ちあの散歩道

輝いてアラカンヌ☆ありがとうの言葉を添えて暮らしのドアをそっと開けると今日も豊かな感動と新しい気づきが待っています。

呼ばれなかった!!

2010年11月29日 | 道・あるく など






ときどきは、少し長距離を歩きたいと思っている私。
今日は、海から川へとつながる道を川沿いに上って歩きました。

家を出るときにする私ともうひとりの私との約束。
「今日は、どれくらい歩くの?」
「そうねぇ……、花島観音まで歩きたい」

川にはたくさんの橋がかかっています。





川べりはサイクリングロードが完備され、歩いている人や走っている人、自転車の人など
たくさんの方とすれ違いました。



海から離れるにつれて川幅は少しずつ狭くなり、川のそばの市有地に畑を作る人が増えていきます。
本来は葦が茂る川との境界。
ここを耕し、肥料を与え、農薬を散布することによって、生態系が変わっていると嘆く人に遇いました。周辺に民家がないことから、どこからか通ってくる“畑をつくる人”。
空き地に自給自足の野菜を作る……そこまでは、こんなご時世、許されるかも知れないけれど、無農薬、無肥料と言うわけにはいかないとすれば、問題も大きいです。川に流れ出る有害化学物質。
見る限り、丹精のたまもののような青々とした「立派な野菜」がたくさん生っていました。

平坦なサイクリングロードを川に添ってずっと上って行った先に「花島観音」があり、私の今日の目的地です。
ところが、あるところまで来たところで「行き止まり」の看板。
先日の大雨で道が崩れ、大きく迂回するしかないことを知らされました。
その時点で15000歩を歩いていたのと、日暮れが近くなったことから、目的地までを断念し、里山の広がる風景を眺めながら、川に背を向け、車道を目指しました。

 
 

まだ残っている里山風景。市街地の中の一角です。
里山を抜けると、よく知っている団地に出でびっくり。道はつながっているのですね。
そこからバスに乗り帰宅。

「今日は呼ばれなかったんだわ……花島観音さまに」、と思いつつ、目新しい風景が広がる川に沿った場所をたくさん歩き、私が私にしたかなり長距離を歩くことは守れたので、よかった!!!
途中で歩き疲れて歩くことを止めても、誰にも文句は言われないけれど、私は私との約束を出来る限り守りたい、これからも。

「花島観音」さまには、きっと近いうちに呼ばれることを信じて~~。



ばかものよ

2010年11月29日 | 本など



◆「自分の感受性くらい」 茨木のり子詩集より

…………………………………

ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難かしくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮しのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
・………………………………・

「ばかものよ」と言う、私に投げかけられている直球のことば。