ちあの散歩道

輝いてアラカンヌ☆ありがとうの言葉を添えて暮らしのドアをそっと開けると今日も豊かな感動と新しい気づきが待っています。

80歳の黒田オサムさん、ますます冴えてお元気。

2011年04月30日 | 映画・芝居・芸術など

パフォーマーとして「ホイト芸」などでも知られる黒田オサムさん80歳。
4月28日~29日と2日間にわたって「黒田オサム80歳8時間大学」がニパフによって企画され、武蔵野芸術劇場小ホールで行われました。
タイトルは「こんな時代だからこそ、このじいさんの話しを聞こう。このじいさんのパフォーマンスを観よう」。
私は29日の「黒田オサム80歳お祝いの夜」に参加しました。

 

休憩時間に「黒田さん、写真を一枚」とお願いすると、「はぁ、はぁ、どうぞ、どうぞ」と言いながら、一瞬にしてアーチストの顔に変身されました。
座っているだけでもさまになる黒田さん。そのしなやかな物腰はとても80歳には思えません。

 

同じパフォーマーの後輩の女性が、黒田さんにお祝いのキスをする場面も。
「はぁ、びっくりしましたねぇ!!」と黒田さん、うれしそう。

 
 

黒田さんのいつもの「労働者諸君!!」で始まる「大杉栄」のパフォーマンスでは「革命」の文字が掲げられるけれど、今回はもう一つ、[80歳を祝ってくれてありがとう!」が掲げられました。
それを観ていたら、私はいつしか涙があふれてきました。
黒田さんの元気な様子に感動したのです。
観ているのと演じるのとは天地の差があり、かがんだり、転んだり、すり足で歩いたりの細やかな演技にまったくぶれがなく自然体。動画でお見せできないのが残念です。
77歳のお祝いのときに伺ったのは、駅などの階段を2段ずつ上っているとか、特に練習はしないと言っていたけれど。あるとき駅で待っていたら、ほんとに2段ずつ上がって来る黒田さんにびっくりしました。
海外に毎年出られている黒田さん。
インド、バングラデシュから帰られて、7月にはミャンマーに行かれるとか。ますます冴えています。

 

お祝いの花束を持って踊られる黒田さん。

何度も黒田さんにお会いしていますが、今日の黒田さんはいつにも増して若々しくステキでした。
花束をかざしながら、「負けるが勝ち。私の人生、負けっぱなしです」と黒田さん。
勝ち負けではないけれど、負けてこそ辿りつける克ちの境地、というより、それらを越えて高いところに行かれた方だと勝手に思っています。
なにより、80歳のお祝い企画をこうやってやって下さる方がいて、若い学生さんや中高年のファンに囲まれて現役でパフォーマンスが出来る黒田さんはご自身でしあわせをかみしめていることでしょう。それもこれも黒田さんのお人柄の魅力も大きいと思います。
どうかどうか、黒田さんがいつも話している「100歳まで踊り続けたい」という言葉を実践してほしいと願っています。

1998年から海外公演をニパフの霜田さんに招かれて始めた黒田さん。当時黒田さん67歳。
そのときは、ヨーロッパだったらしいけれど、そのとき黒田さんは生まれて初めて飛行機に乗り、生まれて初めてベッドに寝たそうで、ホテルで同室した霜田さんからそのエピソードが語られました。

黒田さん、80歳おめでとうございます!!!
パフォーマンス、拝見出来てうれしかったです。

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●黒田オサムさんによる神様のお話 (ニパフ資料・他より)

神様はとってもヒョウキンなお方で、子供のように隠れん坊遊びを楽しんでおられるようです。
ですから、黄金に輝く天上を仰ぎ見ても神様はいらっしゃいません。神様はときおり居場所を変え、姿をも変えて隠れていらっしゃいます。そして私達の発見をお待ちになられていらっしゃるようです。
神様探しは容易ではありません。私達は社会的階層性に馴らされた従来の価値観で神様を探し求めるからです。私達はサカサマに馴らされてサカサマであることに気がつきません。(上)と(下)をサカサマにしてごらんなさい。この世で一番偉くない人が一番偉い人よりも偉いということだってありうる筈です。大将より二等兵の方が偉いのです。60円のかつ丼より10円のスイトンの方が偉いということだってありうるのです。社会的価値観を180度変えて神様をお探しになられてごらんなさい。黄金の光りに輝く崇敬なる天上に神様がいらっしゃらないとするなら、その反対の極、地上(ジベタ)に眼を向けてご覧なさい。神様がいらっしゃるのに相応しくないような汚いジベタの片隅の片隅の一枚の破れトタンの陰に、私達の足下に跪かされている、貧しい、弱い、醜い、蔑まれた者がいる筈です。そう、この人達こそ、私達が捜し求めていた神様であるかもしれません。いや神様でないとしても神様のもっとも親しいお友達であることに間違いはありません。
誰だ!浮浪者に石を投げつけるのは。彼らこそ神様か神様のお友達であるぞよ!

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ひょうひょうと生きる黒田オサムさんの言葉から、いつも学ばせていただくばかりです。
ありがとうございます☆。




ハナミズキでシンクロ

2011年04月29日 | 心・健康・癒し

 

家を出たら、街路樹のハナミズキがたくさん咲いていました。
写真を撮っていたら、バスに乗り遅れてしまい、仕方なく次のバスを待っていると一通のメールが。

「ちょっとお聞きしたいのですが、千葉近辺のどこかで、ハナミズキの花って見かけたことありませんか。もしご存知でしたら教えていただけますか」と。

思わずシンクロニシティが起きたと思いました。
すぐに返信しましたが。

さわやかな季節が巡ってきたことを教えてくれるハナミズキの花。
そしてその方との関わりもさわやか極まりない関係性が深まって行きます。


染め替えて~新品のように

2011年04月28日 | お洒落

MORIKAGE SHIRT KYOTO」(モリカゲシャツキョウト)の「ebebe」(エベベ)で、インディゴ染め替えプロジェクトが立ちあがっていることを知ったのはブログフレンドのペーパームーンさんのブログ記事からでした。
ちょうど3・11の直後でした。
送ったときは2~3カ月の時間をとのことでしたが、思いのほか早く仕上がって来ました。
うれしい!!のひとことです。

ジーンズなどは着古せば着古すほど身体に馴染み、愛着もあり、なかなか捨て難くなります。
10年近くはき続けたジーンズ2本と、夫の綿パンツの3点を染め替えに出しました。
あと1年、あと1年とそんな思いではき続け、色もはげてしまっていたので、この染め替えは私にとってはとてもうれしい限りです。

  

上の写真は、染め替え前と染め替え後。
刺繍糸はポリエステルのため、染まらずに鮮明に出てしまいました。もともとあった黒の染め模様はほぼ消えてしまい、ちょっとニュアンスが違ってきましたが、はき続け、洗い続けているうちにうっすら残っている黒の模様も浮かび出ていい味になると思います。またしばらくははけそうです。

 

下の写真は、左は夫のモノ。元々はダーバンの茶色の綿パンツでした。右は私のモノ。MIYACOの黒綿ジーンズでした。
どこも擦れたり破れたりしていないのにいずれも作業着にしたくなるようにはげて退色していたので、これでしばらくまた使えます。
この2本は縫い糸が黒にちかかったのか目立たずに染まっています。

染め代は3点で15250円弱でした(送料、税含む)。
新品1本分くらいですが、気に入って身体に馴染んだモノをずっと使い続けたい私にはもってこいの染め替えです。

ありがとうございます。
ebebeのことを教えて下さったペーパームーンさま、ありがとう!!!
ebebeのことを詳しく知りたい方は→


「工房しょうぶ」の作品展 落合『間・kosumi』で29日まで

2011年04月27日 | 美しいもの

地下鉄東西線「落合駅」から徒歩2分のところにあるギャラリー「間・kosumi
ここで29日まで開かれている「工房しょうぶ」の作品展
「工房しょうぶ」の詳しいことは→「しょうぶ学園」へ

ときどき雑誌などで紹介されている「工房しょうぶ」の品々を写真で眺めるだけでなく、どうしても作品を観てみたかったのです。
ガガガーン!!!と一撃されるような迫力ある作品の数々。
展示の様子をギャラリーの方に許可をいただき撮影をさせていただき、紹介します。









 
 
 
 
 

ひとつとして同じ作品はありません。
ただひたすらにひたすらに。
その結晶として仕上がったモノの数々とそのセンス、独創的な個性に圧倒されました。
 




木工、陶芸、縫い、彫り、紙漉きなどそこにあるあらゆるものを駆使して命を吹き込んでいます。
ギャラリーでは制作の様子をDVDで見せていただきました。
まにあってよかった!!29日まで展示販売(時間は12:00~18:00)。
売約済みのものも多かったけれど、期間中、展示されているものも多く、終盤にも関わらず、とても充実していました。
今回はシャツはありません。

それにしても「工房しょうぶ」を持つ「しょうぶ学園」は素敵なところのようですね。
通所者、入所者の方々の尊厳を守りながら、彼らの意思で出来上がる作品をサポートするスタッフの方々。制作はとても楽しそうです。誇りを持っている様子が伝わってきます。

私もほんの少しの応援も込めて、小さなものを購入させていただきました。

 

上左:木製名刺置きや小物入れに(2520円) 右:はし置きや金具をつけてブローチに(315円)

 

上左:模様が可愛いマイカップ(1365円) 右:手すき和紙の名刺台紙(630円)

 

上:陶の器(525円) 裏もしっかりと可愛い。

この力強さ、個性、そして丁寧な仕事ぶり。そして驚きの値段の安さ。
大切に使わせていただきますね。

よいものを見せていただき、買わせていただき、ありがとうございます~~☆★☆~~。


ひび割れた雪平鍋

2011年04月27日 | モノ・雑貨・道具

 

日々の暮らしに欠かせない雪平なべ。
3・11当日の被災は免れたけれど、ずっと続いた余震のある日、きっと隣りの何かにぶつかってひび割れが大きくなったのだと思う。

おじやを炊こうと水を張ってコンロにかけたところで、このひび割れに気づきました。
水がジャージャーと漏れて、コンロが点火しなかったことからです。

一度はあきらめて「捨てるもの」へとシフトしたけれど、やはりあきらめきれない。
思い切って金継ぎキットを買って修理してみようかしら……?
金継ぎ、調べるとプロの方に頼むと、1センチ500円とか出ています。私の土鍋は10センチ位のひびなのでおよそ5000円はかかる。
金継ぎセットは安くて5000円~6000円。
いずれも安く見積もってもお高いけれど、駄目もとでやってみようかな……???

この雪平なべ、最初の慣らしのときにすでに失敗してなべを焦がしてしまったといういわくつきです。
でも、本当に長い間、10数年間、私の調理の役に立ってくれたスグレモノなのです。
新しいものを買おうかどうか、迷うところです。

もちろん、別の鍋でおかゆを炊いて、この雪平に移して様子をみようと思いますが。
お米の強力な糊の力を信じて~~。

●追記 
鍋は金継ぎをしても、火にはかけられないことがわかりました。
教えて下さる方がいたのです。
ボンドで補強して植木鉢のように使うことも視野にいれて。
雪平なべとして使うことは、あきらめがつきました。


そろそろ

2011年04月27日 | 道・あるく など

ここ数日「木の芽どき症候群」状態。
私にとってはいまの季節がいちばん危ないのです。

そろそろ朝のウオーキングを始めようと思います。
身体を動かすことを最近していないなあ・・・・・・。
これこそ日々の積み重ねですね。

スポーツが大の苦手なのに、身体を動かしていないと機嫌が悪くなる傾向に。


凄いなあ……田中好子さん

2011年04月26日 | 社会



テレビで流れた田中好子さんのお別れのメッセージ。
凄いなあ……。

人は死に向かい合ったとき、死を意識して生き続けたとき、生がこんなふうに昇華されて行くのですね。
素敵な最期に喝采を。

ご冥福をお祈りいたします。

ありがとうございます。