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チェロ五十代からの手習い

57才でチェロに初めて触れ、発見やら驚きを書いてきました。今では前期高齢者ですが気楽に書いてゆこうと思います。

楽しかったけど、悔いも残ったラフマニノフ交響曲第2番

2015年06月30日 00時02分49秒 | 市原フィル

市原フィルの定期演奏会が終わった。
茂原交響楽団での「マーラー5番」から一月半で「ラフマニノフ2番」へのチャレンジは無謀な試みではあったが
何とか、大きな迷惑もかけずに、ラフマニノフらしい音楽空間に存在することができてほっとしている。

  【  第30回定期演奏会のポスター  】

しかし”分不相応”のおかげで、演奏会終了直後にマッサージに駆け込み、久しぶりに昼近くまで爆睡してしまった。
たった1日前の出来事なのに「遠い思い出」になったような不思議な感覚だ。

ちょっとこれまでを思い出してみよう。

この半年は、マーラーに取り組めばラフマニノフを忘れ、ラフマニノフに取り組むとマーラーがおぼつかないというジレンマの連続だった。5月連休明けからは、ラフマニノフ1本に絞って難易度の高い場所に集中できた。

「遠い思い出」の中には、市原名物の合宿練習もあった。
交響曲の危ない箇所を、コンミス殿が毎回4か所ほど選択し、弦楽アンサンブルとして、全団員(参加したトラさんも)で練習し、全員の前で発表するという企画だ。

  【弦楽アンサンブルの組み合わせ】

合宿全体は大変ハードな練習が組まれている(合宿の最後は完全な通し演奏でへとへとになる)。
そんな中でのアンサンブルは、以前は恐怖の時間だったけど、さすがに8年もチェロに触っていると馴染んできてアンサンブルで「交響曲」の一部を再現し、合わせてゆくことは、楽しみになってきた。

定期演奏会の前日はゲネプロという全曲演奏があり、この段階でいよいよ翌日本番での最終調整となる。
自分にとっても決断が迫られているわけで、最終的に「弾くのか、弾かないのか」「簡略演奏にするのか」という具合。
この段階ではっきりしたのは、ラフマニノフでの白黒はついていたものの、サブプログラムの「眠れる森の美女」に沢山の問題があることが分かり、前日深夜までチャイコのおさらいをしていたっけ。

演奏会当日午前中はステージリハーサル。正直この段階では前日までの覚悟を最終的にテストする感覚だったかな。
「これで本番は行く」と全てが明確になればいいんだけど、正直なところ不安箇所は消えてはくれなかった。
ラフマの1楽章終盤、2楽章、終楽章の後半・・・あちこちにに不安要素があった。

  【 ステージ リハの様子 】

さて、こうして迎えた本番はどうだったんだろう。覚悟して臨んだはずだったのに、意外なところに大きな落とし穴があった。
ラフマニノフ2番ではなんといっても美しい緩徐曲の3楽章。ここまで苦労してきたのも3楽章のためだった。
ところがこの3楽章で道に迷ってしまた。始まってしばらくは良かったのだけど、集中力が切れてしまったのか、あっという間に迷子になってしまった。
周囲を見て、ボーイングを見ることで普通なら元に戻れるのだけど、チェロパートは4分奏になっていて、弓の動きがみんな違う。隣の弓に合わせて戻れたと思っても次の小節になると違う動きになってしまう。
いったいどこなんだ・・・と焦りながらも、自分が雑音を入れるわけにゆかないので、
結局一番弾きたかった楽譜数段で「弾いたふり」を続けるエアーになってしまった。

これは久しぶりに辛い感覚だった。がっがりというのか、残念というのか、せっかく自分でやったチャレンジを台無しにした気分。
もう少し練習しておけば、早いパッセージや、演奏そのものが難しい部分にばかり練習を繰り返すのではなく、演奏できるけど、一度迷ったら戻れないような部分を、もっと周りとの関係をしらべておけば・・・後悔が残った。

ま~それも2日演奏会からしばらく経つと、そんな苦い感覚も「遠い思い出」となり、またあのすばらしステージに立ちたいと思えてくるから不思議。


まずはリハビリもかねて、楽しいアンサンブル練習からリスタートしようと思っている。


市原フィルを聞きに来てくれた方々の素敵なブログ

2014年10月29日 01時13分32秒 | 市原フィル

市原フィル第29回定期演奏会を聴いていただいた方々のブログです。

 

お一人は団員ではないのに、いつも演奏会のお手伝いをしていただいている
「いつでも夢を」さんで、定期演奏会の感想を詳細に書かれています。

http://blogs.yahoo.co.jp/ken020101/12685343.html

そしてお友達の「ピッカリング2」さんも、一曲ごとに素敵なコメントを寄せています。

http://blogs.yahoo.co.jp/pickering2013

どちらの内容からも、私たちアマチュアの演奏する音楽を応援し、
真剣に聴いてくれ、楽しんでいただいていることが伝わってきます。

お二人がやり取りしているコメントには深い音楽体験が感じられるし、
次のラフマニノフへの期待も語られていて、とても嬉しい気持ちになります。

こうした人たちに支えられて演奏会がやれているんだよな~と改めて感じ
心から感謝したいと思います。
ありがとうございます。これからもよろしくお願いします!

 

 

 


定演目前、臨場感と緊張感で追い込み中

2014年10月23日 22時39分08秒 | 市原フィル

いよいよというか、いつも通りというか、あっという間に週末に定期演奏会本番だ。

合宿を含め、何か月間でだいぶ弾けてきていると思っていたが、直前になりダメな部分が
日々発見されて「なんでいつもこうなるの?」とあきれている。

Mzartの「ハフナー」。
弾けないところは、やはり弾けないとあきらめているものの
丁寧にさらってゆくと、いい加減に譜読みしているところが何か所か見つかった。
特に4楽章では超スピードで全体が騒がしいので、練習場では気づかぬままだった。

Beethoven「コリオラン」。
これは大丈夫だよね、とさらっていると、やはり発見があった。
個人練習では弾けていたはずが、実際にプルトごとに一台の譜面台だと譜面が現場では読めず
覚えていない部分がいい加減になり、結局「ちゃんと弾いてないじゃん」ということが明らかになる。
コリオランは全般的にちゃんと「使える音」「きれいな音」が出せていないことが課題だ。

Brahms「交響曲2番」。
ここでも毎度のことだが終楽章に手抜きが多く見つかった。
先日の通し練習では、隣のチェロ嬢から第3楽章のPizzの1音に「#つけて演奏している」と指摘されて驚いた。
(彼女が見逃さず聞き分けるのがすごい! 毎回見逃してくれてたんだね)

ブラ2は何といっても4楽章が怪しい。ものすごい勢いと音量なので自分で何弾いているかわからなくなるんだけど、
実は弾けてない、読み違えている、左手と右手がバラバラで音がまともに出ていない部分が多く見つかる。
思えばこれまで参加したどの交響曲も4楽章がいつも怪しかった。これもまた繰り返される癖で
第1楽章からいつも練習していると、最後がおろそかになる。今回こそはと取り組んだんだけど癖は治っていないよな~。

こうして定期演奏会が目前になると、友人や知人が見ている前で弾いている状況が迫ってくるし
本番の舞台でミスすれば全体に迷惑かけることのリアリティーが増してくる。
ちょうど試験の直前になって、追い込まれるように集中力が高まるような感じなんだが
子供のころからの癖は一生治らないものだと、笑うしかない。

営業活動では「エビ反り曲線」というのあって、期末になると急に受注が集中して目標を達成することがよくある。
どうやらオケの練習もそうなんだと割り切り、これからが「詰め」と心得て練習しよう。

今夜も、再度譜読み、運指の工夫を重ねて、本番であと3%~5%角度を上げようと思う。
土曜日にはゲネプロがあり、これからが本当の勝負だ。


指揮者の「つまんない」の一言が刺激的だった

2014年09月29日 00時16分44秒 | 市原フィル

演奏会前の市原フィル合宿が終わった。

今回も指揮者の中島さんから沢山の言葉をもらったが(うんちくも含め)、
一番刺激的だったのが「つまんない」だった。



       合宿風景の写真を、チェロ主席のFBから借用 >

 

合宿練習はメイン曲のブラームス交響曲第2番から始まったんだけど
1楽章を終わると、棒を下して「つまんない」と言った。

めったにない言葉だし、いったいどういう事だろうと耳をすますと
どうやら”ただ楽譜通りに、平板に演奏している” ということらしい。

同様に、音楽を感じて演奏していない事への指摘があちこちにあった。

「チェロさん、とてもホルンソロを迎えるようには弾いていない、」
「もっと互いの音をきいて、喧嘩しないで、上に重ねるように」
「カチカチ弾いてる」
「まじめに演奏するのはいいんだけど・・」
「強弱記号通り当のではなくて、曲の自然な流れを感じて」
「もっと互いの音を聴いて」

曲の表現についても・・
「ブラームスは友達でも嫌味を言って喧嘩するような嫌味な人間だったけど
 でも子供が大好きだった。ここはブラームスの子守歌みたいに、子供を見守っている気持ちで」
「今度はここは自分が子供になった気持ちで」
「ブラームスはいろんなところに仕掛けをしている。その変化を楽しんで」
「たとえば、あえて物語にして曲の変化を感じてもらえるといいんだけど・・」

(でもその物語の例として取り上げたのは、宝くじの話だったかな。
 宝くじに当たった(はず)でも誰にも言えない・・
 そして実はその当たっているくじが外れた気持ちで落ち込んで・・
 でもこの部分では、から宝くじが外れたことかも忘れて元の元気に復活して・・
 面白くてすごくわかり易い。でも、中島さんも言ってたけどちょっとねぇ~ )


ベートーベンに移ってからも・・・
「なんでこんなにベートーベンはしつこく同じことを繰り返すんだろうね」
「これだけ同じことを繰り替えすのはベートーベンだけ、だからもっと
 演奏の仕方を考えて。いつも同じ音に聞こえる、弾く場所を変えるとか、
 弓を立てるとか工夫をして」
「ベートーベンっていつでも眉間に皺を寄せているように感じるけど
 ベートーベンだって、お風呂にはいてほっこりするときもあったはず、
 ここは楽しく柔らかく」

モーツアルトになってすぐ指揮を止めた。
「みんな眉間に皺を寄せている。半分の人がベートーベンのまま演奏している」


てなぐあいで、中島さんは老若男女、素人もプロ並みもごちゃませなアマオケに対し、
楽曲の解釈を披露し、転調の妙などを理解させ演奏に反映さえようと四苦八苦だった。

でも僕のように音楽の勉強をしてこなかった人間には、調性の変化の面白さや
構成の巧みさや味わいのような話は、面白いけどよくわからないのが残念で哀しいところ。
 むしろ「つまんない」みたいなのがとても刺激的で、
「おっ、どこがだめなんだろう」と集中して、体に染み込んでくる気がする。
勉強や教養より「しつけ」の方が効き目があるってことだと思うと、なんだかさびしいけど。


いずれにせよ、合宿を通して気付かされたのは、オケ全体のレベルが
ドイツ系3巨星の楽曲全体像がつかめていないし、体で感じるに至っていないってこと。

自分としては、ブラームスの1~3楽章の目立つところはかなりさらってきたけど
今回も第4楽章で躓きっぱなし。
毎度のことなんだけど終楽章がいつも積み残しということに変化はなかった。反省。

演奏会まで一月。あまり練習時間は取れないけど、
またも重点を絞って集中練習するしかない。 


いばらの道の選択が、歓喜につながった合宿アンサンブル

2014年01月27日 13時56分59秒 | 市原フィル

市原フィル恒例の、定期演奏会前の合宿があった。
一週間前の総練では弦楽器を中心に「綱渡りの定期演奏会になるのでは・・・」と懸念していたけど、
合宿最後の「通し練習」の録音を聞くと、見違えるような まとまりを見せた。

この背景には、仕掛け屋・我がコンミス言う所の「お楽しみアンサンブル」が絶大な効果を発揮していると感じる。
交響曲の一部を切り取って弦楽アンサンブルを組むというアイディアは、コンミス殿がどうやって発明したかは分からないが、
賞罰があるわけではない発表会に全員が真剣に取り組み、力量アップという絶大な効果を生んだと思う。

その「お楽しみアンサンブル」の仕組みはこういったもの。
step1:コンミスが合宿前に演奏重要or難易箇所をメールし、宿題を出す(今回はチャイコフスキーの1番から4コース)
step2:合宿初日にくじ引きで、弦楽器を8組の弦楽四重奏の形に編成する(一部にコントラバスも入る)
step3:編成されたグループに分れて4コースを演奏してみて、グループに合ったコースを選択する(初顔合わせだし全員ソロなので難しい)
step4:管楽器を含め団員全員が見守る前で、練習成果を演奏を発表する(ミニミニ室内楽大会みたいに)

【これが今回の組合せ表】

 
宿泊所の食堂のホワイトボードに、コンミスがさりげなく書いているけど、毎回ドキドキする。 
普段ならチェロ主席に合わせていれば何とか曲に着いてゆけるし、“エアー・チェロ”も可能だけど、
弦楽四重奏形式だと自分が丸裸になるだけでなく、他のパートに迷惑かけるのだから。

 

今回コンミスがチャイコの1番から選んだのは下記の「4コース」
◆コースA:2楽章でチェロが主旋律を朗々と歌う見せ場がある。チェロの頑張りどころ。
◆コースB:3楽章で1stバイオリンとチェロが、曲中最も美しい旋律を聞かせる場所。
◆コースC:4楽章の前半、チャイコらしい速い動きとシンコペーションが組み合わさったメカニカルな箇所。
◆コースD:4楽章の中ごろで、ビオラが主題を演奏した後、各パートがそれぞれ違った動きをするところ。

 

我が「み組-A2」グループでは4コースとも一通り合わせてみた後、コースAとコースDの決選投票になり、3対1(?)でコースDに決定した。
(実は後ほど分かるのだけど、8つのグループの誰も選ばなかった無謀な賭けのコースだった)

いざ練習を始めると、全然合わない、曲が続かない、ごちゃごちゃになった。

1回目、チェロ全く歯が立たず、始めから入れず。
2回目、やはりチェロ落っこち「すいませんもう一回」
3回目、4回目、チェロが落っこちたり、入り間違ったりボロボロ。

始めの12小節はビオラ独奏なので、我が頼れるビオラ嬢が何度も繰り返してくれ、ただただ恐縮する。
「何度もすみません」「いいの、いいの」と嫌な顔ひとつしないビオラ譲。

5回目くらいになってチェロも入ってゆけたのだけど・・・

「おかしい、合っちゃった!」とビオラ嬢が渋い顔・・・
「合ってるならいいんじゃ・・・」と僕
「ここはビオラとチェロが合っちゃいけないの!」とビオラ嬢
「そうなの・・・」と僕は、アホみたい。だっていままで隣のビオラ聞いてなかった証拠


【これがそのビオラとチェロパート】


Allegroの速度で、ビオラとチェロが同じ旋律を、1拍だけずれて弾いているとは・・・
6日目、7回目・・・チェロ主席も見回りにきて付きっ切りで歌ってくれ、ビオラとのずれは「確保」できるようになってきた。
何回か前のオケ総練習で、辻さんが”阿弥陀如来”と笑わせて練習した部分の、本当の難しさを実感した。。

 

ところがである、チェロとビオラが「正しいズレ」で演奏できるようになると、
今度は1stバイオリンOさんが「合わないと首を傾げ、
さらに2ndバイオリンTさんが「おれ間違って演奏しているみたい・・」と雲行きが怪しくなってきた。
チェロ主席に「俺、間違って弾いてる?」などとTさんが聞いたりしてる。1stと2ndも1拍ずれてるのだ。
(ちなみに、チェロ主席も「僕も間違った音で弾いていた」と言い出す場面もあったっけ)

そのうちエキストラのMさんが支援に登場して、速度を2倍に落として手拍子を繰り返して手伝ってくれるという大騒ぎ。
速度を遅くすると、遅くしたで、これまた合わなくなってくる・・・
ビオラ嬢も掛け持ちの「み組-A1」グループを、ほとんどほったらかしにして取り組んでくれる。

途中顔を出したコンミスだけはちょっと違った。
「すご~い、コースD他のグループはどこも選ばなかったのに、選んでる!」と
ニコニコしながらまたどこかに巡回に去ってゆくのだった。

その後も練習は続くのだが・・・
隣の「み組-A1」からはビオラ抜きの3重奏が聞こえてくるし・・・
我が「み組-A2」グループに関わりっ切りとなっているビオラ嬢の髪の毛は逆立ってくるし・・・
1stバイオリンのOさんの眉間にはますます深いしわが刻まれてくるようだし・・・
2ndバイオリンのTさんは首を傾げつつだし・・・
チェロの僕は「この選択は全く間違っていた!」と心のなかでブツブツ自分を責め続けているし・・・
そんなグループの回りを回って、チェロ主席は立ちっぱなしで指導するし・・・
行き掛かり上からんでしまったMさんの手の平は腫れ上がってくるし・・・
1stバイオリンのOさんから「茨の道を選んでしまったようだ」と皆が納得し過ぎる言葉を吐きはじめるし・・・

・・・とうとう夕方の練習は、一回も合うことなく終了。
独奏の連続でクタクタのビオラ嬢は「コースAにする?」とポロリ。そのまま一旦解散となった。

 
自分だけ合宿を抜け出し、初孫の顔をみに帰宅したものの、へとへとになっているのに、
明日の発表を考えると、おちおちしてられず深夜までスコアと首っ引きで練習をした。

そこで再発見したのは、チャイコフスキーはこんなところに罠をしかけていたんだと改めて実感。
「あみだにょらい」と辻さんが笑わせた箇所の奥の深さに思い至ると共に、
誰もが選ばなかったDコースを仕込んでおいたコンミスの恐ろしさを実感しつつ夜は更けていったのであった。

【これが 阿弥陀如来 】
 

 しかし しかし、奇跡は起こった!

発表会場は民宿の食堂。春の盛りのような日差を浴び、外には水仙が咲き乱れている。
発表会トップで演奏した我がグループだったが、練習でただの一回も同時に終わることが出来なったにもかかわらず、
コースDを見事に一致して終了することが出来たのだった。(無論Mさんの手拍子に助けられたけど)

終わった瞬間、会場も1.2秒ほど沈黙のあと「ウォー!」と喚声と拍手が沸き起こり、
自分も信じられない気持ちで 「やっと合った~!」と叫んでしまった。

「コースDを選んだので、すごい意欲的、向上心高いって思た」とビオラ譲はつぶやいてたけど、
本当の理由はチェロは始めから12小節休みだし、途中も4小節、6小節と休みが多いので
「楽チ~ン(^^)v」 というだけで選んじゃったんだけどね。ごめ~ん。

帰宅後、コンミスからの合宿前メールを見直してみた。
すると、こんなコメントが書かれていた。
【コースD:できたらすごい!チャレンジコース。
 フーガにチャレンジ!正しく弾けたら天才!
 メトロノーム付でOK。でもなしでできたら神様レベル!
 みんなやっていること違うので、アンサンブルしようと思わなくてOKです。
 拍通り正しく弾いて、そのうち他の人がなにやっているかわかってきたらGood!
 文句はチャイコフスキーに言ってくり 】

文句はチャイコフスキーに言ってくり~って・・・・
はいはい、それほど難しい場所だったのね。
メールをきちんと読まないおじさんが多かったからこういうことになってけど、チャレンジは楽しかった。

それにしてもこんな場所をきちんと選択するコンミスの選択眼の素晴らしさを思い知らされたし
次々と支援にやってきてくれる弦楽器の団員やエキストラの皆さんの暖かさを感じた合宿だった。

皆さんありがとう! 今度はちゃんと事前にメールを読んどくね~(^^)

 おまけ:今回チェロ主席も参加している発表シーンです(今回の模範演奏です)

 


久しぶりのオケ総連

2013年08月24日 21時20分16秒 | 市原フィル

 

コンミスの呼び掛けに応えて、各パートから有志が集まって
久しぶりに、オケの練習が行われた。

今月31日から常任の小出さんの棒で、来年の定期演奏会の練習が
開始されるので、その前に自主練習しようという趣旨だ。

僕の場合一人で練習していても集中できるのは15分程度で、10倍は休憩時間になっちゃうし
現場で合わせてみないと、曲の感じもつかめないから、大変ありがたい機会だった。

「途中で止めないで全曲通しましょう」
コンミスとの約束で練習が始まった。
 
「スラブ行進曲」に続いて、「仮面舞踏会」組曲も、波乱含みながら最後まで通った。
みんなよくさらってきていて、チェロ首席もほとんど落ちることはない。
「すごいよねー、 いつ練習してるんだろう」
 
小休止のあと、チャイコフスキーの「冬の日の幻想」に取りかかった。
これは、甘くなかった。
指揮者なしは覚悟の上だったが、
ティンパニなし、オーボエも、ファゴットも欠けているとなると
どうしても合わなくなってくる。

結局4楽章を何度も繰り返し練習して、ようやく最後まで到達できた。
指揮者は無論、管楽器、打楽器の重要性が改めて感じられた。

夏枯れになりそうなこの時期に、自主練習を呼び掛けた
コンミスのタイミングをつかむ才能と、リーダーシップに感謝。
 
かくいう我が演奏は・・・秋、冬の練習が思いやられる。
でも、ハチャトリアンの仮面舞踏会も、チャイコフスキーも
素敵な曲なので頑張れそうだp(^-^)q
 


室内楽大会本番無事終了!でも思わぬミスもやっちゃった

2013年07月29日 23時13分17秒 | 市原フィル

4ヶ月近く練習してきた室内楽大会(アンサンブルコンサート)が終わった。

チェロのソロやチェロだけが動く旋律が多くあったので、無謀なチャレンジと思っていたブラームスのクラリネット五重奏曲第4楽章ではあったが、メンバーにも大変「我慢」をしてもらい、
たびたび指摘をしてもらいながら、修正ができてきたおかげで、乗り切ることができた。

特に緊張したのは、33小節から始まるチェロソロ。ここは何度やっても何かの音を外したり、落としたりしていたが、本番では裸のソロ部分は外さずに入ることができ、曲の前半を弾き終えた。

やれやれと思ったからかどうか、あろうことか、193小節からのArcoの伴奏を、pizzで始めてしまい3小節目で間違いに気付くものの、顔色に出てしまったにちがいない。
あとは開き直りで、できるだけ楽譜に忠実に、強弱もちょっと協調しながら演奏できた気がする。

終わってみれば・・・
クラ爺「練習どおりに演奏できた、緊張せず今までで一番良かった」
1stVn嬢「やるたびにアイコンタクトも自然になって、アンサンブルとして良くなっている」
などと口々に自分達の練習の成果が出たことを喜び合うことができた。
また以前コメントしてくれた 政さんからクラ爺に「良かったよ~特にチェロが」という
嬉しいお言葉もいただけ、というウワサも伝わって、嬉しいやら申し訳ないやら(^^;)


演奏会が明けて興奮さめやらぬクインテットの仲間同士で交換しあったメールから
今回落ち着いて演奏できた要因について送った内容をそのまま転載しておこう。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

皆さんと練習を重ねて、悪いところは全部修正できていたからでしょうか。
率直に指摘してくれるVlaのKさんに感謝してます。(実はかなり辛口ですが・・)

その他の要因を考えると
1)回を重ねた慣れてきたこともありますね
2)観客がオケ仲間しかいなかったというのもあるかも
3)出番が最初だったから、比較する対象が無かったし
4)直前に通しのリハが出来て安心したのが大きいですね
5)好きな曲やってるから頑張れるというのも背景に

教訓。
好きな曲を選び、練習しっかりやって、悪いところは出し切ること。
直前リハは絶対やること・・・でしょうかね。

やさしい曲より、本格的な曲のほうが苦労も多いけど、充実感がありますね。
またやりたいですね (^^)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

とまあ、苦労したあとのさわやかさを感じあったのだが、前回のアンコンのリベンジはできたのかもしれない。

 

さて自分で自分のチェロを振り返っておこうと思う。

実は2ndVn嬢からも「随分練習したんですね、音が良く出ているし、みんなと調和してきている」と練習のあとにお褒めをいただいたこともあった。
何が変わったんだろうかと振り返ると、やはり新しい先生によるFeuillardを使っての基礎レッスンが大きく影響しているのだと思う。

・右手指と弓とぴたりとくっつき、動かないようにしてボーイングができるようになったこと。
・左手の運指のとき、以前ほど指がばたばたしないで動かせるようになったこと
・左手のポジションを決めるというアプローチのありがたさが分かってきたこと。
・指の運び方の基本が少しずつわかってきたこと・・・
などなどのおかげで、音程と音質について一段のアップがあったのだと感じる。

それから今の自分にできることは、アンサンブルを乱さないこと、特に今回はVn Vla という弦族同士での調和にかなり一生懸命に取り組めたことも大きいのではないかと思う。


これから先のステップアップについては、第1に「音程」をもう少しでいいから、安定させること。そうしないと「安心して聞いていられない」というアンサンブルになってしまう。
第2に「音色」。つまり「美しいチェロの音」が出せるようになりたい。

アンコンでいろいろな楽器を聴かせてもらったけど「なんて美しい音なんだ!」と音色だけで感動させられることは、そんなに多くはいないから、それがどれだけ大変なことなのかは分かっている。
でもチェロを弾くのだから、それが一番実現したいことだ。

そのためにも、デイリーエクササイズ、仲間との切磋琢磨が大切なんだと思う。


感動と激痛と落胆で定演の幕を閉じた

2012年10月08日 20時38分32秒 | 市原フィル

あっという間に半年間苦労してきたドンファンもブラ1も過ぎ去った。
昨日の事なのに、はるか遠い思い出のように感じるのが不思議だ。
ステージリハーサルの録音を聞きいていると、なかなかいい演奏ができたと感じる。
小学校の同級生が撮ってくれたスナップを見ながら一日を振り返っておこう。

●感動

やや緊張して入場していった。
楽屋では「本番の方がうまく行くなんてあり得ないんだから」などと話しあってたけど、
「リハーサル良かったんだから、本番も何とかなるさ」と自分に言いながら。

コンミスと常任指揮者の小出さんが握手して、一曲目のマイスタージンガーが始まった。
これは無事終了し、嵐のようなドンファンに突き進んでいった。

これが本番パワーというものか、ドンファンでオケ全体のテンションは最高度に達していたと思う。
自分でも本番の力なのか、ポイントとなる部分は外さずに弾き切ることができた。
休憩時間では「良かったよねドンファン」「今までで一番良かったよね」などど語り合った。

後半、コンミスが交代してチューニングが始まった。
いよいよメインのブラームス1番だ。

ところが、ドンファンで力を使い果たしたのか、集中力が落ちてしまったのか・・・
あちこちで落ち、飛び出しをしてしまった。

でもでも、やはりブラームスは偉大だ!
1楽章が終わると、かなりの拍手が沸き起こった。
2楽章でも、コンミスの美しいソロで終了した途端、またまた拍手が起こった。
今回会場から沸いた拍手は、心からのものだと直感した。
僕たちの演奏が届いているんだ。小出さんも嬉しそうだった。

そして4楽章。演奏していても躍動感、高揚感にノリノリになってゆく。
友人からもいくつかコメントがあった

「ブラームスの交響曲第一番 良かったー!!! 
 主題の旋律に逢えた感激、ゾクゾクしま 
 したよ!!! ブラームスはお好き  でした。」
今日は素晴らしい演奏会でした。ありがとうございした!
 特にブラ1の第四楽章は弦の重厚感があり、とても良かったです。
 私もうずうずしてきました。」

アンケートを読むことができなかったが、きっと多くの方がブラームスを
賞賛してくれていたのだと思う。
(アンコールの「エジプト行進曲」のときは割れるような拍手だったので
 こちらの方が受けたかもしれないけど・・・)

終了後の拍手の中で、今回初めてチェロも立ち上がって賞賛を受けた。
(実は全パートが立ったんだけど、弦は一くくりが普通なのでちょっと照れた)

●激痛
ドンファンが終わったあと、腰と背中が固まってしまった感じが強くなり
アンコールなどで立ち上がるたびに、激痛が走り出した。
実はゲネプロからすわり続けてきた折りたたみ椅子で、お尻が耐え難いほど痛くなっていた。
だから座面がお尻の骨に当たらない座り方をしていると、
チェロの構え方が”ビオラダガンバ”風になり
普通以上に背中も丸くなってしまっていたのだと思う。

演奏終了し、舞台からチェロを持って降りるときには、腰が全然伸びなくなり、
チェロケースを抱えて楽屋裏に出たときは、80歳のお爺さん状態。
演奏会が終わってこんなひどい状態になったのは初めてだった。
感動の演奏会から帰宅するのは寂しかったけど、車でたどり着くのが精一杯だった。
そのままリビングで寝込んでしまった。

●落胆
この苦痛には複線があった。チェロ演奏の基本が問われている・・・

今回の定演に向けた練習中、指揮者から
「手首が硬いね~」と指摘された。これが何を意味しているかわかった。

今回の演奏会には、二人のチェロ弾きさんも聞きに来てくれた。

一人はロビコンでの演奏を見て
「ボーイングを根本的に直さないとだめだね。それとビブラートの基本を勉強した方がいい」
アドバイスをくれた。
(ついでに「前の人はいい音出てるはずだけど、向こうの人は云々・・」と瞬時に把握。
 長年チェロやっている人は恐ろしいね~)

もう一人は客席から演奏を見て
「君のボーイングに違和感を感じた。指先で弾いている・・・」みたいなコメントをくれた。

いずれもごもっともな指摘で、長年師匠と取り組んできたボーイングの修正が出来ず、
一目で分かるくらいに おかしなことになっているのは、間違いないのだ。
友人たちの指摘は全く正しいだけに、実にやっかいな問題だ。

無理な演奏、力んだ演奏、基本とずれた弾き方が、体のあちこちに無理を強いて、
その挙句腰の痛み、背中の硬直に繋がっていると感じるので、何とかしなければならない。

この問題を、歳のせいにはできないのははっきりしている。
66歳、70歳の人も実に元気に演奏しきっているんだからね。

道は遠いけど、再びあの感動を味わい、さわやかな疲れとともに、
楽しい打上げに突入、そして新たなチャレンジという好循環に転換してゆきたい。


オケ合宿翌日ダウンしてしまった

2012年08月27日 22時18分44秒 | 市原フィル

熱暑の中 土曜日午後から日曜まで、市フィル恒例の合宿があった。場所は内房「音楽民宿・沼田」

例年との違いは、合宿当日昼まで東大オケの合宿が行われており、翌日は海水浴客が押し寄せるということ。
団長も気にして何度も広報していたが心配の通り初日のスタートは30分ほど遅れた。

東大オケ専用の大型トラックが民宿入り口をどっかりと占拠していて
市フィル団員の車が全く入れなかったからだ。

近くで待機する人、諦めて車を乗り捨てて楽器を持って全体練習場に向かう人もいた。
ぼくは民宿と海岸の間を3週し、トラックが動かないのでコンビニで買い物してたらようやく動き出してくれた。

もう一つのトラブルは、ティンパニーを乗せたバンが予期せぬ故障となり、到着しないまま総練を始めたこと。
房総に照り付けていた太陽は実に厳しい暑さで、そのせいもあって車がダウンしたのだろうか。

太陽がこれほど苛烈なものだとは、この歳になるまで感じたことは無かった。
車を運転して合宿に向かう途中で、ハンドルを握る両手に痛みを感じ始めた。
腕を裏返してみてもどうにもならず、タオルを巻きつけながら運転してたっけ。

PAや道の駅以外、休憩所らしい施設も無かったので以前立ち寄ったことがある
保田港の「ばんや」で休憩した。「朝取りちらし丼」は美味だった。

「ばんや」から海側に出ると、見事な富士山が見えた。内房からこれほど近くに見えるのは新鮮だった。
房総半島は先端方が「上総」、千葉市の方が「下総」で、古代から「上総」は神奈川との交流があったんだ。

あまりにも太陽が暑いので、写真もそこそこに岩井に向かった。


 <富士山が東京湾を超えて そびえて見える>


さて、合宿はというと10月初旬の定期演奏会に向けての大事な調整の場。
ワーグナー「マイスタージンガー」、リヒャルトシュトラウス「ドンファン」、ブラームス「交響曲第1番」を
順番に練習してゆく。指揮者からもトレーニングをしながら、楽曲の具体的な表現について指示が出される。
2日目の午後には、本番どおりに、通し練習をして合宿は明ける。
全体練習の時間は11~12時間程度だ。

 
<市フィルFBから写真拝借>

総練の合間に時間をとって、コンミス主導で、3曲の重要部分を弦楽合奏形式にして練習と発表会があった。
今回は何と8チーム。それだけビオラ、バイオリン、チェロ、コントラバスの参加者が充実していた。

合宿恒例となったアンサンブル形式の「特訓」は、弦楽器にとっては、合宿の楽しみでもあり、恐怖の面もある。
だからコンミスも気にしているのか「決してつるし上げは無いですから、たのしみましょう!」なんて言ってたっけ。
定演の3曲から選ばれた部分は全て練習するけど、発表でどこを演奏するかは、各チームに任されている。

結局ドンファンは、自主的には誰も選択しなった。だって本当に嫌になるほど難しいからね。
(ドンファンは、コンミスら主席軍団が引き受けて演奏してくれた)

僕の参加したグループでは始めからなんとなく、「ブラームスの3楽章冒頭部分ね」とVn嬢主導で決まっていた。
自分もドンファン以外どこでもいいと思っていたから「それでゆきましょう!」なんて賛成したんだけどね。

ところが、やってみると大変だった。
いつもならチェロ族の末端で、弾けるところだけ弾いているんだけど、
Cb入れて5人で演奏すると、ピッチカートOKなんだけど、連続したチェロの速い動きが露になっちゃう。
ppなので全体に大きな影響はないのだけど、何せタイミングが全く合わせられなかった。

親切なコンミス、翌日参加した超上手な第1バイオリン氏、チェロ主席などがやってきては様々にアドバイスをくれ、
発表本番までに、何とかタイミングだけは合わせられるようになったけど、演奏上の課題は大なり。

そうそう、いよいよ我がグループの発表間近というタイミングになったとき
チェロの大御所熟女が、僕の弦楽発表に望む態度の変化について驚くべき考察を披露してくれた。

「始めはおしゃべりなんだよね。これが第1段階。
 そのうち汗が出てくるんでしょう、これが第2段階ね。
 最後は黙り込んで、椅子に座って下向いてたりするの、これが最終段階でしょ(^^)」
「え、そ、それって僕のこと?」(完全に見透かされている!)
「そうよ、いつもそうじゃない!」
「なんで分かっちゃうの?貴女は、先生?心理学者?それとも・・」(霊能力者と言いかかった)
「そんなの見てりゃ分かるわよ~」

ぐうの音も出ない。まるで子どものことを知り尽くしたベテラン母親に諭されている小学生のような按配だ。
彼女はそんなに長く市原フィルにいるわけではないのに・・・
そんなに何回も一緒に演奏してないのに・・・
でもアンサンブルコンサート含めれば4~5回はあったか・・・

いずれにせよ、自分というのは、周囲に様々な姿を晒しながら生きていると言わざるをえない。
なんだか、房総に照り付けている、ギラギラの太陽の下で、白日の下に引き出された気分だ。

こんな指摘に一層汗ばんだ一方で、そんな風に人を見てくれている人がいるのも、愉快だ。
自分で自分のことを全く分かっていないということを痛感するのも、これまた愉快なり。

発表本番にはあの「クラ爺」が参加してくれ、笑いも取ってくれたおかげであっという間に終わっちゃった。
(チェロの速い部分は殆ど弾けなかったけど・・・)
 

こうして、合宿を終え、本日は会社に向かおうとした。でも体が全く動かなかった。
会社に休みの連絡を入れてから、昼食に起こされたのを除き、目が覚めたら日が暮れかかっていた。
おおよそ8時間以上は眠りこけていたことになる。
合宿は日帰りし、早目に寝たので睡眠不足では無いはず。
大人になってから こんなに長く昼間に眠った経験は皆無だ。

太陽を浴びすぎたのか、総練の肉体疲労か、発表の緊張か、年齢か・・・
全身の疲れを感じた夏合宿だった。

脱力演奏を身に付け、演奏を楽しむ感じにならないと、長続き出来なくなるな~。


 


「ドンファン」で腱鞘炎悪化?

2012年06月23日 23時14分46秒 | 市原フィル

常任の小出さんによる総練に久しぶりに参加できた。
練習曲はワーグナーの「マイスタージンガー」とリヒャルトシュトラウス「ドンファン」
マイスタージンガーは学生時代にHrで参加したこともある馴染みの曲なので楽しみにしていた。

ところがマイスタージンガーはたったの30分で練習切り上げ。あっさりと
「じゃドンファン」だって。
「おいおい、・・・ちょっと寂しいぜ~」と思っていたら、小出さん曰く

「前回の練習では縦を合わせることに注意したけど、今日はあまり落ちないことを目指して。
 音程については余程ひどくなければ、うるさく言わないから」

このこの一言でちょっぴり気持ちが楽になった。
弾けないけど、楽譜から目を離さず、諦めず、弾けるところで復活するんだ!と心に決めた。

ドンファンは実に難解な曲だ。(と僕は思う。管のメンバーにとっては最高の見せ場が多いけど)
始めはテンポ感がつかめない。
ヘ音記号、テナー記号、ト音記号が小節の途中で切り替わることも多く、戸惑った。
練習前半では迷子になることもあったけど、後半になると指揮者の指示どおり、
楽譜そのものには、何とか追随できるようになった。

今回の練習に参加して感じたこと。

何回かさらった前半に比べて終盤の難しさは尋常ではない。
チェロ譜では、普通あまり使われないト音記号が後半では頻繁に出現する。
超高速フレーズは何とかごまかせても、ト音記号でCやD、Eが出てくる。
ネックの根元から遥か上空で演奏しないといけない。
まー、師匠のおっしゃる通り、僕には絶対無理、本番では音を出せない所がかなりはっきりした。

結局 ト音記号には全く歯がたたえずお休みとなり、入りやすい所で復活するしかなかった。
このままでは、「ゆっくりしてるところだけ音が大きい」と笑われる典型的なアマチュアオケになっちゃう。

もう一つ、本日気がついたのは、ドンファンではパートパートが、独自の動きでできていて、
それが複雑に絡み合っているので、音楽の流れを感じて曲に合わせてゆくことは難しい。
パート毎に、リズムも、出る場所も異なるので、指揮者と譜面を便りに確実な演奏をしないと落ちは確実。
まだ3ヶ月半先だけど、本番を思うと恐ろしい。飛び出し、落っこちの山になりそうだ。

さて練習がおわり、折り畳み椅子を片付けるまでは、良かったが、
ティンパーにーをライトバンまで運ぼうとして.階段を降りようとしたら、
右手首を曲げることができず、危うく落としそうになった。

練習中は気がつかなかったけと、右手が腱鞘炎になっているようだ。
ドンファンが悪いのではない。
先日から、師匠の教えの意図がはっきり分かり、弓の持ち方、ボーイングの仕方を矯正してるうちに、
右手首が痛みだし、張れてしまったのが、今日の練習でぶり返したのだ。



<2~3日前、腫れた手首にアイシングしていたっけ>

師匠は、力まず、完全な脱力で演奏する奏法を教えてくれているのに、ついつい力んでしまい、こうなったしだい。
でも弓の当て方、持ち方の5年振りの改革にメドが立ったのは嬉しい。
ドンファンは無理でも、ブラ1やマイスタージンガーではきっといい演奏をししたいものだ。