年末の様々な出来事が落ち着いてきて、ようやくチェロを弾く気になってきた。
ふと手にしたのが、鈴木チェロ指導書(Suzuki Cello School)第3巻。
以前手当たり次第に購入した、教則本の中の一冊だったけど全く手付かずにしたままだった。
あけてびっくり!
他の教則本みたいに、エチュードの固まりかと思っていたら
バッハ中心に、馴染みのある曲が沢山収められていた。
ガブリエル・マリー「金婚式」
ドボルザーク「ユーモレスク」
バッハ、ベートーベン、ボッケリーニの「メヌエット」
子どものころ楽器を習っていた子どもたちが演奏していたのを
耳にしたことがある曲ばかり。
弾いてみると案外易しいし、ありがたいことに運指の指導も
きちんとしてくれている。
<金婚式の楽譜、指の持ち替えが書かれていて分かり易い>
指番号を追ってゆくと、第一ポジション、第二ポジション、第5、第7と動かしてゆく様子や
指をどのように持ち替えるのかもつぶさに読み取れる。
自分流の押さえかたでやってきたこの4年間を思うと
「なんでもっと早く鈴木さんに相談しなかったんだろう」なんて思った。
しかも演奏してみると、案外簡単に弾ける曲ばかり。
それと、やはり師匠に教わっている美しい音の出し方が、大分身に着いてきていて
我ながら聞かせられる音が出ていると思う。
こりゃもっと鈴木さんに教わらなきゃ」と新春初散財で、まだ見たことのない
第一、第二、第四の指導書もamazonで1クリックしてしまった。
<一気に四巻まで揃えてしまった!>
早速届いた指導書を一通り見てみたけど(翌日に届くのがすごい!)、
第三巻のような感動はなかった。
第一は持ち方に始まり、本当に初歩の子どもに教えるレベル。
第二もプラスアルファ程度で、思えば第三でかなり弾きこなせるのだから
新しい発見は始めから期待してなかったけど、やはりな~という感じ。
ついでに買ってみた第四になると、指導曲が難しくなるだけで、新しい解説は
完全に省かれていて、運指だけを参考に出来る感じだ。
とまれ、初歩の初歩を吹っ飛ばして始めてしまったチェロの世界を、
もう一度子どもの状態からおさらいするには大変いいセットだと感じている。
オケの定期演奏会までそろそろ一月になるけど、これらの基礎練習は
絶対ためになると信じて、基礎→オケ練というパターンでチェロ再開だ。
言葉は誰でも喋れる、
音楽も同じ、
って考え。
1~4まではCD付きで「何度も聞かせて」という
注意書きがありました。正に世界中の言語を子どもは自然に覚えているのだから、音楽も同じと書いてありました。
大人とってはもう少し言葉での解説が多いほうがいいんですけど・・・
哀しいことがあった年末でしたが、
おかげてこれからが楽しく過ごせそうです。