竹輪とピーマンの天ぷら、酒のつまみです。
私、大阪にはまだ1度しか訪れたことがなく、最近まで紅生姜の天ぷらがあるなんて知りませんでした。
いまだにちゃんとした紅生姜天にはお目にかかったことがないのですが、意外に美味しいぞと旭川生まれの上司が言ってましたっけ。ほんまかいな?
その紅生姜天は薄くスライスしたものを使うときいてましたが、作りたくともなぜか千切りばかりで手に入らずじまい。しょうがないので(ダジャレです)竹輪天の衣にたっぷり混ぜてみました。
その上司が「これは旨いぞ!」と教えてくれたのが、この「米粒揚げ」です。
カリカリと歯ごたえのよい醤油味の揚げ餅でして、食べきりサイズに分包されているから酒のつまみにもってこい。必ず常駐してます。
はなし変わって。
知的障害を持った愚息は、子供のころは床屋へ行けず私が散髪していました。
今みたいに家庭用バリカンなどなかったので、裁ちバサミで適当に切ってました。
その日の愚息は特に協力的じゃなかったから、出来上がりは俗に言う見事な「トラ刈り」。
その愚息を連れて買い物をしてたら、馴染みの美容室の人がこのトラ刈り頭を見て大笑いされたっけ。
それが妙にカチンときて、その後奮起して上手になったのよ。
普通だったら成長ごとに当たり前のようにできることが、障害児は当たり前のようにできない。
たとえば雨の日に傘をさす。ふつうなら親の真似をするから覚えていくはずが出来ないからびしょ濡れで歩く。傘を持たせても引きずって用を成さない。こんな調子で、たった「傘をさす」を覚えるのに数年かかった。
30近くになってもまだ出来ないことがたくさんある愚息だ。さほど難しくないことでも一生出来ず仕舞いで終わるだろう。
歳をとったせいか、そんな愚息を残して先立ちたくないと最近よく思うようになってきた。