乳がん患者のサロン2 - ノエル編

乳がん患者の皆様、このサロンでのびのびと雑談しましょう。くつろぎの場です。

緊急車の初認定

2009年06月04日 | 社会
最期を自宅で過ごしたいと思う患者は、潜在的には多いようですが、反対に病院でないと不安だという患者が多いのも事実。
国が在宅医療を奨励するにあたり、「んじゃ、在宅インフラをちゃんと整えてよ!」と叫ぶ人だって多いはず。

で、叫ぶだけではなく、実際行動に移して実行した記事を発見しました。

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【ホスピス医師の往診車、「緊急車両」初認定…署名4500人】 Yomiuri online 2009年5月14日(木)14:35


 栃木県栃木市で末期がん患者のケアに取り組む「在宅ホスピスとちの木」所長の渡辺邦彦医師(49)が往診に使う乗用車が、全国で初めてパトカーや救急車と同じ緊急自動車に指定された。

 「一刻も早く痛みを和らげてあげたい」という渡辺医師らの訴えが、在宅ホスピスの往診車も緊急自動車と認める道交法施行令の改正につながった。

 渡辺医師は「患者が身近な人に囲まれ、最期まで自宅で生活が送れるように」と、2006年にホスピスを開設した。医師1人、スタッフ6人で県内全域を対象に訪問診療をし、急な呼び出しにも24時間体制で対応。これまでに約200人の患者をみとり、毎日の移動距離は200キロを超える。

 しかし、那須や日光などの観光地も多い栃木県では、行楽シーズンに渋滞に巻き込まれることも多く、患者の元に着くのが1時間近く遅れることもあった。このため、07年末には2か月余りで患者や近隣住民ら4500人分の署名を集め、警察庁などに働きかけた。

 これまでは、応急治療が必要な事故現場などに医師を送る「ドクターカー」は緊急自動車に認められていた。4月の改正により、在宅医療の往診車も都道府県公安委員会の許可で認められ、赤信号での通行など優先走行が可能となった。渡辺医師の往診車には、脱着式の赤色灯とスピーカーを搭載。「緊急往診車」とステッカーを張った。

 指定を受けた4月末から5月上旬までに、激しい痛みや呼吸不全などで計6回、緊急往診をした。渡辺医師は「最初は赤信号を通過する時、車が止まってくれるか不安だったが、スムーズに通過できた。到着時間もだいぶ短縮できた」と言う。患者からも「こんなに早く来てもらえるとは」と喜んでもらえ、「患者にとっては待ったなしの状況。十分に活用したい」と話している。
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「患者にとっては待ったなしの状況」だからこそ、患者や近隣住民らが懸命に署名を集めたのだと思います。署名した人の車ならば、このドクターカーを道路で見た時、自然と停止するんじゃないかしら。
インフラを整えるのに、我々患者側の努力も必要ですね。

でも、今後、ドクターカーが増え、在宅看取りが増えると、、、道路がドクターカーだらけになってしまったらどうなるのでしょうか。う~ん、もちろん警察庁はその点も織り込み済みなんでしょうけど。。。

団塊世代が高齢化した時、在宅医療制度がどうなるのか、ちょっと不安を感じてしまいます。


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なかのひと

This blog “The salon of breast cancer women authored by Noe:l” is able to read in Japanese:-)