チェロ五十代からの手習い

57才でチェロに初めて触れ、発見やら驚きを書いてきました。今では前期高齢者ですが気楽に書いてゆこうと思います。

久しぶりのアンサンブルで進歩を実感!

2009年06月23日 00時11分42秒 | アンサンブル
 学友と久しぶりにアンサンブルの一日を過ごした。ほぼ定例となってきた小さな集まりに、ホルン、ファゴットが加わり7人でのにぎやかで楽しい練習となった。自分が参加してアンサンブルをそれなりに支え、リードでき始めているのを感じることができたのは収穫だった。

 特に昨日の師匠よるプロレッスンの効果もあって、チェロが響きまくってくれたのが嬉しい。師匠はこの2年間ただひたすら単純なボーイングのみを教えてくれてきたが、最近その意味が感じ取れるようになっている。チェロの演奏に欠かせないのは指が回ることでではないんだと。ついつい難曲ばかりのオケの曲目に食らいつきたいがために、無理な弾きかたを繰り返してきたが、結局美しい音で演奏できなければ「あって無きが如し」。そして美しい音とは、よく響き渡る音。つまりチェロ全体が芯まで豊かに共鳴している状態なのだと思う。

 最近その実感が持てるようになってきた。その実感が現実になるのがアンサンブルの場だと思う。オケにいれば必ず数本のチェロとの合同演奏だけどアンサンブルなら自分ひとり。ファゴットと同じパートを弾くこともあるが、役割は全然ちがうと思う。
 しっかり支える通奏低音においても、ときにはバイオリンとデュオのように繊細に奏でる高音でも、チェロここにあり、と存在が主張できる。

 うれしいことに練習後に学友が「チェロいい音してたよ」というので「うん、このチェロ結構高かったからね」と答えると「そうではなくて君の音がよく鳴っていたよ」なんて嬉しいことをさりげなく言ってくれた。本人は何気なく言っているだけに何よりの褒め言葉だった。

 そんなこんなの結果、俄然やる気が出てきて今日もまた何度も楽器を持ち出し練習だ。無論いい音、よく響く音が出せるよう、全ての力を抜いてチェロが響いてくれることを祈りながら・・・
 チェロを始めてそろそろ2年と3ヶ月。もう上手くならないよなーと諦めかけた気持ちもあったが、やっぱりそれなりの進歩があることを確認できるともっと前に進もうと思う。
 
 もう一度、バッハの無伴奏チェロの楽譜を引っ張り出して、#1のプレリュードを弾いて見ると、どうだろう! 出だしから何段目かまでノンストップでスムーズに演奏できてしまった。2年前のとんでもない状態ではなく、すらすらと・・これには自分でびっくり。初めて入ってその場でチェロを買ったとき、店員さんがさらりと無伴奏チェロを弾いてくれ感激したことがあったが、その店員さんが弾いてくれた部分までなら今の自分でも弾けるのだ!

 進化、進歩、前進・・オケへの無謀な挑戦が自分を鍛えてくれていたとは。
オケに、そして演奏の基本を諦めずに指導してくれた師匠に、そして学友に、何より自分とともにあるチェロ子に・・全てに感謝だ!
コメント (4)
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