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ちあの散歩道

輝いてアラカンヌ☆ありがとうの言葉を添えて暮らしのドアをそっと開けると今日も豊かな感動と新しい気づきが待っています。

「下北沢でお芝居を観た」の日

2012年05月12日 | 映画・芝居・芸術など

下北沢にある小劇場「劇」で行われているお芝居・ふくふくや第13回公演「六男坊の嫁」。
(前売り3800円 5月9日~5月20日)
そのお芝居に、「レオニー」の松井久子監督経由福ちゃんのお誘いで行ってきました。
「六男坊の嫁」には、「レオニー」の出演者でもある山野海さんが出演しているご縁からでした。



(上の写真は、松井監督(左)と、山野海さん。お芝居が終わり、劇場の外でのツーショット)

公演時間およそ2時間弱でしたが、あっという間の息つく間もないほどの面白さを堪能しました。
個性派女優の山野海さんと中村まゆみさんのお二人の演技がキラキラ光っていました。
涙と笑いと一言で言ってしまえば実も蓋もないけれど、おかしみとせつなさが芝居の中にあふれ出ていて観客である私たちの心を打ちました。
久しぶりに観た、充実した演劇に大満足。

お芝居のあとの、松井監督を含む女5人の“熟女の集い”としてもよい会でした。
皆さま、ありがとうございました!!!


「泥の河」など

2012年04月28日 | 映画・芝居・芸術など

27日BSで「泥の河」(小栗康平監督)を観ました。
テレビ放映されるたびによく観たので、もう何回くらいかしら……?
何回観ても、初めて観るような感動があります。

戦後日本が立ちあがって行く中での社会の不条理のようなものを、少ない登場人物の中で描き切っている映画だとあらためて思いました。
登場する3人の子供、信雄、きっちゃん、銀子の表情がよく、その子供たちの演技を信雄の父母(田村高広、藤田弓子)、きっちゃんと銀子の母(加賀まり子)がサポートしています。

白黒映画で、静かで、情緒的で、美しい映画です。
この映画の主演者はだれなのかしら?と、思いながら観ました。
それくらい、子供たちの演技が光っていました。純朴で、目力があり、かわいらしい。

レンタルDVDと、ときどき観るテレビ放映の映画でお腹いっぱいな日々です。


「邂逅」から「裏町」へ。

2012年04月25日 | 映画・芝居・芸術など

邂逅(めぐりあい) [DVD]


レンタルDVDで観た「邂逅」(1939年アメリカ)。一度観たと思っていたけれど、どうやら観ていなかったようです。
とってもステキな映画でした。昔の映画、いいです、とっても。
中学生のころ、だれかに教えてもらった言葉、邂逅。
簡単なことをことさら難しく表現したいお年頃で、当時よく使った言葉でした。

DVDには、「邂逅」の解説をした淀川長治さんも、解説者として映っていました。
その中で、淀川さんは、たしかこのようにおっしゃいました。
「アイリーン・ダンが演じた『バック・ストリート』もいい映画でしたねぇ」と、例の口調で。
私はそれをメモして、観終わったあと近くのtutayaへ。しかし、「『バック・ストリート』という映画はありません」と言われてしまいました。
帰って、ネットで調べてみると、それは「裏町」(1932年)。
(正しくは「バック・ストリート」は「裏町」という映画でした。私のメモがまちがったのかしら?→アメリカ映画で日本語に訳される前はBACK STREETということにあとで気づきました)
そして淀川さんのそのときの言葉の写しもネットで出て来て、それには「裏町」とありました。→★ 

次は、「裏町」をレンタルしよう。うちの近くのtutayaにあるかしら……?
何も新作を借りなくても、クラッシック名画を100円でレンタルして堪能できるなんて、ちょっと前までは考えられなかったです。
1つのものに出合うと、それがきっかけになって連鎖して拓かれていく新しい世界。
映画も本も人の出会いも同じですね。便利で豊かでよい時代を生きているなと思わず感謝☆。



バクダッド・カフェ

2012年04月22日 | 映画・芝居・芸術など



花冷えの一日。

レンタルdvdで『バクダッド・カフェ』を観ました。
最初はちょっと退屈、しかし、画面から離れることができません。
最後の方になって、しみじみといい映画だなあと思い、つい2度も観てしまいました。

大好きな映画で5回位は観た『めがね』と、どこかで重なる思いが湧いてきました。



パワフル女子会

2012年04月01日 | 映画・芝居・芸術など

銀座の「博品館劇場」で十朱幸代さんの一人芝居「キャサリン・ヘップバーン~午後のお茶~」が上演され、今日が最終日でした。
私たち“女子16名”は、近くのレストランでランチをしたのち、劇場へと移動し、観劇しました。

   
 

「十朱幸代の一人芝居を観る会」が組まれ、私も声をかけていただきました。
企画者は「福ちゃん」こと福沢君代さん。
「十朱幸代の一人芝居に行きませんか?オードリ・ヘップバーンをやるそうですよ」と声がかかりました。
福ちゃんに誘われたなら断れないなと思い、「YES」と返信。十朱幸代とオードリ・ヘップバーンが今一つしっくりこないなあと思っていました。
そののち、訂正が入り、「キャサリン・ヘップバーンの間違いでした」と……。これでしっくり。
福ちゃんの集客力と行動力、気配りにはいつも驚くばかりです。



お芝居終了後、ロビーで記念撮影。
「レオニー」の松井久子監督(前列中央)、「レオニー」を英語版に翻訳したまごいずみさん(後列左)も同席、まごさんが今回のお芝居でも原作を翻訳され、そのご縁から今日の集いへとなったようです。
福ちゃんは2列目左、帽子がよくお似合いです。

思えば、去年の今ごろ、私はまだ福ちゃんと出会っていませんでしたから、人のご縁とは不思議なものですね。16人は福ちゃんを中心に「ご近所さん」「高校、乙女会」「フォークダンス」「マイレオニー事務局」など関係性が紹介され、私は「瞽女の旅行仲間」となっていました。新参者です。
「瞽女旅行」を企画したのは、斎藤弘美さん(前列左)、そもそも私がこの写真に写っているはるかなご縁は数年前すれ違うようにして斎藤さんと出会ったことからですから、ほんと、不思議です。
誘っていただき、仲間に加えていただき、本当に感謝しています。ありがとうございます!!


「ほかいびと 伊那の井月」

2012年03月31日 | 映画・芝居・芸術など

ほかいびと~伊那の井月~

東中野の「ぽれぽれ東中野」で、「ほかいびと 伊那の井月(いなのせいげつ)」が上映されています。
昨日ようやく観ることができました。
とても美しい映画でした。できればもう一度期間中に観たいと思うほどです……。
信州の四季が映し出され、そこに放浪の俳人井月役の田中泯さんが登場、語りは樹木希林さん。監督は北村皆雄さんです。
地域に伝わる民族芸能や歴史が織り込まれ、ほかいびと井月の生きた時代が自然や村人とともに語られる奥深いものが秘められ、それは時代を超えて今の世相へと照射されて行きます。
種田山頭火が敬慕したという井月。映画の中では井月の詠んだたくさんの俳句が紹介されます。
さまざまなしがらみに縛られて生きる現代の私たち。この映画を観て、井月のように生きたいと願う人も多いのではないでしょうか。最期は野垂れ死に……悪くないかも……。

田中泯さん、かっこよかった!!!
私が観た回は、音楽を担当した一柳慧さんと舞踊評論家の石井達朗さんのトークショーがあり、監督も挨拶された濃密なひとときでした。
音楽もほんとうに素晴らしかったです。

帰りがけ、次の回を待っているNさんを発見!!動くところに知人ありの最近。
「お一人ですか?」と声をかけると、「うん、うん」と頷きました。
とっても久しぶりに会ったNさん。
そう、これから私たちは「ひとり動き」がいっそう大切だと思いました。
自由なのか、我がままなのか、私の場合はどちらかしら?と思いつつ。


久しぶりの表参道

2012年03月03日 | 映画・芝居・芸術など



表参道のcowbooksで行われている「沖 潤子 作品展」(3月3日~3月20日)に行きました。
(写真は、案内ハガキ)
狭い空間にプリミティブなものに囲まれて展示されていた作品は、どれもうっとりするほど美しかったです。
「クウネル」の中で沖さんを拝見していたので、今日は直接お話しを伺うことができました。

すでに私は購入済みだった沖さんの刺繍作品写真集『poesy』を、今日は新たに友人のために1冊買い求め、送りました。
今の私は、作品そのものはもう買えないので、ポスターを1枚購入しました。


 

トイレの壁面に飾りました。沖さんにお願いしてポスターにサインをしていただきました。
ポスターの背景は何かの網です。ほどよく錆びていて、鉄製なので磁石で固定することができます。
ここに決まって良かった!!!

手仕事はどんなものも手間ひまがかかりますが、それらをそばに観ると、ほんとうに勇気が沸いてきます。たくさんのエネルギーが伝わってきます。


「楢山節考」を観た!!

2012年02月22日 | 映画・芝居・芸術など

お昼のBS3で「楢山節考」をやっていました。ずっと観たかった映画の一つです。
まるで向井潤吉さんの絵画の世界のようなセット、最後の場面は小富士のような佇まいさえありました。
放映された「楢山節考」の原作は深沢七郎。木下恵介監督作品の1958年作品で、主演を田中絹代さんが演じていました。
ほかにも1983年作品で今村昌平監督、坂本スミ子・緒方拳主演のものもあり、次は今村監督のものも観てみたいなと思いました。しかし、今村作品を調べてみると、あまり観たいと思わなくなりました。

木下監督の「楢山節考」は、とてもよい映画でした。
人の生死、とくに命の終わらせ方について、昔の人は口減らしとは言いつつも、何か人の根幹に係るすごい精神性を感じさせますね。たった一日の断食も難しい現代に生きる私。自分の意思でさまざまなものを断って行く習わしのベースとなる考えと実行する力は何を拠りどころにどこから生まれてくるのでしょうか……そんなことを思いました。

他にも、2003年に村田喜代子原作の『蕨野行』(恩地日出夫監督)も、同じように姥捨てを扱った映画。
こちらは市原悦子さんが主演しています。こちらもいい映画でした。

原作との兼ね合いもある映画作品。監督が異なると作品も大きく異なるのですね。
今日の「楢山節考」では、望月優子さんが嫁役で出ていたけれど、なんだかとてもインパクトがありました。

家にいると、最近古い映画をテレビで観る機会が増えました。
たまには映画館で映画を観なければと思いつつ、家での鑑賞を楽しんでいます。


BSシネマで映画鑑賞

2012年02月15日 | 映画・芝居・芸術など

今日15日は、「狂った果実」。先日は、「雨月物語」「君の名は」などが放映されました。
昔の映画で、昔の俳優さんや女優さんが出ます。皆さん、若々しくピチピチとしています。
石原裕次郎、津川雅彦、北原三枝、田中絹代、佐田啓二、岸恵子さん世代から、さらに、月丘夢路、笠智衆さんなどまで。
音楽も「狂った果実」は武満徹、「君の名は」は小関祐而などで、鬼籍に入られた著名な音楽家や名優さんたちが勢ぞろいしています。

映画は白黒映画ですが、何だかどれも涙が出そうなほど美しい映画ですね。
家に居ながらにして数々名画が観られるなんて、しあわせです。
こんなことなら、「テレビはあまり観ないから」と意地を張らずに、ホームシアターとまではいかないまでも、もう少し大きな画面のものを買っておけばよかったかしら。

今夜は、「誰がために鐘は鳴る」(1943年・アメリカ)があり、ゲーリー・クーパー、イングリット・バーグマンなどがに遇えます。睡魔に襲われないことを願いながら……。
(我が家のテレビは、超安いテレビを買ったらしく、録画機能がどうやらないようです。まあ、録画をしてもなかなか観ないのでこれでいいのだ!と、思っていますが)。


川村記念美術館へ

2012年02月01日 | 映画・芝居・芸術など



 
 

長野の友人と佐倉市にある「川村記念美術館」に行きました。
ドライバー役は、私の友人のYちゃんが買って出てくれました。
制約された時間の中で動くのは、やっぱり車ですね。Yちゃん、ありがとう!!

美術館巡りをよくしているものづくり作家の友人悦子さんも、川村記念美術館のことを大のお気に入りになってくれました。
川村記念美術館といえば、何といっても「ロスコの部屋」。
ギリシャの山羊の毛で敷物を織っている悦子さんは、ロスコをイメージしながら制作活動をしているときいて、なるほどと納得。
ロスコの画集は持っているけれど、ロスコの原画は初めてという悦子さんは「ロスコの部屋」を動きません。
心行くまでどうぞ~~と、見守った私たち。
至福のひとときでした。



川村記念美術館は、展示作品も素晴らしいけれど、美術館館内のデザインというか、設えというか、設計というか、それがとても素晴らしいのです。
さらに、自然散策路も素晴らしく見事です。

今のこの時期は、冬枯れて“何もない”美しさ。
しかし、何もない中にたくさんのものがあることを教えてくれる季節です。
ひんやりとする空気感、明るい陽射し、木々の枝先に宿る芽吹きの気配など、どれを見つめてもワクワクの連続でした。