ベランダから何本もの桜の木が見えます。うちの桜でありませんが、これから一週間は楽しめます。
朝、桜がちらほら開き始めていました。夕方には二分咲きになりました。
居ながらにしてお花見ができるのです。
◎ ◎ ◎ ◎
ちょうど、教会の催しのために巻きずしを作りました。
花見の時、巻きずしを重箱に入れて家族で出かけたのを思い出します。
赤ん坊がいるような家庭は遠くに行くこともできず、花見はとても豪華なレジャーでした。
水筒やおやつを入れたリュックを置いたり、レジャーシートや新聞紙をもって、場所取りをするのです。
みんな楽しそうで、桜の下で歌ったり踊ったりしている人もいます。
朝、暗いうちから起きて巻きずしを作った母が、弟に乳をふくませながら「さくらさくら」を歌っています。
重箱の中に落ちる花びらを見ながら、ふと、夢の中にいるのかもしれないと思ったものです。
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メインは母が作っていた家庭の味の太巻き、
葉レタスにハムときうりをまいたサラダ巻と、
ちらしずしを渦巻きに巻いた中巻き。
食べる方が気に入って下さるようにと祈りながら。
切り口をお見せできなくて、残念!!、
こちら、桜は、六分咲きです。夕方までには、八分咲きになるでしょう。
母の思い出も六分咲きかもしれません。男の子と女の子ではちょっと受け取り方が違っているかもしれませんね。(女同士は、やっぱりきびしい!)
どこか乙女チック(もはや死語!)な母は家庭の主婦としては不器用で、現実と夢との間でいつも煩悶しているようなところがありました。その反動で、私は、極楽とんぼ(死語!)になりましたが、それも負け惜しみ。ほんとうに平安を得ることができたのは、イエス様を知ってからです。母は、代々伝わる伝統宗教を信じようとして、写経をしたり、自らお経を上げたりしていましたが、いつも、「どこかに本当の神様がいるはず」と探していました。「さくらさくら」を歌っているその場所に、神様がおられる、巻きずしを作るその手を神様が祝福して下さっていると思うことができればよかったのですが。
懐かしい
思い出の数々
大事に
大切に仕舞っておきたい
思い出が
桜の花とともに
開いてくる
もう少ししたら
そっと仕舞う
まさこさんの思い出も
やはり
母
かくいうぼくも
母
母の思い出は
海よりも広い
山よりも高い
今日は風もないので
表に出て
桜を眺めています
花より団子
ではなくて
花は思い出
そう言いたいですね