チェロ五十代からの手習い

57才でチェロに初めて触れ、発見やら驚きを書いてきました。今では前期高齢者ですが気楽に書いてゆこうと思います。

オケ合宿翌日ダウンしてしまった

2012年08月27日 22時18分44秒 | 市原フィル

熱暑の中 土曜日午後から日曜まで、市フィル恒例の合宿があった。場所は内房「音楽民宿・沼田」

例年との違いは、合宿当日昼まで東大オケの合宿が行われており、翌日は海水浴客が押し寄せるということ。
団長も気にして何度も広報していたが心配の通り初日のスタートは30分ほど遅れた。

東大オケ専用の大型トラックが民宿入り口をどっかりと占拠していて
市フィル団員の車が全く入れなかったからだ。

近くで待機する人、諦めて車を乗り捨てて楽器を持って全体練習場に向かう人もいた。
ぼくは民宿と海岸の間を3週し、トラックが動かないのでコンビニで買い物してたらようやく動き出してくれた。

もう一つのトラブルは、ティンパニーを乗せたバンが予期せぬ故障となり、到着しないまま総練を始めたこと。
房総に照り付けていた太陽は実に厳しい暑さで、そのせいもあって車がダウンしたのだろうか。

太陽がこれほど苛烈なものだとは、この歳になるまで感じたことは無かった。
車を運転して合宿に向かう途中で、ハンドルを握る両手に痛みを感じ始めた。
腕を裏返してみてもどうにもならず、タオルを巻きつけながら運転してたっけ。

PAや道の駅以外、休憩所らしい施設も無かったので以前立ち寄ったことがある
保田港の「ばんや」で休憩した。「朝取りちらし丼」は美味だった。

「ばんや」から海側に出ると、見事な富士山が見えた。内房からこれほど近くに見えるのは新鮮だった。
房総半島は先端方が「上総」、千葉市の方が「下総」で、古代から「上総」は神奈川との交流があったんだ。

あまりにも太陽が暑いので、写真もそこそこに岩井に向かった。


 <富士山が東京湾を超えて そびえて見える>


さて、合宿はというと10月初旬の定期演奏会に向けての大事な調整の場。
ワーグナー「マイスタージンガー」、リヒャルトシュトラウス「ドンファン」、ブラームス「交響曲第1番」を
順番に練習してゆく。指揮者からもトレーニングをしながら、楽曲の具体的な表現について指示が出される。
2日目の午後には、本番どおりに、通し練習をして合宿は明ける。
全体練習の時間は11~12時間程度だ。

 
<市フィルFBから写真拝借>

総練の合間に時間をとって、コンミス主導で、3曲の重要部分を弦楽合奏形式にして練習と発表会があった。
今回は何と8チーム。それだけビオラ、バイオリン、チェロ、コントラバスの参加者が充実していた。

合宿恒例となったアンサンブル形式の「特訓」は、弦楽器にとっては、合宿の楽しみでもあり、恐怖の面もある。
だからコンミスも気にしているのか「決してつるし上げは無いですから、たのしみましょう!」なんて言ってたっけ。
定演の3曲から選ばれた部分は全て練習するけど、発表でどこを演奏するかは、各チームに任されている。

結局ドンファンは、自主的には誰も選択しなった。だって本当に嫌になるほど難しいからね。
(ドンファンは、コンミスら主席軍団が引き受けて演奏してくれた)

僕の参加したグループでは始めからなんとなく、「ブラームスの3楽章冒頭部分ね」とVn嬢主導で決まっていた。
自分もドンファン以外どこでもいいと思っていたから「それでゆきましょう!」なんて賛成したんだけどね。

ところが、やってみると大変だった。
いつもならチェロ族の末端で、弾けるところだけ弾いているんだけど、
Cb入れて5人で演奏すると、ピッチカートOKなんだけど、連続したチェロの速い動きが露になっちゃう。
ppなので全体に大きな影響はないのだけど、何せタイミングが全く合わせられなかった。

親切なコンミス、翌日参加した超上手な第1バイオリン氏、チェロ主席などがやってきては様々にアドバイスをくれ、
発表本番までに、何とかタイミングだけは合わせられるようになったけど、演奏上の課題は大なり。

そうそう、いよいよ我がグループの発表間近というタイミングになったとき
チェロの大御所熟女が、僕の弦楽発表に望む態度の変化について驚くべき考察を披露してくれた。

「始めはおしゃべりなんだよね。これが第1段階。
 そのうち汗が出てくるんでしょう、これが第2段階ね。
 最後は黙り込んで、椅子に座って下向いてたりするの、これが最終段階でしょ(^^)」
「え、そ、それって僕のこと?」(完全に見透かされている!)
「そうよ、いつもそうじゃない!」
「なんで分かっちゃうの?貴女は、先生?心理学者?それとも・・」(霊能力者と言いかかった)
「そんなの見てりゃ分かるわよ~」

ぐうの音も出ない。まるで子どものことを知り尽くしたベテラン母親に諭されている小学生のような按配だ。
彼女はそんなに長く市原フィルにいるわけではないのに・・・
そんなに何回も一緒に演奏してないのに・・・
でもアンサンブルコンサート含めれば4~5回はあったか・・・

いずれにせよ、自分というのは、周囲に様々な姿を晒しながら生きていると言わざるをえない。
なんだか、房総に照り付けている、ギラギラの太陽の下で、白日の下に引き出された気分だ。

こんな指摘に一層汗ばんだ一方で、そんな風に人を見てくれている人がいるのも、愉快だ。
自分で自分のことを全く分かっていないということを痛感するのも、これまた愉快なり。

発表本番にはあの「クラ爺」が参加してくれ、笑いも取ってくれたおかげであっという間に終わっちゃった。
(チェロの速い部分は殆ど弾けなかったけど・・・)
 

こうして、合宿を終え、本日は会社に向かおうとした。でも体が全く動かなかった。
会社に休みの連絡を入れてから、昼食に起こされたのを除き、目が覚めたら日が暮れかかっていた。
おおよそ8時間以上は眠りこけていたことになる。
合宿は日帰りし、早目に寝たので睡眠不足では無いはず。
大人になってから こんなに長く昼間に眠った経験は皆無だ。

太陽を浴びすぎたのか、総練の肉体疲労か、発表の緊張か、年齢か・・・
全身の疲れを感じた夏合宿だった。

脱力演奏を身に付け、演奏を楽しむ感じにならないと、長続き出来なくなるな~。


 

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低弦受難の総練だったかな・・・

2012年08月18日 23時58分31秒 | 市原フィル

夏休み最終の週末となり、久しぶりの総練があった。
練習曲目は、ドンファンとマイスタージンガー。

これまであまり突っ込まなかったマイスターに1時間かけ、初めての通し演奏もした。
マイスターのチェロパートは比較的に難しい部分は少ないので、
お隣のプロ並のお嬢さんから「ほぼ弾けてますね」と嬉しい言葉をもらった。

休憩後、ドンファン。

ドンファンになると、どこか心は遠くに行ってしまいそうで、集中できないんだな~。
「どうせやってもできないんだから・・」と感じているからかもしれない。

今日は午後早目から、チェロのパート練習があり、ドンファンの手ほどきをしてもらい、
少しは”エアー率”が下がるかとも思ったけど、やっぱ難しすぎるよね・・・
今日も半分は嵐が過ぎるのを待つ気分だたんだけど・・指揮者殿は見逃さなかった。

管の皆さんに比べ、弦の汚さが際立っていたんだろう。
合わない(和音が汚い)部分は弦全体で分奏を繰り返し、バイオリン、チェロ、コンバスというように
パートごとに「腑分け」してチェックを繰り返していった。
ドンファン総練の半分近くは「弦トレ」状態となり、管は手持ちぶたさそうだった。

初めは参加人数が少ないバイオリンに集中していたが、やがて特訓の焦点は低弦に。
チェロとコントラバスは、かなり重なって演奏することが多いので指揮者から見ると
弓の動き(ボーイング)で、低弦が合っていないのが一目で分かのだろう。

「コンバス合ってない!」
「そこアップで指示してあるよね」
「違う、そこはダウンから!」
てな感じで、本当に何度も何度も同じ部分を繰り返して練習。
特に正団員が増えたコントラバスには「愛の鞭」が集中的に振り下ろされたのだった。

無論チェロも、二部~四部に分かれて演奏する部分も多いので
チェロ全体ではなく「そこ上のパートだけでやって」「はい次下のパート」っていうように、
だんだん細かく分奏し、自分の音がどんどん露になてゆくようで、ちょっとやばかった。

おかげで分奏のたびに必死で譜面を睨みつけて演奏したため、
ト音記号、テナー記号、ヘ音記号が入り混じった譜面と少しお近づきになれたし
何とか音を合わせることも結構できてきたのは収穫だった。

(先日再開した師匠によるレッスンで、本当に脱力して演奏するコツを再学習したばかりなのに、
やぱり、オケ練習ではめちゃくちゃ力んで演奏してしまうので、クタクタになってしまった)

今日の練習で、定期演奏会まであまり時間がなくなってきたのを感じさせられた。
ドンファンには気が向かないまま、サボってちゃヤバイ!と感じた総練だった。

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房総丘陵バイク走りで感じた「谷津」の美しさ

2012年08月14日 20時03分37秒 | バイク

毎日バイクをころがしている。

住宅地からほんの少し谷を下ったり、住宅地の境界から農道に迷い込んだ瞬間
こんな素晴らしい別世界が広がっている。

思わず発見する「隠れ谷」にはかならず美しいたんぼが、両側の丘陵を縫ってうねうねと続いている。
どこまでも続きそうに見える美田だが、ほとんど農家の姿をみかけなかったりする。ちょっと神秘的だ。
こうした道に入り込んでバイクのスイッチを切ると、ヒグラシ、カナカナなど虫の声に満ちている。
足元ではトカゲが急いで逃げ去ったり、小さな蛇が横切ったりする。

地理ではこんな「隠れ谷」を「谷津」というそうだ。あの「谷津遊園」の谷津だ。
地域によって呼び名は違っても、かつて浸食された大地が海中から隆起して出来上がった地形だ。

「谷津」の行き着く先は、必ずといっていいほど樹木に覆われた細い峠道に突き当たる。
そんな樹木のトンネルを突き進むと、明るく開けた高原のような畑があったりする。
ある「谷津」の奥まった場所に印象的な風景を見つけた。
水平な田んぼが次第に狭まり、その先に何段にも耕された棚田、その真ん中に鎮守がまつられていた。



ここもきっと何万年か前は、海の中で、鎮守の森は本当に「小島」だったのかもしれない。

 

千葉県は全国唯一500m以下の山しか存在しない県だという。
房総半島に限れば408mの愛宕山が最高峰だそうだ。(自慢にはならないけどね。)
だからバイクでどんなわき道、裏道に入っても中部地方のような峻厳な高山には突き当たらない。

房総丘陵を突き抜けて、どこまでも進めば、やがて太平洋に突き当たる。
房総半島の東に進めば、日本最大の海岸線「九十九里浜」だ。



残念ながら、本日は強風のため遊泳禁止。真夏の海岸に人が出ていないのは珍しい光景だ。
無数の遊泳禁止の赤旗が遥か彼方まで立てられて、地元の漁師の一団が蛤漁をしている姿だけがあった。

オフロード車なら・・・と砂浜に乗り入れようとしてから、あわてた。
いくらオフ車といっても深い砂地を走行するには、かなりの技術が必要なことはすぐに分かった。
海岸眺めもそこそこに、出発することにした。

ところが、スイッチを入れて発進しようとして、何度も何度もエンストを繰り返してしまった。
いくら軽めのバイクといっても、総重量は140㌔もあって、押してゆくことは不可能だった。
「このまま抜け出せないで、誰もいない海岸に取り残されたらどうしよう・・・」
「本当はローギアーで走ったらいけないのでは・・・」などと不安を感じながら、
だましだまし走らせてなんとか海岸への舗装道路までたどり着けた。
(ふ~!いつか砂地走行の技術を学ぼう!)


そのあと、市原フィルの夏休み恒例「バーベキュー&花火大会」に足を伸ばした。
昨年同様、団員のご家族の好意で、湖に開かれている自宅ウッドデッキが集まった人たちに開放されている。
その前庭で、バーベキューと夜の花火大会(湖上で行われる本格的大会)がそのまま楽しめるのだ。

到着すると、大いに盛りあがっていた。
高齢ライダーの出現に驚かれながらも、早速バーベキューやらカレーやらをご馳走になった。
遠方から帰省して参加していた元市フィル団員の方を紹介いただいた。
このblogで市フィルのことをフォローしてくれていると知り、ちょっと嬉しかった。

そして誠に失礼ながら、明るいうちに引き揚げさせてもらった。(まるで顔見せ興行?)
だって、バイクの免許とってまだ数日なので、房総丘陵をナイトランするのは避けないとね。
皆さんに別れをつげ、次第に陽がかげりはじめた丘陵の山道をたどり、家路についた。
夜になると、きっとこんな花火がみんなの真上で炸裂したんだろうな~

本日までの走行距離190キロ。
すでに2回の給油をしているが、今のところ1ℓで30kmは無理みたいだ。

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オフロード車はサラブレッドにまたがる気分

2012年08月05日 23時21分56秒 | バイク

CRF250Lが納車された。

熱暑の中、無事自動二輪免許の卒業検定合格。
注文しておいたHONDAの新型オフロロードタイプのバイクを取りに行った。

このバイクに決めた理由、それはなんと言っても価格。
最新型のフルサイズオフロード車でありながら、30万円台。
以前からHONDAがタイ国で生産体制を組んできた賜物なのだろう。
素人には分からないけど、バイクに乗ってきた人からすると破格らしい。

そのメリットは、他のバイクの価格で、ナビもETCも着いちゃうこと。
いずれ高速に乗ることもあるだろう、そのとき料金所で立ち往生することは避けたい。
ETCはバイクにこそ必需品だと思う。
二輪車なら、わき道、横道、山道だって入ってゆけるがナビがなけりゃ帰れない。
「自宅に帰る」のボタンが付いたナビはどれだけ安心なことか。

バイクを手に入れる最終関門は2つあった。
第1は どうやってバイク屋に行くのか。おおむねバイク屋は国道に面していて近くに駅はない。
 自分でクルマを運転していっても、バイクとクルマを両方運転できない!
第2は 初心者が初めて乗るバイクで、自宅まで本当に無事に帰ってこれるのか。
 バイクの教習所には「仮免許で路上運転」ということは行われないので、初体験なのだ。

第1関門は、家人を説得し、昼飯をおごることで決着することができた。
  しかし購入商品がバイクなので、様々な説明が続き、大分待たせてしまった。
第2関門こそ最大の壁。交通量の激しい国道を右折し、車に跳ねられないで乗りこなすことだできるのか。
  しかもオフロード車は車高がバカ高い。信号待ちで車道の真ん中でこけることだってあるのだ・・・

結果は「案ずるより産むが易し」で教習所のバイクとは全く違って、新車はクラッチもギアチェンジもスムーズ。
あっという間に道路に躍り出て、バイク屋さんのスタッフ全員が手を振って見送る中、
2速、3速、4速と加速し、風を引き裂いて疾走している自分がいた。

バイクの楽しさは、風を切って走ること。たった50キロでもその速度感はクルマとは全く異なる。
アクセル全開にすれば、あっという間に制限速度を30キロもオーバーしてしまう。
(今は慣らし運転期間なので、そんな無茶は、本当はしちゃいけないんだけどね)

バイクの楽しさをはっきり感じる瞬間は、スタートダッシュの素晴らしさ。
たとえポルシェがいようが(実際いたんだけど)、エンジンが250ccもあれば、あっと言う間だ。
バイクのスタートダッシュはすごい。ロウギアーでアクセル全快すれば、ウィリーしそうになる。
だからバイクは信号の先頭まですり抜けるんだと実感した。

ま~車との戦いなどやってても仕方ないので、帰宅途中で早速裏道に入った。
砂利道も残っているし、すぐこんな見晴らしのいい景色が楽しめる。

 

房総半島を南下すれば、もっともっと美しい自然が待っているだろう。

写真のシート後方にくくりつけてある小荷物は、盗難防止よけのビニールカバーと、大型のチェーン2本。
たった10数センチの荷物なのに、この荷物のお陰でとシートをまたぐことが出来なくなった。
つまり、降りることも、乗ることもままならなくなってしまったのだ!
もともとがぎりぎりの高さのシートに荷物をくくりつけたのだから、足が上がらない。

仕方ないので、格好悪いけど、両手で足を前方に引っ張り上げ、ようやくバイクをまたぐことができた。
フルサイズのオフロード車の高さというか、でかさにはあきれる程だ。

その一方で、でかい図体、高い車高は、走行中にトラックの運転席にいるみたいな感覚かな。
シートの高さが広い視界を提供してくれるのだから、田園を楽しむにはこれでよかったのだろう。

日が暮れてコンビニ前にCRFを停めると、蛍光灯に輝くその姿はなかなか精悍で格好いいと思う。
腰まであるシート高のせいか、直径が長いタイヤのせいなのか、サラブレッドといるようにも感じた。

このバイクとともに、新しい疾走感の世界を味わってゆこうと思う。

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アンサンブル再開、ブラームスかモーツアルトか?

2012年08月04日 21時12分24秒 | アンサンブル

クラリネット五重奏の仲間が久しぶりに集まった。

昨年、一昨年と「モーツアルト」のクラリネット五重奏曲の2楽章、3楽章を
室内楽大会で演奏してきた。

今年冬場のアンコンでは何にするのか。
やはりモーツアルトの第1楽章にするか、それともブラームスにチャレンジするか。
どちらも名曲中の名曲だけどなにしろ難しい。

メール相談ではなかなか決められないとうので、クラリネット爺さんが言い出したのは
「各パート譜全部添付するので、一通り全曲合わせてから決めませんか」
「おいおい、そんな無茶な!」と思ったけど、経験豊かなVnとVla嬢の皆さんは
「それもいいかも」と一通りやってみることになってしまった。

こんなやりとりがあったのは2~3ヶ月前だったろうか。
全曲8楽章だよ!こりゃ大変だ! とばかりに、モーツアルトとブラームスの楽譜に取り掛かるものの
モーツアルト1楽章は各パートは速いパッセージを繋いでゆく形なので、チェロが露になってしまう。
ブラームスは印象的でロマンチックなチェロのソロが随所にちりばめられているが、どの楽章も超難しい。

それでも練習しているうちに、モーツアルトの方が少しかっこうがついてきた。
ブラームスはいくらやっても出来そうも無い部分が多いので、りゃだめだ、と音を上げて
「それぞれ1楽章だけ決めて練習しませんか?」とメールを出したところ
クラ爺さんから
「じゃモーツアルトは第1楽章、ブラームスは第3楽章」ということになった。

やれやれと思ってはみたものの、ブラームスの第3楽章にはチェロソロは少ないけど
楽章後半には合わせるのが極端に難しそうなpresto non assaiがある。

とりあえず今年のアンアンブル練習第一回の日を迎えてしまった。
Vn&Vla嬢をそれぞれの駅にお迎えして、会場となる1stVn嬢のお宅に向かう。

やや遅れてきた夕食買出し担当のクラ爺さんが到着するやいなや
「じゃ一通りやってみましょうか」
「ん?1楽章ずつじゃなかったっけ・・・」と反論の間もなく
とりあえずモーツアルトから合わせが始まった。

少々練習していたのにモーツアルト1楽章の速いパッセージは失敗。
ピッチカートなど他の部分はあまり音程も外さずいい演奏になったと感じた。
続くブラームスは、スタートこそ第3楽章だったものの、presto non assaiは完全落っこち。
第1、第4の「美しく印象的」なソロ部分は「美しい」どころか、
自分でも耳をふさぎたくなるような演奏になっちゃった!

こうして一通り演奏してみた結果、、モーツアルト・・・と思いきや、クラ爺曰く
「結構いけましたね~、ブラームス3楽章いいですね~、すごく気持ちいい」と
どんどんブラームスに誘導され
「じゃもう一回やってみましょうか」

確かにやってみると、ブラームスは躍動感というか、シンコペーションのリズム感が
心地よい。二回目となると、落っこちはしても、結局途中でstopすることなく通すこともできた。
みんなの意見も「確かにモーツアルト第1楽章は、それぞれが裸になるのですごく緊張する」
ということで、流れはブラームスに固まった。

その後 子どもたちと一緒に楽しい夕食会となった。

そんな中でブラームスの難易度は、アマチュアは近寄ってはならぬ6/6ではなく4/5。
この評価基準は「クァルテットのたのしみ」で紹介されているアンサンブルの難易度。
分数の分子は個々の演奏難易度、分母は合奏の難しさだったと思う。
「やっちゃいけない曲じゃないのね」ということで、
今年のチャレンジはブラームスに決定しちゃった。

モーツアルトで行ければなんとかなるか・・・と思っていたけど
楽しいという意味ではやっぱりブラームスは最高に楽しみになってきた。
耳をふさぎたくなるような演奏にはならないよう、頑張らなきゃ。

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