ちあの散歩道

輝いてアラカンヌ☆ありがとうの言葉を添えて暮らしのドアをそっと開けると今日も豊かな感動と新しい気づきが待っています。

物々交換 ~リンゴとバスマット~

2010年11月04日 | 私の手仕事


先日長野からリンゴが届く前、友人は私に電話で、「ねぇ、ねぇ、ほんとに要る?送ってもいい?」と確認。私は「もちろん!」と応えました。

荷が届くと、リンゴの下には彼女の着古したもんぺが5~6枚入っていました。
それを見て、私は「おお!!さすが~~」と、感嘆しました。
もんぺは擦り切れた個所に当て布が当てられ、さらに刺し子でちくちくと刺した形跡がありあり。ひざやお尻の個所の痛み具合から長い年月自給自足を貫いて来た友人の覚悟とその足跡が感じられ、本当に感動もののもんぺの襤褸が届いたのです。

 
 

私が「送って!」と言わなければ友人はゴミに出そうとしていたようです。届いたモノを見て私もすぐに電話をし、「待っててね、作ってみるから」と伝えました。

そして出来上がったのが、お風呂場に敷く「足ふきマット」(写真一番上のモノ)。
バスタオルを芯地に使い、ちくちくちくちく……。
重厚な古民家に暮らし、お客様も多く、美しい暮らしを貫く友人のお風呂場にぴったりだと思っています。

ちなみに友人は敷物作家。バスマットの先の敷物は友人の手織りじゅうたんです。
友人の暮らしを記した私のブログは→☆

私も不遜なこととは思いながら、敷物作家にシキモノを贈るのですから、ね。
でも、これでリンゴのお礼の物々交換品完成です。
本当は、もう少しあちこちに刺し子を刺して送ろうと思います。
出来上がった感想は、もっと襤褸っぽい雰囲気のものを作りたかったのに、何だか新品のような仕上がりになってしまいました。まだまだ腕とセンスが今一歩です。惜しげなく使っていただくうちに、きっと味わいが出て来ると思いますが。