いよいよ今週末には、ブルックナー交響曲第4番の「初合わせ」がある。
従来は「初見大会」と称していたが、「各自でそこそこ練習してくるのがエチケットというものだろう」と
代振り役の長老からの意見もあり、自分なりに譜読み&個人練習をしたうえでの「初合わせ」ということになった。
ところがブルックナーの譜面には、ドイツ語と思しき指示が沢山出てくる。
ドイツ語といえば「イッヒ フンバッテ ダース ○○○」くらいしか知らない僕としては大変困る。
そこでウェブ探索をしてみると、世の中には親切な人が沢山いて、「ブルックナー第5交響曲のドイツ語」とか
「マーラーのドイツ語指示」などの記事がいろいろ見つかった。
それらから抜粋させていただき、分からない言葉は個別に検索すると、かなりの確率で翻訳が見つかる。
それらを一覧に並べてみたのが下記の通り。
●ブルックナーのドイツ語指示(abc順)
bewegt, nicht zu schnell : 動的に、しかし速すぎずに
deutlich hervortretend : はっきり際立たせて
etwas(エトヴァス): いくらか、多少
etwas langsamer :ほんの少しゆっくりめに
gestrichen : 弾いて
gezogen :引っ張って
hervortretend :際立たせて
immer hervorteretend :常に際立たせて
langsam(ラングザーム) :おそく、ゆっくりと
lang gezogen:長く引っ張って
markiert gestrichen:はっきりと弾いて
nicht zu schnell :速すぎないように
nicht zu schnell, Keinesfells schleppend :速過ぎず、決して引きずらないように
scherzo〔伊〕 : 諧謔曲、3拍子で軽快な楽曲.「名」冗談、いたずら
stringendo〔伊〕 :次第に早く、徐々に咳き込んで
wie anfangs : 最初のように
wie im ersten Satze :第1楽章のように
ブルックナーの交響曲第4番は聴けばきくほどその素晴らしさが感じられてくる。
中でも一番ほれ込んでいるのは、第二楽章。
ビオラに導かれながら始まるチェロの主題は心に染みる。
そのチェロの主題に書かれているドイツ語の指示は・・・
五線譜の上方には・・・ lang gezogen :長く引っ張って
五線譜の下方には・・・・immer deutlich hervortretend :常に、はっきり際立たせて
とある。
静かながらも、段階的に高みに昇ってゆくチェロの主題は、
切れ目が無いよう長く引っ張りながら、しかもはっきり際立たせて演奏せよ、
ということなんだろうか。
「初合わせ」には、主席が来れないという。
ブルックナー4番には、随所に美しいチェロの主題、副旋律がちりばめられている。
まだまだ演奏会は先だとはいえ、今度の曲では「美しく響く音」を出すことが優先事項だ。
今から、少しずつ心がけて取り組もうと思う。
あ~それにしても「両手腱鞘炎状態」 は厳しい。
パソコンとホワイトボードマーカーでの連続長時間仕事が原因だ。
一種の職業病なのだろうが、年齢とともに蓄積して悪さをするようになったのか・・・
だましだましやってゆこう。やや不安だ。
追記 来年後半にはお世話になるだろう、マーラー用語一覧が見つかって嬉しい。
5番に出てくるドイツ語を総まくりされているので、ありがたく参考にさせていただいた。
http://www.asahi-net.or.jp/~wg6m-mykw/Files/Guide_Mahler_Sym5_St.pdf
私は毎晩就寝前にCDを聴きますが
昨夜はムーティ/フィラデルフィア管で同曲を
聴きました
大管弦楽宇宙の中に美しいメロディが流れます
大変聴きやすい感じでした
スクロバチェフスキーでも聴き比べて見ようかと思っています(こちらはもっとかっちりしていたと思います)
楽譜はドイツ語あり、イタリヤ語ありで大変な事ですね!
ブルックナーは音楽の表現指示がドイツ語であることも戸惑いました。そこでドイツ語翻訳集など作ってみています。思えば何でもイタリア語っていうのも変ですよね。
来年2月19日(日)の本番は、京葉銀行ブラザで、狭いけど音響が良い音楽専用ホールだそうです。いつでも夢をさん、じっくり取り組みますので、ゆっくりお付き合いください。