あのスコアですが、今日全部引き取ってもらってひと安心でした。
あれから涙をのんで捨てるしかないかと思ってた矢先だったからね。
特殊な本なのでもしかしたら図書館で受け取ってもらえるかなと思ってたけど、几帳面なオジサンは全部に購入日と名前を記入してたのよ。これじゃ~だめだよね。
本に限らずとにかくありとあらゆる物全部に名前入り。ピカピカの1年生じゃあるまいに。
これで遺言は果たしたのであとの私物は思い出の物だけ残し処分させてもらいます。
なんか早いようですがそうすることで一歩進める気がするんです。
オジサンの本棚にあるオーケストラのスコア
全部で何冊あるのか・・・200冊以上あるのかな
クラッシックを聴くときにはこれを見ながら聴いてたっけ。
で、これを今まで席を置いていたバンドに寄贈したいと遺書にあったのでその旨を団長に伝えると「俺らはブラスバンドだから使わないよ」と断られてしまった。
その上追い討ちをかけるように「処分するしかないな」だって
あらあら、かわいそうなオジサン
私はそんな趣味はないし、でも処分するにはいささか惜しい理由がある。
それは・・・・・・・
これにどんだけ金をつぎこんだかってこと。
たかだか30ページくらいのペラペラが5000円もするとは。
中にはチャイコフスキーの白鳥の湖全曲の大物もあり、やっぱりやたらと処分できないよ。
こうなったら一度図書館で引き取ってもらえるかきいてみるか。
このほかにもここでは言えないやっかいな物を残していってくれたのよね~
反面教師。私は今から身の回りの物を整理しておかないと。
このまえテレビでやってたので食べたくなった茶そばは茹でたナメコととろろ芋をのせて汁がかけてあります。
わたし、風邪をひいてるから食べやすいや。
さきほど石屋さんからお墓ができたのでお確かめくださいと電話があった。
どんな形に決めるか、デザイン風、洋風のおしゃれさに心が動いたが、後ろがブロック塀の墓地なので墓石が低いとブロック塀にお参りしてるようだしでやっぱ背の高い和風だわになったのでした。
墓地は結婚前に義母が用意してくれたのですがこれが後々まで私たちの夫婦の悩みの種となったのでした。
それは障害を持った愚息が生まれたことで将来お墓の管理を愚息に負担させるのは忍びない。それなら散骨にするか共同墓地にするのが私の思いでした。
しかしオジサンはそれをしぶり、散骨を希望する私の骨を細かく砕くのは怖くていやだとはっきり言ったのでした。
お墓の事はひとつのたとえでして、私たちは一人っ子の愚息のために元気で長生きして死んでからも負担をかけてはいけないんだ、と日ごろ話していたのけどね~やはりオジサンは自分が一番大事なんだと喧嘩したこともあった。
オジサンが助からないと宣告されてから本棚の引き出しの奥から簡単な遺書が出てきて、そこに葬式はやらないかもしくはお別れ会にお墓ははっきり言って分からないと書いてあった。
あ~これはオジサンの本心で本心じゃないって思ったね。
葬式やお墓で多額の出費は今後の思うとかけて欲しくない。でもきちんと葬式をしてお墓もやっぱり建てて欲しい。
私と出会う前から用意してあったあなたのお墓だもんね。それだけお墓への思いは強いわけで、そういえば渋る私に何度もここだよと見せたっけね。
オジサンすごく立派じゃないけど普通のお墓だけど気に入ってくれるかい?
雑草が生えないように石を敷き詰めたかんね。
20日は四十九日と納骨
オジサン、これでいいんでしょ
ひと月経ちました。
その間、仕事にも早々に復帰しというか強引にさせられ、名義変更などの諸手続きに追れ
、お墓やお仏壇は持ってないから四十九日に間に合うよう用意しました。
フウ~・・・・・・・・
ふつうなら傷心中の母の代わりに子供らが手伝うなり肩代わりするなりしてくれるのだが、ホレそこは愚息なもんで私がやるしかないのよ。
なんかヒマみて泣いているようで落ち着かない。オジサンごめんね。
しかし戸籍謄本が何通取り寄せたか・・・・・現住所じゃないので都内から郵送してもらい、追加で2度も。それに住民票やら印鑑証明などもいれたら1万円以上は払ってるし。
なんでコピーするだけで1通300円やら450円もするんでしょうか。怒
愚息が川崎に遊びに行ってお土産に住吉のくず餅を買ってきてくれました。
くず餅って発酵特有の酸味があるから好きではなかったが、こうしてお茶と一緒に出してもらうとやたら嬉しいし美味しい。
優しさに飢えてるな。
我が家の車は8年以上10万キロ以上とご老体の域に入ったサニーです。
さすがにクラッチは擦り切れてすべり足腰はガタガタ、ソファーはぺたんこですが
これといった大きな故障もせず忠実な犬のようにいつも健気に走ってくれるんですね。
ホントかわいい奴なんですよ。
そう、私はこのサニーを天寿全うするまで乗るつもりだったのですが、オジサンは新車に乗り
たくてしかたがなかったようで本棚からカタログがどっさりと出てきました。
運転が大好きだったからね。
私が行きたいところに嬉しそうに二つ返事で連れて行ってくれました。
そんなオジサンがいなくなってみるとすっかり頼りきってたのか私、道覚えてないんです。
何度も連れてもらった道なのに、なにを見てたのやら。
そんなこんなで後付けの安いカーナビを買いました。
本来ならカーナビがあるべきところにペタッと貼り付けると見た目は悪いが
蓋が日よけになって画面が良く見えます。
なにより親切丁寧に道を教えてくれてありがたいや。
いまやタクシーにもついてるくらいだもの。私のような方向オンチには命の綱ですわ。
ナビコさん頼りにしてまっせ。