goo blog サービス終了のお知らせ 

西園寺由利の長唄って何だ!

長唄を知識として楽しんでもらいたい。
軽いエッセイを綴ります。

羽織芸者2

2019-10-16 | 浮世絵
これは鈴木春信(享保10〜明和7・1725〜70年)の浮世絵だ。

制作年は明和4〜5(1767〜68)年とある。
恐らく深川の芸者と客の男を描いたものだ。

昨日と同じシリーズの羽織芸者で、元文(1736〜41)年間に深川の芸者が
豊後節の太夫が着ているのを真似て流行ったという。

客の若衆も奇麗な羽織を着ている。


   

羽織芸者

2019-10-15 | 浮世絵
これは鈴木春信(享保10〜明和7・1725〜70年)の浮世絵だ。

制作年は明和4〜5(1767〜68)年とある。
恐らく深川の芸者が男衆を伴に出勤するところだろう。

羽織芸者は深川が始まりで、元文(1736〜41)年間の頃だ。
豊後節の太夫が着ているのを真似て流行ったという。

始めの頃は12、3才の若い子供(抱えの踊子)に男髪を結わせ、権兵衛名(男名前)を付けて
お座敷きに出したというが、この頃になると女の姿で羽織を着るようになったようだ。

   

踊子

2019-10-14 | 浮世絵
これは勝川春章(享保11〜寛政4・1726〜93)の浮世絵だ。

制作年は不詳だが、橘町の踊子を描いたものだ。
踊子はやがて進化して芸者となる。

   

船遊び

2019-09-29 | 浮世絵
これは鳥居清倍(とりい きよます・生没年不詳)の役者絵だ。
制作年は宝永2(1705)年とあるから、浮世絵としてはかなり古い時代のものだ。

隅田川の船遊びを描いたものらしい。
左の船では唄・箏・胡弓2人・三味線2人が三曲合奏をしているが、
よく見ると皆野郎帽子を被っている。

右の船の人物も同じようだから、船頭以外は、皆歌舞伎役者だろう。
踊子が禁止されるのがこの絵の翌年の事で、踊子は若衆姿を止めて普通の娘姿になるのだ。
そうすると面白い事に、若衆が女髪を結い、女の着物を着るという現象が起こる。

この絵はちょうどその頃の風俗だろう。

   



大江戸芝居年中行事の26

2019-07-07 | 浮世絵
安達吟光(嘉永6〜明治35・1853〜1902年)の
「大江戸芝居年中行事」の26、「顔寄せの式」だ。

    

書き入れ
「顔寄せの式
 三座役者の入れ替りは十一月にて その顔寄せあり
 すなわちこの図の如く礼服を着し 一人ずつ舞台へ出でて 土間座敷へ向かって例をなす
 末に座頭出でて 狂言名代役割等を読む
 殊に市川団十郎は吉例として にらみを扮す 
 また子役相中(あいちゅう)の小舞等ありて その式尤も厳格なり
 中頃より初春仕初めと唱え 此の式を行なう事となれり
 千村しるす」