100-「白酒売り」(1785・天明5年・桐座)その1
昔は白酒の入った樽を天秤棒で担いで「白酒、白酒」と
売り歩いたものらしい。
題名のとおり、“酒の銘づくし”で、女郎遊びの男を描く。
『八塩醸して造るとかや
出雲八重垣妻籠に
堅いお客もぶどう酒の
お腰のものは船宿の
戸棚の内にあられ酒
ささの一夜をくれ竹の
くねるは癖の男山
つい後朝の七ツ梅
茶屋が迎いの玉子酒
濡れていよとの みぞれ酒』
●通いに通ってやっと本懐という、女郎と初めて寝る夜は、
船宿に刀を預けて猪牙で飛ばす。
堅いお客もでれでれで、差しつ差されつ楽しい夜に、無理をいうのは男の癖。
別れの朝の七つ時、茶屋から迎えが来て、気付け薬に飲む玉子酒。
みぞれが降って寒いのは、そのまま濡れていよとのお告げかい。
この時代、客はまず茶屋へ上がり、しかる後に揚屋へ登楼した。
遊興の支払いは、帰りに茶屋でまとめてするものと決まっていた。
だから、七つ時(朝4時)であろうとなんであろうと、
茶屋は客を迎えにくる。
〓 〓 〓
tea breaku・海中百景
photo by 和尚
昔は白酒の入った樽を天秤棒で担いで「白酒、白酒」と
売り歩いたものらしい。
題名のとおり、“酒の銘づくし”で、女郎遊びの男を描く。
『八塩醸して造るとかや
出雲八重垣妻籠に
堅いお客もぶどう酒の
お腰のものは船宿の
戸棚の内にあられ酒
ささの一夜をくれ竹の
くねるは癖の男山
つい後朝の七ツ梅
茶屋が迎いの玉子酒
濡れていよとの みぞれ酒』
●通いに通ってやっと本懐という、女郎と初めて寝る夜は、
船宿に刀を預けて猪牙で飛ばす。
堅いお客もでれでれで、差しつ差されつ楽しい夜に、無理をいうのは男の癖。
別れの朝の七つ時、茶屋から迎えが来て、気付け薬に飲む玉子酒。
みぞれが降って寒いのは、そのまま濡れていよとのお告げかい。
この時代、客はまず茶屋へ上がり、しかる後に揚屋へ登楼した。
遊興の支払いは、帰りに茶屋でまとめてするものと決まっていた。
だから、七つ時(朝4時)であろうとなんであろうと、
茶屋は客を迎えにくる。
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tea breaku・海中百景
photo by 和尚
