チェロ五十代からの手習い

57才でチェロに初めて触れ、発見やら驚きを書いてきました。今では前期高齢者ですが気楽に書いてゆこうと思います。

チェロを無料で貸してくれるホテル(2)

2009年08月27日 00時27分45秒 | チェロ
 今年もつま恋に宿泊することになった。このリゾートにあるホテルは様々な施設が整っていて、夏休みの終わりを惜しむかのように、多くの家族連れでにぎわっている。そんな中で仕事をしているのはちょっと違和感分子かもしれないが、夜になると、仲間に加わった気分になれる。

 それは、施設のあちこちに楽器が飾ってあったり、演奏できるピアノがいくつもy用意してあるように、フロント横にはサイレントチェロが常に飾られていて、「いつでも無料でお貸しします」となっているからだ。僕も仕事の後はチェロに即戻れるというわけ。

 YAMAHAのサイレントは自宅でも重宝しているけど、こんな施設で借りれるのもまことにありがたい。衝撃にも少々乱暴な扱いにも耐えてくれるのがサイレントのいいところ。あちこち硬い感じ(弦も硬い、弓も硬い、音色に至っては・・・)がするけど、思いっきりビブラート掛けたり、思いっきりフォルテのつもりで弾いても、近所迷惑の可能性は限りなくゼロに近いのだから、そこが買いだ。

 このホテルでチェロを借りられることを見越して、秋のコンサートの楽譜と、学友とのアンサンブルの譜面を持参して、譜読みプラスαの練習が出来たことはちょっとした満足感だし、フロントから売店を経て自室に戻る途中で「あれチェロ?」とかささやきが聞こえるのも、リゾートにいる姿としてはちょっと美しい感じがするので気分がいい。

 ヤマハグループが運営するつま恋も、様々な音楽イベントを歴史に刻んできただけに、あちこち古くなってきているのは心配(これって何とかしたいという気持ちからだけど)なのだけど、景色、環境、ここに集う人の中に明らかに音楽関係者と思われる人たちが、外国人も含めて多数いるのも、なんだかとても貴重で、永遠に続いてもらいたい施設だと感じさせてくれる。

 まだ少しこの場所にいるので、毎日チェロを借りて、つかの間のリゾートごっこを楽しもうと思う。

 今からアイネクライネと、スターヲーズの組曲だけはさらっておこう!
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この夏やっていたことを思い出した!

2009年08月17日 22時26分44秒 | その他雑感

 そうだった。ドラクエⅨにはまっていた。仕事もチェロもそっちのけで、7月半ばからひたすらドラクエⅨのクリアーに没頭していた。するとどうだろう、子供たちの助けもなしに、攻略本も買わぬままに、あっけなくも(50数時間かかったが)クリアーしてしまったではないか。なんだかつまらないのでもう一回初めからやり直していたら8月の夏休みになっていた。そんなことを忘れていたとは・・・つまりRPGの世界はあとに何も残さないということだろうか。

 以前から音楽が無かったらこの世は無彩色の味気ない世界になると感じていた。そして映画という素晴らしい世界が無かったら人生は平板でつまらないだろうとも感じていた。しかしロールプレイングゲーム=RPGは次元が違った。20世紀後半に至って正に人類は新しい芸術の地平に突入したと確信したりもした。「RPGの世界を知らずして20世紀~21世紀の人間だということ無かれ!」くらいに思っていた。

 ドラクエ、ファイナルファンタジー、Mother・・・自分が主人公となりリスクと戦いながら勇気を振り絞って飛び込む、音楽とも映画とも全く次元の違う世界がそこにはあった。プレステからドラクエが離れたことで一回お休みをしていたが、やっぱ今回のⅨではDS本体を購入して冒険の再開をしたのだった。

 あっけなくとはいえ、50数時間を日常からたたき出すには、睡眠時間を大幅に削るしかなかった。毎日午前3時まで取り付かれたように、ひたすら経験値を上げ、レベルアップを図り、試行錯誤を繰り返して最後のボスをやっつけた時には、正直なところほっとしたものだった。

 そんな集中と興奮?が過ぎると、忘れてしまっていたというのか? 
 トホホ・・・信じていたのに、一体RPGの世界って何だったんだろうと感じたりもする。でもでも、この夏熱中して過ごした時間があったことに思い至ったことは自分で喜ばしいと思っている。きっと、ゲームの世界への過度の集中による一時的な虚脱状態、体調不良というのが実態なのかもしれないなー。

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あっという間に・・夏休みも終わり感じること

2009年08月16日 23時22分48秒 | チェロ
 久しぶりに自分の日記を見たら、7月から全然書いてない。んー・・どういうことか。充実してた?空白の2ヶ月だった?
 オケでは定期演奏会を終わると、1週間の休みを挟んで秋のコンサート準備にかかっている。仕事もやっていたよな・・空白ではなかった。でもBLOGは空白。

 どうやら前進が止まっているのかもしれない。自分のスキル向上、新しい発見やもらった刺激、感動。そんな面が薄くなってきているのかもしれない。初めてチェロを購入した喜び、オケに入った時の感激、初めてのステージの興奮、失敗の落胆。まるで小学生に戻った時のような毎日が、いつの間にか普通の日、日常生活の一風景に変化していったのだろうか。

 チェロは続けている。この夏休みには、いつも暗いチェロケースに収まっている「チェロ子」も毎日チェロ台の上でまぶしい日差しを浴びていた。毎日1時間近く可愛がってあげていた。チェロもオケも身近になってしまい、何かを取り上げて書くことに「思い至らない」ということかもしれない。

 もっと新しい刺激がほしい。チェロレッスンにも月一で通っている。どうやら以前より「格段」に音が良く鳴ってくれるようになった。んーでも何かが足りない気がする。もっともっと上手になれば新しい世界が開けてくるのだろうか・・

 五十代終わりに近くなって、何かと興奮したり、驚いたりすることが少なくなってないだろうか、と自問してみる。そうかもしれない。仕事の面でならおおよそのトラブルや困難は乗り越える力を蓄えてきている。自分の人生での辛いこと、哀しいことも幾つか経験し、いくつかは乗り越えてきた。
 そんなこんなで 新しい感動、興奮への感受性が鈍磨してきているのだろうか。定年とか還暦とかの節目に影響されることはないと思ってきたが、いつの間にかそんなものをどこかで、無意識に意識し始め、老後へのカウントダウンが始まってしまったのだろうか・・・
 わからない。なんとか歩きつづけているが、止まってしまいそうな速度に落ちているのをしばしば経験する。「もういい」「十分だ」そんな声も聞こえたりする。

 「60歳を過ぎるときが一番大変だった」と語ってくれたことがある。今を経過して60代になればまた新たな地平が開かれてくるのかもしれない。あと1年以内に60才に突入する。こんなことを考えていること自体がちょっと窮屈だなーと我ながら感じる。

 明日からまた仕事が始まる。仕事への熱中と楽器への熱中はどこかで繋がっているような気もする。「仕事があるかた楽器の練習ができない」という苛立ちと八つ当たりをしながらの練習が、どこか自分に合っているのかも知れない。だって練習三昧できたのに、毎日チェロに触る程度だったんだからな。


 
コメント (4)
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