記念すべき第20回定期演奏会本番が来週に迫った。この土日は連続して総練が行われた。
●昨日の総練習について
自分としてはなかなか良かったと感じていた。
バイクで腰を痛め、チェロ練習にも総練習にも出られなかったので、焦りを感じて毎晩遅くまで楽譜と向き合い
ドンファンに絞って難しい箇所をさらってきたのが奏効したのかもしれない。
ドンファンにはホトホト困っていたんだけど、どんなドンファンに近づいたかというと・・・・
総練欠席の後、なんとなく気になる曲からさらってゆくと、できると感じていたマイスタージンガーも随所にいい加減な箇所が見つかった。
無論ブラームスにもあちこち。さらに過去に演奏したことがあるアンコール曲にも、まともに弾けてない部分があることが明らかになってくる。
そして、あの困難曲・ドンファンには、なかなか練習がたどり着けない。結局たどりつけないまま毎日練習を終えることになる。
もともとこの曲への忌避感が後回しという結果になり、練習したのにかえって焦燥感は増加することになる。
翌晩また楽譜を取り出し、譜面台に乗せると、マイスター、ブラ1、アンコール
・・・やっぱドンファンは最後になる。
これじゃだめだ~・・・。
しかし、ようやく気付いた!
「始めからドンファンから練習すればいいんじゃないの?」
こうして、ほとんど放棄状態だったドンファンの後半を、初めてまじめにさらい始めたのだった。
その結果、ヘ音記号、ハ音記号、ト音記号が入り乱れる終わり近くは、いままで手が付けられない状態だったけど、
ト音記号部分もそんなに高い音ばかりではないことがようやく整理でき、弾けるところは弾く気持ちになった。
そんな個人練習のあとだったので、昨日の総練は少々「効力感」があったのだと思う。
●本日の奏練習につて
ところが・・・台風が迫っている本日の総練では・・・改めて絶望的な気分で・・・
昨日と違い、マイスター、ドンファン、ブラ1とも、まず通し練習をしてから、ポイントを指摘されたのだけど
指揮者の小出さんも「やっぱ通し練習をしてないとだめだな・・」呟いたとおり、通してみると粗が見えてくる。
オケ全体もそうだったと思うけど、自分でも通してみると予定とは違う部分が出来ない、合わせられない。
静かで、ゆっくりした部分ほど「汚い」、つまり弾けてないことが分かってしまう。
(無論、個人練習で繰り返し練習していた部分も全然だめだった)
こんな押し迫った時期になっていつも思う。
「どうして初めから、楽譜と真正面に向き合ってこなかったんだ」と。
「追い込まれないと出来ないという、人生シナリオのなせる業だ」と自己評論してみてもラチがあかない。
せめて「次の演奏会からは絶対そうしよう!」などと思いつつ、残る1週間、毎晩さらってゆこう。
●ところで、今回の演奏会には、大学で管弦楽団入部のとき、たった一台の大学所有チェロをめぐ
ジャンケンをして、敗れた団友が演奏会を聞きにきてくれるという。(facebookのおかげで連絡がついた)
大学1年でチェロを始めた彼は、卒業後もオーケストラ活動を続けていたので、40年以上の大ベテラン。
ブラームスももう何回も演奏してきたに違いないのだ。ん~せめてボーイングだけでも合わせないと。
僕の理想とする「シンクロナイズドオーケストラ」に近づくには、せめて形だけでも・・・
これから毎晩遅くなりそうだ。