チェロ五十代からの手習い

57才でチェロに初めて触れ、発見やら驚きを書いてきました。今では前期高齢者ですが気楽に書いてゆこうと思います。

蓄積疲労?五十代終盤のたそがれ?

2008年11月11日 23時25分45秒 | チェロ
 このところ、何もかも進まない。ブログもお休み。練習も休んだ。会社も・・どうやら残有休が気になるくらい使い込んでしまった。歳のことは言わないつもりだったが、蓄積疲労なのか、これが「歳」なのかわからないが、集中して取り組むことが苦痛に感じ始めている。

 いまさらながらチェロを1年半前に始めておいて良かったと感じる。今ごろからあの活力、情熱、集中は生まれるのだろうか。とてもチェロを始める根性はないように感じる。1年前には、市民オケへの参加を問いかけたメールに「五十代でチェロを始めたことに敬意を表します」と返信をいただき「そんなものかなー」と感じていたけど、やっぱり高齢からのスタートは大変なのだと実感する。このままなのだろうか・・・気力体力の端境期というのがあり、回復へ向かうのだろうか。

 ただしつい1週間前には、大学の友人とのアンサンブルで、ハイドンの「皇帝」とか、バッハのオーボエとバイオリンのための協奏曲(ドッペルと言うらしい)の練習に集中できていたし、夏ごろに比べ格段と進化したと自分でも感じた。学友からも「チェロがよく鳴っているのでアンサンブルになってきた」ほめられたばかりだった。

 そんな嬉しさもつかの間、このグターとしたこの感じをもてあましている。

 そういえば、先週は久しぶりにわがチェロの師匠宅にも伺い、久しぶりのレッスンも楽しめたっけ。ダウンボーイングについては「大体いいです」と先生はいいながら、やはり基本の繰り返しではあったが、基本こそがアンサンブルやオケの演奏を土台で支えていることが実感できるようになったので、基本に戻ってレッスンしていただけるありがたさを十分享受できた。

 もう一つ、先生にはチェロの構え方を修正してもらったっけ。いつの間にか自分の構え方は、苦しさからだと思うが、チェロを体からかなり左に離して演奏するスタイルに変わってきていた。五十肩の後遺症で左肩を高く上げるのが辛いこともあり、チェロ全体をかなり低めに構え、さらに左手を無意識に見たい気持ちからか、離していたのだ。

 こうした構えは、実はYO-YO MAは極端にやていると先生は実演してくれた。YOUTUBEでヨーヨーマを探すと[Yo-Yo Ma: Elgar Cello Concerto, 1st mvmt]なんていうのがすぐ見つかる。その姿を見るとG線の糸巻きが(A線ではなくG線なのだ!)ヨーヨーマの左顎先に当たっているのが良くわかる。かなりそっくり返って演奏しているから、チェロがおさら低く、体から遠くに離れているのが見て取れる。そんなヨーヨー様の姿が格好いいと感じるので、いつの間にか真似していたのかも知れない。

 ま、そんなこんなで、レッスンもアンサンブルもなんとかこなしてきたんだけど、気合が入らないのはなぜんなんだ?

 気合の入らないまま、今日はもう寝よう。VERDIの3楽章のチェロによるイントロだけは毎日練習はしているものの、もっともっと気合と集中力を出さないと、この冬のコンサートは自分で納得できる演奏はできないと思う。もうしばらく、自分の心身と静かに付き合いながら、ゆっくりとしたペースで歩こうと思う。
コメント (3)
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