インド旅行記・レース参戦記 その１

さて、お待たせしましたー！！
やっとインド旅行のお話の始まりです。
日にちは、ずいぶんさかのぼりますが・・・・
ますは出発から・・・・・
９月３０日（金）
　午前中はお仕事に行き、午後から帰ってきて、聖とめいっぱい遊びました。
出発の時間が近づくとなんだかもうドキドキ・・・・・。
今更ながら『やっぱインド行くことにしなきゃよかった・・・・』と第一次後悔の風、吹き荒れる・・・・・
聖は家の下までピーノさんと見送りに来てくれました。
ぎゅーーーーーーと抱きしめて、もう涙が止まらない・・・・・・・
聖は普通に小さなおててをふっていつも通り『ばっばっ』て言っていました。
『ママ、何で泣いているの？？？？』ってすっごく不思議そうな顔して・・・・・。
車が来て、自転車を積んでいよいよ出発。
ピーノさんに抱っこされている聖の顔がどんどん小さくなってきて、もうママの顔は涙でぐちゃぐちゃ・・・。
もう、インドに行くって決めるんじゃなかったよぉ・・・・・・（かなり後悔の嵐）
でも、聖は全然泣いてなかったよ。
きっと夜になったら帰ってくるって思ってるんだろうな・・・。
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さて、６時間のフライトの後（連日の寝不足で飛行機の中ママ、爆睡しました。
夜１０時、インド・デリ空港に到着。
今日はデリ市内のホテルに１泊し、明日レースの地・クルーに飛びます。
何やら怪しい雰囲気のデリ空港です。


みんなバイクがあるので、バイクをレース地へ運ぶトラックのアレンジ待ち。
３０分も待たされた挙げ句にやっとトラック会社の人が来たと思ったら、なんと、一人ずつ荷物を確認し、領収書みたいなものにいちいち一人ずつ名前を書き出しました。
あのーーーーー６０人以上もいるんですけど・・・・こんな事一人ずつずるのー？？？？
レース参加者一覧表があるんだから、それでチェックすればいいのでは？？？？
もーーーーさすがインドです。手際が悪いよー！！！！

６０人分、この作業を終えるのに２時間かかり、すでに深夜１２時。
そこからホテルに向かい、ホテルに着いたのは深夜１時半です。
眠い！！！しかも、次の日のフライトは朝の５時４５分だから、２時間後の３時半にホテルをチェックアウトしろとか言っています。
はーーーーー？？？？？？２時間でどうしろっていうのー？？？
もうシャワーを浴びて、１時間仮眠しました・・・・・・。
インド、すごすぎるーーーーーーーーーーー。もう１日目からめちゃくちゃだわ。

１０月１日（土）
１時間しか寝ていないので、もうネムネム・・・・・・
クルーへのダイレクトではなく、ますは、チャンディガという小さな街へ向かいます。
そうそうこの日、何回も朝食を食べたんです・・・。
さて、ここでクイズです！『今日、何回朝食を食べたでしょうか？？？』
正解は後ほどー♪
まず１回目の朝食ホテルのロビーで。
これが、まず１回目のプロペラ機。３４人乗りです。

今回のチームメイト『lafuma　super　girls』の４人組です。
ママ、初のプロペラ機体験です。
がたがた揺れるし、ブンブンうるさいし、死ぬかと思いました。
でも、これは次のプロペラ機に比べるとずっとましだったんですけどね・・・・。
機内で２回目の朝食たべました。

そしてチャンデイガ空港到着。こんな小さな空港です。

ここで３回目の朝食を食べながら、待つこと２時間半。まずコーヒーを頼むと出てくるまでに３０分かかり、サンドイッチを頼むと出てくるのに１時間半かかりました。
カップの口とかかけまくりだし、ちゃんと洗っているのかあやしい・・・・・
うーん、怪しい雰囲気満点のインドです。
そうそう、こういう喫茶店の店の店員とかキオスクの販売員とか、日本とか香港でも絶対に女の人がやるような仕事もみんな男の人がやっています。っていうか、こういう場所に『働いている女の人』がいないんです、みんな男・男・男。
なんで？？？なんか宗教の関係かな？？？？

さて、問題は次の飛行機でした。
じゃーん！！１７人のりプロペラ機です。

ひょえーーーーーーーーー。怖すぎる。しかも、すごくボロくて今にもネジとか外れて、とまっちゃいそうなプロペラ。。
もう本当にドキドキ・・・で飛び立つ時はすごい振動でがたがた揺れるし、飛んでからもずっと揺れっぱなしです。
落ちそうになったら、聖とパパにメッセージを残そうと思って、ペンと紙を握りしめていたママ。
こんなに不安なのに一応、機内食が出たのも笑えました。
４回目の朝食です。

飛行機からとりました。
どんどん山深くなっていきます。
インドの山ってすごく急で迫り立っています。しかもどんな山奥でも山の頂上でも家があって、『集落』になっていなくて、家が１つずつポン・ポン・ポンと独立しています。こんな山の上でどうやって生活してるんだろう？？
もちろん電気とか水道とかないんだろうし、買い物とかどうするんだろう？？？


さて、やっとの思いで、無事プロペラ機・クルー空港に到着です。
小さなログハウスのようなめちゃくちゃかわいい空港でした。


空港からレース中のサポートカーとなるジープでホテルへ向かいました。
ホテルは意外にかわいくてきれい！このホテルで５回目の朝食を食べました！！
さて、さっきのクイズの正解は５回でした。

バイクもまだ到着していなし、眠いけどなんか寝れないのでみんなでクルーの街のマーケットに買い出しに出かけました。
チームのサポートジープのお飾りも買いに・・・・・・・
インドのマーケットはすごかったよー。


いろんな人がいっぱい集まっていて、すごいんですー！！
もう何でもアリ。
ちょっと汚くて怖かったよ。
私達、黄色人種はすごーーーくマーケットの中で目立っていました。


写真を撮れなかったのですが、一番驚いたのは青空歯医者です。
道ばたにテーブルが１つ出してあって、その上に使い回し？してるかのようなほこりにまみれた歯や医療器具や入れ歯がおいてあるんです。ひゃーーーーーーーー！！！怖すぎ。
絶対に違う歯とか治療されたり、ばい菌入ったりしそう・・・・・・
あまりの恐怖に写真が撮れませんでした。


ちなみに私達のサポートカーをこんな風にきれいにお飾りしてあげました。
今回のスポンサー『lafuma』のロゴもお手製の手書きです！


ちなみに夜は、村の村長さんが来て、ヒンズー式（？）安全祈願をしてくれました。
このお払いみたいなもののあとに、腕に赤いひもを巻いてもらいました。


ちなみにこのおじさん達、来るはずの約束の時間は『４時』でしたが、実際に来たのは『７時』でした。
うーん、インドの時間のルーズさは世界一かもーー！？
ということで、明日からレースのお話です。
長くなったのでここで１回切りますね。
続きは『インドレース・１日目』で・・・・。

インド旅行記・レース参戦記 その２

１０月２日（日）レース１日目　

　昨日、聖がいなくて一人なので、ぐっすり眠れるはずなのに、起きなくてもいいのに、癖で（？）２時、４時と２回も起きてしまいました。すっかり身体が夜泣きに慣れちゃっているところがコワイ・・・・・
　さて、スタートから5kmぐらいのRunですぐに高い山の登り。
我が『lafuma　super　girls』は唯一の女の子だけのチームでしたが、なかなか検討！！いい位置に付けていました。
山の頂上はすっーーーーーーごくいい景色！遠くに雪山も見えます！
空気はおいしいし、空は真っ青！！！インドの大自然満喫！
　



途中まで９位ぐらい・・と大健闘していた私達に、突然のアクシデントが・・・・！！！
チームの大黒柱・kinちゃんが山の下りで足をくじき、ひどい捻挫。
全く歩けない状態です・・・・・
それでも『やめない。レースを続ける！』というkinちゃんと一緒に、走れば３０分で終わる川沿いのrunを２時間ほどかけて、４人でゆっくり歩き続けました。
最後のセクション・ラフティングにたどり着いたときには、もう私達は一番最後。日も暮れかけていました。
しかも川の水は氷河の雪解け水。めちゃくちゃ冷たいのでウェットスーツ着用です。
kinちゃんも足の痛みをこらえ、最後まで４人で行くことに決めました。


ラフティングでの奮闘もむなしく、日が暮れてきて水温も下がって危険と言うことで、ラフティングの途中でカットオフになりました・・・・・・・。もう、これで失格。明日の２日目、どんなにがんばっても順位には入れません。
本当に残念・・・・・・・。

今回、断腸の思い（←ほんとだよー）で聖を残し、パパにもたくさん迷惑をかけてまでインドに来た目的は
１）いい順位をとること！
２）kinちゃんと一緒にレースをすること！
だったのに、もうどっちの目的も叶わない・・・・・・そう思うと本当に涙が止まりませんでした。
この夜、レース１日目の片付けと２日目の準備で遅くなり、パパに電話できませんでした・・・。
『もうやだよ・・・・・香港に帰りたい・・・聖の顔みたい・・・・』
泣きながら、ベッドに入りました・・・・・。

１０月３日（月）レース２日目

今朝早く、香港に電話をすると、涙が出て『もう香港帰りたい・・・・・』というと、パパに『そんなこと言うなっ！』っておこられました。そうだよね・・・・パパも来たかったのに、我慢して聖とお留守番しくくれているんだもん。
『私がこんなんじゃだめだ・・・・・がんばろう・・・・・』


今日は標高３０００メートルからのスタート。４０００メートルの山に登ります。
kinちゃんは参加できないので、今日は３人だけでスタートです。
３０００メートルの時点で空気はかなり薄く、ちょっと歩いただけで『はーはーぜーぜー』。
高山病になりにくいと思っていたわたしの体も、スタート直後から、寝不足と疲れがたたってかすぐに高山病の症状が現れ始めました。頭痛と息切れ。頭はもうろう・・・・・・・
　それ以上にkinちゃんはいない・・・順位はもうない・・・・・・そう思うと、いったい何を目標にこの山を登っているのか分からなくなり、意識も遠のきそうなくらい・・・足も一歩前に出すのが精一杯になってきました。
その時、私は真剣に泣きました。声を上げて。
『もう次のチェックポイントでやめよう。リタイヤする』
レース中で泣いちゃいけない思いながらも、もう心の中にたまっていた思いがあふれて、止めることが出来なくなりました。

もう完全にモチベーションを失って、動かない足。
２人のチームメイトに迷惑をかけている自分。
香港に残し、かわいそうな思いをさせている聖。
自分も来たかったのに、我慢して笑顔で送り出してくれたパパ。
『大丈夫！安心していってらっしゃい』って聖を抱っこしていたピーノさん。
仕事を休んで迷惑をかけてしまった美樹先生＆真由美先生。

もういろんな人の顔が思い浮かび、いろんな思いが頭の中でグルグルグルグルまわって、どうしようもなくなりました。
でも２人のチームメイトは『ゆっくりでもいから最後までがんばろう。景色を楽しもう』って言ってくれました。
なんかそう言ってもらえたのと、思いっきり泣いたのとで、気分がすっーーーきり！
その後、チェックポイントで待っていたkinちゃんの顔を見て『がんばろう』と思いました。
きっとkinちゃんはもっとつらいはず。

その後、私達３人はランですごい勢いを見せ、４チームも抜かしました。


でも、最後の『ミステリアステスト』とかで、なんと25kgのリンゴの籠を背中に背負ってゴールまで2km歩くというゲーム（？）。これには女の子だけという私達のチームは大ハンデ。
他のチームは、みんな男の人がしょって、小走りで行くところ、私達はのろのろ歩き。さすがに25kgのリンゴをしょって歩くことは出来ても、走れません・・・・。
　せっかく４チーム抜いたのに、また抜かされてしまいました・・・・・・もーーーーーーーーもーーーーーーーーずるいよ。

　でも、めでたくゴール！！したときは本当に泣きました。
途中でやめないでよかった・・・・・最後までがんばってよかった・・・・・みんなのために。
そして何よりも自分のために・・・・・・・。


明日はいよいよ香港に帰ります。

インド旅行記＆レース参戦記 その３

１０月４日（火）
　今日はいよいよ香港に帰ります！！
レースが終わってゆっくり寝られるーーと思いきや、５時半起床。
８時半のフライトでクルーの街を離れ、またあの恐怖の１７人のりのプロペラ機でデリに向かいます。

珍しく定刻通りに飛行機が飛んだ！！『すごいーー』と思いきや、飛行機の中で突然スチュワーデスが
『デリに行くはずででしたが、チャンディガへ向かいます』と突然の行き先変更。
そ、そんなことがあっていいのかーーーー？？？？
街の乗り合いバスじゃないんだから・・・・・。

そして飛行機はまた行きに寄ったときのチャンデイガ空港に泊まり、私たちはまたそこでコーヒーを頼み、１時間後にコーヒーが運ばれてきました・・・・・・
もうここまでくると、インドシステム（？）にも慣れてきたみたいです。

さて、デリではちょっと次のフライトまで時間があったので、マーケットでお買い物♪
これといって目立ったものはないけれど、とにかく物価が安くてびっくりー！！！

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１０月５日（水）
朝７時半。無事香港空港に到着。
空港に聖とパパが迎えに来てくれていました。
聖に泣かれたら、どうしようってちょっぴりドキドキでしたが、聖はママを見てニッコリング。
ちょっと照れているみたいでした。
ママはもちろん、うれしくてうれくて泣いちゃいました。
５日ぶりに見るわが子は、なんだかちょっと大きくなって成長したように見えました。
やっぱりいっしょが一番。
ぎゅーーーって抱きしめて『もう一人で行くのやめよう』って心の中で誓ったママでした・・・・・・。

長いのに、このインド旅行記を最後まで呼んでくれた方、ありがとうございます！
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