行きの東西線の電車の中で隣りに座った女性。
こざっぱりとしたセンスのいい女性だなあと、ちらちらと横目で眺めつづけました。
その後、銀座線をを乗り継いで目的地に着いたとき、会場で私にかけより声をかけてくる人がいました。
「ねぇ、ねぇ、電車でお会いした方ですね!うれしいわ、もう一度お会いできて」
その人は、まぎれもなく私が電車の中でちらちらと眺めつづけた人だったのでびっくり!!
「私の方こそ、驚きました。ステキなおメガネの方だなあと思っていました」と、伝えました。
実は、私はその人のメガネが気になって、横顔を何回か盗み見していたのです、電車の中で。
もちろん電車の中では一言も会話をすることがなかったので、以心伝心とはこのことかしらと思いました。
「私の主人がこの近くのお寺に眠っているものですからお墓参りを兼ねてこちらに来たんですよ」とその女性。
「子どもが3人おりましてね、孫が6人。一番下の孫が今年高校生になりました。私は今は一人暮らしを楽しんでいます」とその女性。
屈託がなく、美しく齢を重ねていることがその人の品のいい雰囲気から伺えました。
77歳というその女性は、肌も美しく、軽やかな足取りで、笑顔も美しかったです。
思わず、私が77歳になったとき、この女性のように若々しくチャーミングでいられるかしら?と考えてしまいました。
この冬、私もリストウオーマーを2組編んだけれど、こうはいかない。
それでも、暖を主目的に私の編んだものは、2人の方に差し上げたので、手許になくなったのです。
そしたら、悦子さんが私に写真のものをプレゼントしてくれたのです。
悦子さんの友人が悦子さん用にくれたもののようですが、彼女いわく、「私2つは要らないからね」。
編みはもちろん、糸を選び、染めるところからこだわっているようで、とってもステキなものなのです。
もう、うれしくてうれしくて、飛び跳ねたい気分です。
ちょっと明るめの洋服を着たい……そんな気分でクローゼットの中を探してみてもありません。
そんなとき出逢ったのが左のジャケット。オレンジ色です!!ウールです。
きっと若い人向きのものだと思います。
衿の思い切り大きい感じや、ハイウエストの丈の感じや、袖の先が広がるラッパ袖っぽいところは、私の青春時代そのものの趣き。
仙川に行ったとき、ぶらりと寄ったリサイクルブテックにありました。
ボレロのようなこの雰囲気が気に入り、購入。
7号サイズでしたが、サイズ的にはぴったりでした。ランチ2~3回分のお値段でした。
それに、40代のときに買ったコムデギャルソンのスカートを合わせるとこちらもぴったり!!
ギャルソンのスカートは、目立たないけれど、4つの切り替えがあり、5種の素材の違う黒い布を配した雰囲気は言葉に言い表せないほど大好きです。糸や布が褪化する前に着ておかなければなりません。
めったにはかないブーツをはいて、都内某所の『女子会』に参加。
なかなか気分はよかったけれど、だれもほめてくれなかったなあ……(笑悲)。
他人さまから見たら、孫の洋服を借りて行ったおばあちゃんの構図だったかも、ね。
でも、気にしないことにします。
5人の女子会では、参加者のひとり、日々忙しく充実しているハタラクハハが、息子さんの結婚式に母として参列するため、雨の中、普段は乗らないタクシーに乗り、迷ったあげくドレスではなく留め袖を着てかけつけたけれど、
「息子に会場のことや会場の場所をよく聞いていなかったので、どこに行けばいいかわからず、迷いに迷って大変な思いをした」
と話して爆笑。わかるわかる、と相槌を打ちました。私とは初対面の方でした。
集まった人たちはみんな、ユニークに個性的に輝いて生きている人たちで、ワクワクとした刺激的なひとときでした。
仲間に加えていただいて、ありがとう☆!!
バス停で見かけた畑から帰るおばあさん。バスには乗らずにベンチで一休み?
採り立ての長ネギがおいしそう。
今日も温かい日で、ジャケットも必要ないほどの一日でした。
ウオームビズにはちょっと早いけれど、対策は早めに。
本格的な寒さが来たら、部屋の中では厚い靴下(登山用)などをはき、洋服も下着も重ね着モードで。
重ね着に耐えられるには、体重を軽やかにシンプルにするのが一番です。
5kg減らせば、5枚の重ね着もアウターに響きません。
食欲の秋、お洒落のためにも健康のためにも、食べ過ぎにご用心、ですね。
昨日の雨から急に涼しくなりました。
毎日の冷房でちょっと身体がおかしくなっていたので、この涼しさは大助かりです。
急に気温が下がってきたので体調を崩さないようしなければと思っています。
ところで、
なでしこジャパンが国民栄誉賞を受け、そのときのごほうびのひとつが竹田ブラシ製化粧筆だったことはニュースで報じられた通りです。政府も粋なことをするのですね。
化粧品アレルギーだった私はずっとメイクが出来ず、すっぴん素肌で3年間過ごしました。
最近、おそるおそるパウダーファンデーションくらいだったら肌が受け入れるのではないかと使い始めたばかり。それでデパートの化粧品売り場に行ったときの驚き。
パウダーはパフではなく筆でつけるものだと知ったのです!!!
まるで化粧オンチの浦島花子になったみたいでした。時代はどんどん変わっているのですね。
竹田ブラシのホームページ をのぞいてみると、どうやら注文が殺到して大変混み合っている様子が伺えます。なでしこ効果とでもいうのでしょうか。
ホームページには特記事項として次のように記されています。
「化粧の本場ヨーロッパの技術・知識を早くから取り入れ「熊野筆の伝統技術」やそれに培われた「繊細な感性」と融合。同時に特許構造を持つ世界初商品など,オリジナルの設計,デザインで「新しさ」「オンリーワン」の開発も精力的に行っている。近年は,ユーザーへの直接販売に一番力を入れ,国内外のトップアーティストとも交流。化粧筆製造メーカーとしては業界初で,都内百貨店に直営店舗を持つなど自社ブランド比率も高い。穂先作りは,至ってシンプル。1本の穂先成形における原料毛段階からの全過程を熟練の職人が,毛の選別と成形を繰り返し時間を掛けて丁寧に行う。「販売,製造ともに目がシッカリと届く範囲」でという要求から辿り着いた,この少量生産方式主体の製造体制は,量産化がメインの化粧筆業界では非常に希である。」
なでしこジャパン効果で、私のようなほとんど化粧に関係のないおばさんまでがアクセスし、果てはこの筆を使ってみたいと思う人の増加は、きっと会社としてはうれしい半面、困っているんだろうなと思います。
確かで品位の高い技術力を誇る化粧筆メーカーというのがあったんだと知らしめたこともなでしこ効果ならではですね。
「竹田ブラシ」が早く落ち着いた状況に戻れますようと、祈りました。
「MORIKAGE SHIRT KYOTO」(モリカゲシャツキョウト)の「ebebe」(エベベ)で、インディゴ染め替えプロジェクトが立ちあがっていることを知ったのはブログフレンドのペーパームーンさんのブログ記事からでした。
ちょうど3・11の直後でした。
送ったときは2~3カ月の時間をとのことでしたが、思いのほか早く仕上がって来ました。
うれしい!!のひとことです。
ジーンズなどは着古せば着古すほど身体に馴染み、愛着もあり、なかなか捨て難くなります。
10年近くはき続けたジーンズ2本と、夫の綿パンツの3点を染め替えに出しました。
あと1年、あと1年とそんな思いではき続け、色もはげてしまっていたので、この染め替えは私にとってはとてもうれしい限りです。
上の写真は、染め替え前と染め替え後。
刺繍糸はポリエステルのため、染まらずに鮮明に出てしまいました。もともとあった黒の染め模様はほぼ消えてしまい、ちょっとニュアンスが違ってきましたが、はき続け、洗い続けているうちにうっすら残っている黒の模様も浮かび出ていい味になると思います。またしばらくははけそうです。
下の写真は、左は夫のモノ。元々はダーバンの茶色の綿パンツでした。右は私のモノ。MIYACOの黒綿ジーンズでした。
どこも擦れたり破れたりしていないのにいずれも作業着にしたくなるようにはげて退色していたので、これでしばらくまた使えます。
この2本は縫い糸が黒にちかかったのか目立たずに染まっています。
染め代は3点で15250円弱でした(送料、税含む)。
新品1本分くらいですが、気に入って身体に馴染んだモノをずっと使い続けたい私にはもってこいの染め替えです。
ありがとうございます。
ebebeのことを教えて下さったペーパームーンさま、ありがとう!!!
ebebeのことを詳しく知りたい方は→★
神楽坂の、狭い路地を入り込んだところにある居酒屋を日曜日だけ借り切ったフリーマーケット。
セーターやスカート、コートから手袋やスカーフ、バック、アクセサリーなどが所狭しと並べられていました。
セーターの中に一点、クシャクシャにたたまれたシワだらけのブラウスに私の手が伸びて。
まぎれもないシルク。深い白濁した生成り色にしっとりとした質感。
すかさず、お店の女性が、「お客さん、目が高いわ!!普通はこんなシワだらけのモノには目が止まらないものなのに、ね」と、私をジロジロ。
(以下の写真は、家に帰り、シワシワのままハンガーにかけて写したものです)
「それ、新品なのです。フェラガモなんです。アイロンもかけなくて、ごめんなさい」と。
値札は76000円。フェラガモならそれくらいするかもとつぶやく私。セールでさらに21000円とある。ここまでなら、もちろん買うに至らない。
無言のままいると、女性が「1000円でいいですよ!!それに目を付けたお客さんのセンス、すごいから」と。
サイズが38なので誰にでも合わない。シワシワのブラウスを試着すると、私にぴったり。今より体重が2キロ増えても、アームホールが2センチ太くてもこれは着られないなと納得。試着の感じは悪くない。(私は普通38~40サイズ)。
さすがフェラガモ。
一本のダーツもとることなく体にフイットする立体裁断。カフスにはフェラガモの金ボタン。
(カフスの金ボタンは外して使うことになると思う)
うしろはくるみボタン、さらにうしろの丈がトレーンをひくように前丈よりかなり長くとられているなど心にくさがたっぷり。シンプルな中にさりげなくエレガントさが加わる。
そしてなによりも勝る上質のシルクの質感と肌に吸いつき呼吸していることのシルク素材の重厚な快感。
手持ちの黒のジャケットの下に合わせれば完璧なフォーマルにも通用し、「買ってよかった!!」と大満足の私。
犬も歩けばなんとやら……。ダンシャリアンになった私に予期せぬモノとの遭遇、それもよしかな。
(しかし、この数日も、あちこち部屋の中をさがして捨てまくっているのも事実です。)

一本の麻ひもを眺めていたら、三つ編みをしたくなりました。
編み終わると、ネックレスにちょうどいい感じ。
秋になったら、タートルネックのセーターに合わせてみようと思います。
8月29日の歩数 6463歩。

陽が沈んだあと、駅までの往復を歩きました。
日没後のまだ明るい西の空の色は美しく神々しく澄んでいました。
空を眺めながら歩くのはうれしいことです。秋が始まったのでしょうか……?

「ほんとにエレガントな人だったのよ。決して美人ではなかったけれどね。独特のセンスを持った素敵な人で、周りの男性は彼女に夢中になるのよ、みんな」
そんな60代で逝った人を偲んでの生前のその人のうわさ話しを聞きました。
面識のなかった私はその女性の写真を見せていただいたけれど、取り立てての感想も無いくらい静かで普通な女性に見えましたが。
しぐさの中にあらわれるその人らしさというのがあるのでしょうね。
声の質だったり、話しの間の取り方だったり、笑顔の出し方だったり、立ち居振る舞いの優雅さだったり、目の光の深さだったりが人の魅力となって触れ合った人たちに独特の雰囲気を醸し出して行くのかもしれません。
先日訪ねたお宅で、紅茶を入れて下さった女性。
その手さばきはうっとりするほど美しかったです。
茶葉をポットに入れ、お湯をそそぎ、ティーコゼーの代わりにきれいな長方形に折り畳んだ麻の布巾をまるでふくさを扱うようにていねいにポットに包むさりげない手つきはその人を顕しているようでした。
おしゃべりをしながらその動作に優雅さを持って集中する身のこなし方にうっとりしてしまいました。