チェロ五十代からの手習い

57才でチェロに初めて触れ、発見やら驚きを書いてきました。今では前期高齢者ですが気楽に書いてゆこうと思います。

定期演奏会まで残すところ1ヶ月

2009年04月22日 21時08分56秒 | オケの練習
 ベルディーのレクイエムでみんな力を使い果たしてしまったのか、このところオケの練習のレベルがなかなか上がってこない。自分もそうだけど、アマオケのメンバーにとっては、半年くらいの期間じっくり新しい曲に取り組んで、追い込みの1月でなんとか「形にする」というのがいいのかもしれない。

 2月末にイレギュラーなスケジュールで大曲を終えて、体はいつものペースというところなのかもしれない。そこを突いてきているのが「やはりプロ」の指揮者ということになる。最近では、のだめカンタービレの「鬼千秋」状態で、たまたま僕が仕事で休んでしまったときの怒りようには、みんなめげまくっていたようだ。とりわけ指揮者からの追求の矛先はチェロ軍団に向けられていたという。
おおこわ~!

 今度の定演の曲目はシベリウスの「交響曲第一番」、確かに難易度が高い。そもそもオケの選曲委員が取りまとめて、みんなの投票で決まるというプロセスを経ているのだが、選曲段階ではどれだけ難しい曲なのか分からないのだから「○○蛇に怖じず」ということだ。選曲段階で指揮者は相談を受けて頂いているのだが、何とかなるか・・と思っているのかもしれない。でも素人集団だから、特にチェロやビオラなど専門にやってこなかった人が多いパートにとっては、大変な負担が掛かってくる。

 シベリウスの第一交響曲には、高速のシンコペーションやら半音階のスケールが、譜面いっぱいに連続で出てくるとかで、毎日部分練習をしていても、なかなか演奏できたというレベルにまでこぎつけられない。その状態で全体練習に入ると、シベリウスはベートーベンのように分かりやすくアンサンブルが組まれていず、チェロはコンバスともファゴットともビオラとも入り方が違っていたりして、本当にまどわされてしまうのだ。

 定演の曲目にANTONIN DOVORAKの「SHERZO CAPRICCIOSO」があるが、これがまた厄介だ。指揮者殿の機嫌をこれほど損ねる曲もないだろう。♭が5つなのは仕方ないとして、リズムが難しいのだ。それからいつもなら低音部記号かたまにテナー記号で演奏するけど、ト音記号での演奏が長く出てきて、高いところにあるF#を出さなければならない。これ過去最高。左親指はネックをはるか離れて旅をすることになる。

 いずれにせよあと1ヶ月。ベルディーで培った「練習すれば不可能は無い」という実感を大切にして、この5月の連休で追いついてゆこう。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする