOHOシネマズ新宿→Pho Viet(昼食)→RINGO(買物)→東池袋自動車事故慰霊碑

恐らく、映画史に残るであろう名監督の、しかも遺作にかける言葉ではないことを、まずはお断り。今作は、至高のアート作品か、究極の駄作か、観る人、というよりは、監督という人物をどれだけ知って、どう感じているかによって、大幅にベクトルが振れる作品ではないかと思う。言わんとすることは通底しているけど、それを語る映像表現も言葉も、支離滅裂と言うか不規則なモザイクと言うか、だからこそ、そこにアート性を感じる人もいるだろうけども、このメッセージが一番伝わって欲しい人達には、退屈で伝わらないんじゃないかと危惧してしまう。色んなタレントが出演していて、それを見つける楽しみはあるし、そこに監督の大きさを垣間見ることも出来るけれども、それにしても、彼らの興味を引くような人選は、一握りもないし。まあでも、一番メッセージを阻害しているのは、これがR15に指定されていることだと思うけど。濡れ場も、ちょっとえげつないシーンもあるけれども、この程度を公序良俗の物差しにかけるのは、そもそも時代錯誤に感じる。
慰霊碑は、モニュメントとしては、今時珍しいくらいコンセプトがしっかりしていて、あの枠組みで語る限りに関しては、申し分ないものだと思う。しかしながら、非常に不躾で俗な表現になるけれど、あの事件がネットの住人にバズったポイントはそこではなかったはずで、それが触れられていないことに、非常に煮え切らなさを感じる。新聞でさえ、“暴走事故”って表記なんだからさ。

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