チェロ五十代からの手習い

57才でチェロに初めて触れ、発見やら驚きを書いてきました。今では前期高齢者ですが気楽に書いてゆこうと思います。

M響定演のポスターは完成したが・・・

2017年02月16日 22時30分04秒 | オケの練習

茂原交響楽団第27回定期演奏会のポスターとチラシが出来上がり団員に配布された。

定演は5月14日(日)と3か月先だけど、難曲の「ラフマニノフ」の交響曲に加え
ラヴェルの「ラ・ヴァルス」が想像以上に難しく、団員の嘆き節が聞こえてくる。
やってもやってもできそうになくても、本番に強いM響だから、きっとクリアーできるはずだ。

そんな実力あるM響だが、クリアーできない絶対絶命の困難に突き当たってしまい、
茂原市での定期演奏会が、この27回をもって幕を閉じることになった。

その訳は、いつもコンサートを開催してきた「茂原市民会館」が取り壊しになるから。

 入口脇の定礎を見ると本年で築50年になのだからしかたない。

春の定演、秋のファミリーコンサートと、何回も参加させてもらったが、そのたびに思ったのは
1000席と、椅子の数は立派だが、手洗いの古さ、舞台裏のスペースの無さ、楽屋は無いに等しいし、
音響の悪さからプロによる公演は避けられてしまうシロモノだった。

盛んだった製造業が撤退するとともに、茂原市の財政は厳しくなったといわれている。その結果
近隣との町村合併も全て断られてしまい、市民の文化活動にしわ寄せがきていたということだ。

演奏会のたびにいろいろなエキストラの皆さんと舞台に上がったが、やってきたトラさんの中にも
「市役所は立派なのに、なんで市民会館はひどいの・・」と違和感を口にする人もいたっけ。

取り壊しの話は聞いたが、建て替えの話は聞かない。
秋のファミリーコンサートを最後に、茂原に演奏会を開く場所が無くなるわけなので、
近隣の街の施設のお世話になるしかない。
練習は茂原でできても、演奏会は遠くなるので、固定客となっているお客さんにとっても
大変不便になることは必至だ。残念だけどしかたあるまい。

ともあれ”茂原市”での「最後の定期演奏会」なのだから”遠くても聴きにゆきたい”と
思ってもらえるためにも、全力でラフマやヴァルス、ロデオの練習に取り組もうと思う。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

弦楽四重奏のお手本だったN響クアルテット

2017年02月10日 22時16分51秒 | アンサンブル

3月のアンサンブルコンサートに向けてモーツアルトの「狩り」に取り組んでいる。

昨年「アメリカ」でデビューしたあと、今年の春には、地域のミニコンサートでモーツアルトの
14番「春」の第1楽章を披露したが、なかなか困難な道のりだった(本番で段を間違ったり・・)

その後ハイドンかモーツアルトをじっくり取り組もうと試行錯誤の結果、17番「狩り」に決定。
春以来、月2回の合奏練習と、月1回程度のアンサンブルをプロに指導してもらうことで、
わがアンサンブルAmusioも 何とか「狩り」らしい雰囲気になってきている。

演奏の技術とは別に、いつも議論になるのが、演奏速度。
プロのCDを聴くと前半の繰り返しをしないで6分40秒くらいで終わり、
リピートしても大体9分以内で演奏している。つまり軽快に「狩り」に出かけている感じだ。
一方我々のアンサンブルでは、繰り返して通すと10分半くらいになる。
(半年前だと12分くらいかかっていたので、かなりの進歩なんだけど・・・)

そんなわけで、今日のN響の選抜メンバーの「狩り」の演奏はどうなのか、

そのことを第一の関心ごととして聴きに行った。

千葉市科学館のプラネタリウム会場では、定期的にN響のアンサンブルの演奏がある。
プラネタリウムなので、リクライニングシートを倒し、満天の星座を見ながら聴けるのは贅沢。
しかもN響選りすぐりのプレーヤーでのアンサンブルが1500円なので、超お得。

さて4人は第1バイオリン青木調、第2バイオリン樽井悠樹、ビオラ中村翔太朗、チェロ宮坂拡志の皆さん。

演奏が始まると「何分で演奏するのか・・」などという不届きな考えは、すっかり忘れてしまった。
青木さんのキリッとかっこいい合図で第一音が始まると、すっかり音楽に引き込まれた。
アンサンブル全体の音が柔らかい。
特に宮坂さんのチェロは明快なのに、包み込むような響きで、曲の表情を豊かに色づけてゆくのに圧倒される。
師匠が「チェロでどうにでもなるんですよ」と いつもおっしゃる通りだ。

それにしても、どうやったらあんな柔らかい音が出せるんだろう・・・
「狩り」に続いて、楽器紹介として「白鳥」、ボロディンの弦楽四重奏曲とチェロの出番がたくさんあった。

とにもかくにも 一体N響の皆さんは、「狩り」をどんな速度で演奏していたのか。
前半の繰り返しまでは2分15秒、全体で9分ジャスト。(こっそりかばんの中のiphoneで計っていた)

今晩の演奏会に大いに満足した結果、速度を気にするより、息の合った、美しい演奏を目指したいと感じたのだった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする