中二な中年の備忘録

備忘録なので大した内容はありません。
たまにちょっと多めに語る時があります。
競馬の話題の時はさらに饒舌になります。

「二宮金次郎」鑑賞

2019年09月23日 00時34分04秒 | ぶらり、城内
2019.9.8の回顧録

有楽町スバル座

正直、私のような“尊徳信奉者”以外は、「なんてつまらない時代劇」と思ったんじゃないかな。取り立てて大立ち回りがある訳でもないし、肝心な問題は、印籠宜しくお殿様の意向で解決しちゃうし、成田山での行のシーンなんて、あれだけ差し込まれたら、神通力でも発揮したんじゃないかって思う人がいそうだしね。まあ、元々ロードショー向けに作った作品ではないし、啓蒙的な意味合いが強いんだと思うんだけど。
だがしかし、それらも含めて、恐ろしいまでに史実通りなんだよね、これが。個人的には、どうせ神通力じみてくるなら、“初夏に秋茄子”のエピソードも見たかったけどね。
ともかく、神格化されるのも当然っていう実績と人柄だからね。もし尊徳がいなかったら、ただでさえ荒廃していた北関東が、大飢饉でさらに大ダメージを負って、これが幕末の出来事だから、ろくに復興も出来ないまま倒幕に至り、東国は宮家がおわすに相応しくない土地と判断されて、遷都されていた特異点だってあったかも知んない。そう考えると、FGOの英霊で尊徳出せるよな~。実際神だから、ルーラーとか、オルターエゴでもいいくらい。出来れば史実に則って、るみるみ好みのマッチョで。
冗談は閑話休題にしといて、役者を見ると、合田さんは、流石長年格さんを演じただけあって、実直なのは伝わってくるけど、それでも線が細過ぎる感じがした。一方で、奥方を演じた田中美里さんは、何かもう、このまま“日本の母”としての地位を確立しちゃうんじゃないかっていう存在感で。そして極め付きは榎木さんね。エンドロール見てたら、何かエグゼクティブプロデューサーみたいなところに個人で名前出てきて、もう特別出演とかじゃなく、役者という枠から大きくはみ出す存在になってるんだな~って。


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