西園寺由利の長唄って何だ!

長唄を知識として楽しんでもらいたい。
軽いエッセイを綴ります。

58-隈取安宅松

2009-09-30 | 時系列的長唄の見方(c)y.saionji
富士田吉治―57「隈取安宅松」

子供達が引っ込んだ後、弁慶は天狗の正体
(実は、鞍馬山で牛若丸に剣道を教えた、天狗の親分、僧正坊が弁慶となって、
牛若丸に従う、という説もある)を現し、
天狗風とともに、花道を”六法”を踏んで引っ込む。

『夢夢疑い荒磯の(夢夢疑いあるなよ)
 いさごを飛ばす 土煙
 梢 木の葉もばらばらばら
 俄に吹きくる はやち風
 天地も一度に鳴動して
 岩石 古木ゆさゆさゆさ
 どろどろどっと 山おろしの
 風かあらぬか その姿(風かとみまごう、その姿)
 見失いてぞ 見失いてぞ
 立ちにける』

 〓 〓 〓

tea breaku・海中百景 
photo by 和尚
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