ちあの散歩道

輝いてアラカンヌ☆ありがとうの言葉を添えて暮らしのドアをそっと開けると今日も豊かな感動と新しい気づきが待っています。

11月も終わり

2009年11月30日 | 生活・暮らし・家事など


朝降っていたしぐれ雨もやんで、静かな一日のはじまり。
11月も今日で終わりです。
曇り空の中に薄日が射すような射さないような……風のない穏やかな戸外。
そんなお天気の日は家仕事がはかどります。

家の中ではいつもいつも片づけをしています。
あちこちに散らばった本の山を整理しました。古本で買った同じ本が何冊か出てきました。本も整理しないと同じようなものを二重に買ってしまうのですね。
買ったまま読んでいない本もたくさんあり、出かけるときは本棚の中の本を一冊選んでバックの中にしのばせるようにしようと思います。
家の中ではなかなか集中して本が読めません。ついつい本を忘れて古本屋に寄ることが多いのです。結果、最近は本を買うことによる家の中への持ち込みが増え続けています。モノを増やさない生活は本も同じなのにと反省しました。


シンプルな“おもてなし”

2009年11月29日 | 生活・暮らし・家事など
 

先日久しぶりにばったり駅で会った友人を家に招きました。
朝食と昼ごはんを兼ねたブランチスタイルの簡単なおもてなしです。
おたがいに健康に気をつけ、自然治癒力を信じながら、気功をやったり瞑想をしたり自然療法で身体のケアをしている仲間でもあることから、どちらからともなく「お気遣いなくね。特別のことではなく普段のままで」という約束をしていましたので、私も気のはらないおもてなしをしました。

メニューは・サラダ(レタス&キュウリ&ゆで卵)・温野菜(ニンジン、エリンギ、チンゲンサイ、ソーセージ)・パン(手作りイチジクジャム&マーマレード添え)・コーヒー&紅茶と、どれもいただきものやありあわせを簡単調理したものです。
ドレッシングはオリーブオイル&塩&カレーパウダー&種入りマスタードを好みに応じてそれぞれがアレンジしました。
この季節、温野菜(蒸し野菜)は簡単でボリュームもあり美味しくて友人も大喜び。
テーブルセッティングの写真を撮り忘れるほど自然な流れで、シンプルで体に良くて美味しいねと会話も進みました。

あとは今のこと、これからのこと、それぞれの考え方などをどちらからともなくポツリポツリとおしゃべりしながら夕方5時ころまで、ゆっくりと時間を楽しみました。
先日古道具屋さんで見つけた黄色いホウロウのティポット(日東紅茶のロゴ入り)も大活躍。(黄色い色が気に入り、我が家に違うパワーを取り入れることの出来る色のような気がしてついつい購入してしまいました。)
そして帰りの際の私のおみやげは、久高島のお塩のおすそわけとパッチワークのコースターを。

友人は私のために、とっておきのお土産を持参してくれ、それもうれしかった!!

 

友人が欠かせないという沖縄の黒砂糖と、入浴剤2種類を3~5袋ずつ。
「ほんの気持ちね」と言ってそっと渡してくれたおすそわけは、気持ちがこもっていてさりげなくて、その人の暮らし方がしのばれて、よい刺激にもなりました。
いただくことも差し上げることもその両方に喜びを感じたい私たち。「よい物々交換ができたわね」といいながら、お気に入りでこだわりのものを少しずつ分けることのうれしさはそのこと自体が情報交換にもなり素敵なことですね。

「こんなに長い時間よそさまのお家におじゃましたのは初めてよ」と、ずっとシングルマザーでキャリアウーマンで過ごしてきた友人は寛いでくれたようでうれしかったです。私も自然体で気張らずにおもてなしができてうれしかった!!ありがとう!!




日々と社会

2009年11月28日 | 社会



国家予算の無駄を洗い直す「事業仕訳」が終わったことがニュースで報じられていました。「廃止・見送り・基金返納」などなどで1、95兆円になったとか。
仕訳されたものが今度は「政治判断」のもとに最終決定をされるのですね。

「補助金」という名のもとに、なんとまあたくさんの税金が無駄に使われていたことかと思います。
私のような庶民の感覚で考えれば、自分が何か事を成したかったら自分のお金(借り入れも含めて)でなんとかするのが当たり前と思っていましたが、どこもかしこもまるで寄生虫のように補助金依存の体質が浮き彫りにされたようで、驚くことがいっぱいでした。
その削減や決定場面ではたくさんのバトルがあったことがニュースでも映し出されましたが、命がけで成功させたい勝算ありの国家事業であればその担当者の答弁も変わっていたのではと思われるような印象をうけたものも多かったです。身銭を切らない体質が染み込み、使命感のかけらもないような温存体質の中では、うまくいくはずのものも無駄の多いものとなるのでしょう。

景気は「二番底」なる耳慣れない言葉が登場し、さらなる悪化が懸念されています。
私にいま出来ることは、「ゴミを出さない」「不要なものを持ち込まない」「水や電気を大切に使う」などで、身の回りにあふれるたくさんのものを有効活用することくらいしかできません。
「足るを知る」考えを持ち、自然から享ける恵みのありがたさに感謝しながら一日を暮らしています。


海からの恵み「くがにまぁす」……塩……

2009年11月27日 | おいしいもの



沖縄久高島で採れた塩「くがにまぁす」。
私が島で買った塩には、「平成21年旧正月に汲み上げた海水で炊き上げた塩です」と札がついていました。

塩は好きで、出かけるとよく買います。いただいくことも多いです。
「くがにまぁす」は、どちらかというと粒子が細かくさらさらとした触感です。
友人宅で開封してみんなで試食をしました。
「塩っぱい」「甘味がない」「深い味がする」「ピリリとした苦味がある」「ストレート」などなど。
普通に売られている「まろやかで高級なお塩」とはちょっと違うようです。
しかしみんなの共通な意見は、「これはそこらにはないお塩」ということになりました。
「神の島・久高島」で旧暦のお正月に汲んだ海水を使って作った塩となると霊験新たかな塩のようです(笑)。コーヒーに例えるならブルーマウンテンなのかも知れない。
「久高島のピュアな海水にこだわり、冠水もつくらず天日も利用しないシンプルな製法で作られた海水100%の自然塩」とあります。
おごそかにいただきたいと思います。


マザーテレサの目力

2009年11月26日 | 映画・芝居・芸術など


「マザー・テレサ~母なるひとの言葉~」(DVD)を観ました。
このドキュメンタリーは、生前のマザーが自身で語る映像と、マザーテレサが亡くなった後の国葬の葬列から埋葬までを描いたドキュメンタリー映画です。

マザーテレサは1997年87歳の生涯を終えました。
マザーテレサに関する映画を観たのはこれで3作目です。その中にはオリビアハッセーが特殊メイクでマザーテレサに挑んだ「マザーテレサ」(2005年作品)もあります。が、何といっても実物のマザーテレサの目力のすごさを逆に見せつけるものとして印象に残っています。
映画の中でも多く語られているマザーの名言がネット上でもありました。

私にはとても真似ができませんが、こんな風に人を愛し人に尽くせたらどんなに素敵なことでしょうね。
マザーが亡くなったときに持っていた物は三枚のサリーと1個のバケツだけだったと聞いたことがあります。私物は一切持たず、ノーベル平和賞を受賞した時にも、盛装することなくマザー自身の「正装」で臨んだことは知られているとおりです。

ときどきマザーテレサに触れて、自分を清々しくリセットするのもいいですね。



勇気をくれるもの

2009年11月25日 | 心・健康・癒し


勇気をくれるものや言葉は身の回りにたくさんあります。

今日は、出かけた先の本屋さんで雑誌を読んでいたら、「ゆっくり歩きましょう」という言葉を見つけました。
歩くことはリフレッシュできる大きな要素です。
本や食料品などで、いつもより荷物がたくさんあったけれど、駅からの道のりをバスに乗らずにゆっくり歩いて帰りました。

友人が、姿勢のあまりよくない私に、「歩くときはね、背中を伸ばして前を見てしっかり歩くといいよ。腰のあたりに力を入れ、足は股関節から大きく前に出すように、そしてゆっくりね」と言ってくれた言葉を思い出しながら歩くと、歩いていること自体がさわやかさを呼び込んでくれるのがわかります。
どちらかというと体を動かすのが苦手な私ですが、歩くことをもっと好きになりたいと思いました。



『熱田農園』の野菜

2009年11月24日 | おいしいもの



「熱田農園」から2週間に1度届く野菜。
今回の荷物の中には、白菜とカリフラワーが登場しました。
他にも、レタス、水菜、チンゲン菜、ターサイ、里芋、人参、大根、さつまいも、九条葱が入っていました。
どれもこれも野菜本来の美味しさが詰まっていて、大切にいただいています。

白菜を無農薬で作ることがどれほど難しいかは、熱田さんから常々お聞きしていたので、うまく収穫できてほんとによかったと思います。

熱田さんから野菜といっしょに届けられる「農民通信」(下写真)にも「ハクサイについて」書かれていましたので引用したいと思います。



…………ハクサイについて…………

「ハクサイ」は毎年作っているのですが「苗」のときに全滅したり、苗が良く出来たと思ったら、畑に「定植」した後全滅したり「収穫間際」で全滅したりと、なかなか出荷することができませんでした。「今年」は今までで一番出来がいいのですが、場所によって虫の被害がかなり出ています。
特に「アブラムシ」と「ヨトウムシ」が問題です。
「アブラムシ」は「土壌が乾きすぎたり、栄養状態が悪くなった時」に発生しやすいようです。水の管理、肥料など手を尽くしてみるのですがなかなかうまくいきません。小さな虫なので「ネット」をかけても、どこからか入って来てしまいます。天敵の「テントウムシ」や「ヒラタアブの幼虫」が頑張って食べてくれるのですが、繁殖力がすごいので難しいです。
「ヨトウムシ」は暗いところが好きなので中に入り込んでいきます。結球するハクサイは中に入られると捕虫が難しく、外見は立派にみえても収穫にならないものもあります。
「ハクサイ」の無農薬は私にとっては一番難しい作物です。それだけに少々の虫食いであっても穫れた時は嬉しいです。でも皆さんは台所で調理する時に虫が出たら食欲をなくす人もいるかもしれません。無農薬の野菜は欲しいが虫が出ると……。これはなかなか難しい問題ですね。特にハクサイについては虫とつきあっていただくためにどんな虫とお目にかかるか紹介させていただきます。(この地上では虫も仲間ですよね)~~以下虫の写真で説明~~。(忠男記)

…………………………………………

我が家に届いた立派な白菜も、一枚一枚葉をはがしていくといましたいました虫が。
まるで葉の中で冬眠しているように静かな虫はさなぎのようです。
ひとつひとつつまんで除けました。

熱田さんの「この地上では虫も仲間ですよね」の言葉。
私たち人間は、人間のご都合主義でたくさんの農薬を使い虫を殺してきましたが、虫も食べない農作物を結果として食べることになる人間。
自分の犯したことは廻りまわって自分の体に返ってくるのですね。

熱田さんの野菜の美味しさとともに熱田さんの思いも届けられる『熱田農園』の野菜たち。「農民通信」を読むのも楽しみです。地に足をつけるということはどういうことなのか、机上の空論が巷にあふれる中、熱田さんの野菜作りから学ぶことがたくさんあります。


イエルカさんの鉄製薪ストーブ・洗練されたデザインはビューティフル!!

2009年11月23日 | モノ・雑貨・道具

「イエルカさんの鉄製薪ストーブ」をご紹介します。

長野県に暮らすイエルカ・ワインさんはモノづくり作家です。
築140年の古民家に暮らしています。
寒い長野での冬の生活の中から実用的で使い勝手がよく、さらに美しく暮らすために生み出されたイエルカ作、デザインの薪ストーブです。





(上の写真はイエルカさん。展覧会に出す陶の器を制作中、アトリエから戻られて。
「ワタシ、洋服汚れています。このままでいいですか?」とイエルカさん。
「いいです、いいです、そのままで」と私。
そんな会話をしながらのおやつタイムでのスナップです)。

敷物などを織る織物作家や陶をデザインして焼く陶芸作家などいくつものアーチストとしての顔も持つイエルカさんが「鉄製薪ストーブ」のデザインから制作までを手掛けるようになって数十年が経ちました。
薪ストーブといえば、どちらかというとデコラティブで鋳物製というのが通説でしたが、イエルカさんの薪ストーブは溶接した鉄板、デザインはシンプルで斬新です。

 
 

●イエルカさんの薪ストーブの特徴は、
①ビューティフル ②長持ちする ③耐火レンガを底と中の周囲に施し、鉄板は厚くて丈夫 ④手入れが簡単 ⑤スペシャル等など。
◆ストーブ上面から燃焼室内へ向けて2本のパイプが取り付けられています。この2本のパイプはストーブ上面で熱せられた空気を取り入れ、燃焼するため、室内の薪から出るガスとを完全に混ぜることができるため燃焼効率が高まり、薪から得られる熱エネルギーの利用を最大限得る事ができます。そしてこの燃焼効率により、煙突にススやクレオソート等の付着物が少なくメンテナンスが容易となります。
◆デザインは日本の侘び、寂びに合う円形、シンプルで洗練度抜群。
◆窓のところはドイツ製耐熱ガラスを二重に施しています。





 


イエルカ家にスティしているフランス人のヨハン君も焼きものを焼く手伝いを。
(ヨハン君はパン職人でもあり、美味しいフランスパンを焼くために更なる修行中。日本の秋~冬を楽しんでいます)
右写真中央は奥さまの悦子さん。私の大切な友人のひとりです。
悦子さんはギリシャの山羊の毛で敷物を織っています。こちらも日本家屋に合うナチュラルモダンを感じさせるデザインです。
薪ストーブの上では鍋ややかんも置けて、主婦にとっては大助かり。
用の美の美しさがあります。
サイズは4種類。大きいサイズのものはオーブン機能が付いています。

●昨年11月に紹介した記事も合わせてご覧ください。
ちあの散歩道・イエルカの薪ストーブ」・2008年11月18日)

詳しくお知りになりたい方はイエルカさんへ。
イエルカさんの連絡先は 電話0265-88-3675です。


ワイン家のステキで美味しい暮らし

2009年11月22日 | おいしいもの


長野のワイン家に3日間滞在させていただいた私。
その間に菜園に植えられただいこん抜きをしました。
おいしい「だいこん漬け」を作るための冬支度のひとつです。
抜いた大根は4本ずつ束ねて竿にかけました。







家の玄関を入ると広い土間があり、板敷の間が広がります。
しんと冷える初冬の日。
障子窓から射し込む外の明かり。
「陰影礼賛」の暮らしがそのまま家の造りに残っています。
大きな土間はイエルカ・ワインさん作の陶器の展示コーナーもあり、よい空間。
伺うたびにいつも感嘆します。



朝の散歩が終わると、ブランチの用意にとりかかります。
(上の写真はイエルカさん作・コーヒーポット。いちじくのワイン煮にヨーグルトやナッツを添えて)。

 

飯田のパン屋さんで行われたミニパーティでは、ワイン家に滞在する若者でフランス人のパン職人ヨハン君の焼いたパンでサンドイッチパーティが行われました。
まるで国際交流の会のように周辺に住む外国の方たちも交じっての和やかなひとときでした。





食事の支度のとき、「さあ、今日は何にしようかしら……」と奥さまの悦子さん。
ある日には、みるみる間にペンネを茹で、お友達から送られてきたという手作りバジルソースを使っておいしいパスタが出来上がり。
イエルカさんの作ったフタつきの器に入れられてアツアツがテーブルに並びます。

 
 

キャベツのピクルスの作り方も私には新発見!!
キャベツを熱湯にくぐらせ、オリーブオイルでクミンと赤唐辛子、にんにくをさっといためたソースを、普段の酢漬けソースのほかに加えるひと手間かける技。



敷物作家でもある悦子さん。
夕食のあとは、女ふたりのおしゃべりが深夜までおよび、その中で悦子さんは「ほんとに質素に暮らしてきたのよ」と静かに話します。
周りに集落がまったくない自然に囲まれた古民家に住み、ものづくりにいそしんできたおふたりです。
都会に暮らす私にとっては、すべてが絵になる豊かで美しい空間です。
新聞やテレビからの情報はほとんどなく、人とのかかわりの中でひとり一人を大切にされているおふたりを見て、いつもいつも本当の豊かさを教えられる一瞬です。
チェコ人のイエルカさんは、食事の時間やお茶の時間のおしゃべりで、今団欒しているこの空間を「親しい人と過ごす聖なる空間、家は聖なる場所」ととらえている思いを語られ、その言葉にも深く感銘を受けた私。
美味しくいただくことも聖なる儀式のひとつです。

暮らしそのものを丁寧に紡ぎだし、そこには食べること、生活すること、そしてさらにかかわる人たちとともに「生きること」の実践が美しく彩られています。