乳がん患者のサロン2 - ノエル編

乳がん患者の皆様、このサロンでのびのびと雑談しましょう。くつろぎの場です。

乳房再建術その1

2009年03月23日 | 病気・症状
乳房再建術の勉強会に参加しますた。

最近、乳房再建した人のブログを熱心に読んでいます。で、読んで困っちゃうのが、色々な術式があって、今ひとつイメージがつかめないことです。迷ちゃいそうですねー。
で、自家組織による再建術を得意とする形成外科医と、人工乳房による再建術が得意な形成外科医の講義を聞きました。

まずは自家組織再建からです。
これにも色々な方法がありますが、今回は主に穿通皮弁移植。
お腹や背中、太ももの筋肉や脂肪組織を、血管がついたまま胸に移植します。で、胸の血管とつなぎます。髪の毛より細い血管をつなぐ大変根気のいる手術となります。

長所は、乳房の形を成型しやすいことです。異物反応も起こりにくい。

短所は、東洋人は血管が細いので、血管をつなぐ手術はやりにくい。血管がつまってしまったら、組織は壊死する。
放射線を当てた胸は良い皮膚ではないので、自己組織を使うと傷がくっつきにくい。

胸の大きな人が再建する際、お腹の脂肪だけで足りないと太ももからも持ってくることになる、、、両足の脂肪を取ってくれるならいいけど、片足分の脂肪だけ取った場合、仕上がりがどうなるか、医師と十分話をしておく必要があります。


最近、はやっているのは「幹細胞」付きの移植だそうです。体へのダメージが少なく、異物感が少ない。美容的に見て自然なしあがり。
幹細胞とES細胞は似た構造なので、将来、ES細胞も使えるかもしれないとのことでした。

で、自家組織にしろ人工組織にしろ、放射線を浴びた皮膚は伸びにくい。皮膚が裂けたり、壊死したりする。放射線照射により、皮脂腺や汗腺が破壊されており、やけどしたのと同じ状態。約25%強で再建手術が失敗に終わるそうです。

なので、最初、乳房温存手術+放射線で治療、その後、局所再発して全摘出した場合、既に皮膚は放射線を浴びているので、最終的に全摘出手術をしたとしても、再建術が失敗する確率は25%強となります。


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なかのひと

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