西園寺由利の長唄って何だ!

長唄を知識として楽しんでもらいたい。
軽いエッセイを綴ります。

時代のテンポ・3

2021-08-27 | よもやま話 (c)yuri saionji
時代のテンポを長唄に当てはめてみます。

長唄というのは歌舞伎芝居と結びついてからの名称で、
前身は長歌という名称の音楽です。
その元祖は当道という平家琵琶の職業集団の裏芸である
三味線組歌です。

三味線組歌の始まりは、石村検校が創作した本手組といわれるもので
じつにスローテンポでシンプルなメロディーなのです。
発生は江戸初期ですが、その後石村検校の弟子(柳川検校)が
本手組よりテンポアップした破手組みを創作しました(寛永年間・1624〜1644年)。
派手の語源ともなった破手組は、当時の人には騒がしく、うるさがられたようですが、
当時の曲「飛騨組」を聴くと、まだまだ地味で退屈だ。


   
   
コメント
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