ちあの散歩道

輝いてアラカンヌ☆ありがとうの言葉を添えて暮らしのドアをそっと開けると今日も豊かな感動と新しい気づきが待っています。

富士山三昧で33000歩を歩く(富士山麓ウォーク①)

2010年11月14日 | 道・あるく など

右に左に、前に後ろにと富士山に抱かれながらの富士とともに歩く「富士山麓一周ウォーク」(毎日旅行主催)。
11月14日当日は朝から一日予報では曇り空。ベテランの方の話しでは富士山は何度も歩いているけれども見えないことも多く、今日も見えないかもしれないということでした。
私は、そんな会話を小耳にはさみながら、今回はきっと見える、私が初めて歩くのだからとそんな思いで東京駅を出発しました。
毎月1回予定が組まれている「富士山麓1周ウォーク」は全12回をかけて歩き、11月は8回目だそうで、私は初参加なので私にとっては今回がスタートです。
「山中湖花の都公園」→→「須走富士浅間神社」までを歩きます。



出発地点の「山中湖花の都公園」に着くと、裾野まで広がる霊峰富士がくっきり。富士の出迎えを受けました。
1日中ずっと曇り空で陽は射さなかったけれど、富士山とともに歩くことができました。

 

途中、その村の鎮守さまのような佇まいの小さなしかし立派な「諏訪神社」と「浅間神社」のお社の前を通りぬけました。



山中湖は初冬の佇まい。お昼の休憩時間にひとり湖畔まで行き、水の気をたくさん浴びました。
富士山は私の背中にそびえています。



 
 

紅葉や黄葉の中をたくさん歩きました。小さなりんどうが咲いていました。
歩きならではの発見に胸が躍ります。





そして今回のゴール地点の「須走富士浅間神社」へ。



社殿も紅葉や黄葉に染まっていました。







この日の歩行はおよそ14、5キロでした。
最後は下りの道が続き、ゴール地点では足がつりそうになりましたが他の方とほぼ同じペースで無事に完歩。私はいつもの2倍のペースで歩いたのですが、それでもビリでした。しかしビリもいいものだとこの頃は思います。

お昼にいただいたボリュームたっぷりのお弁当と、浅間神社の茶店ではこんにゃくの山椒ミソ田楽(こちらは自腹で200円)をいただきました。どちらも美味しかったです!!

 

最後は「須走温泉」で入浴。足や身体のコリをゆっくりほぐし、至福の一日が終わりました。
富士山、良い日をありがとう!!!と、そんな気持ちで富士さんにも仲間の皆さんにも完歩出来た自分にも感謝。
東京駅からの送迎と、添乗員の方の他に有能なウォーキングガイドさん付き、さらに昼食と温泉入浴が付いているこのツアーで、数年かかってもできれば富士山麓を12回かけて1周したいものです。



富士山に迎えられ、見守られ、富士山とともに歩き、富士山に見送られた「富士山麓一周ウォーク」の1日でした。
歩きながら霊峰富士に語りかけ、富士山にたくさんの答えをいただいた旅でした。
一日の歩行を終えて、さらに帰りのバスの窓から暮れようとする富士山が姿を現したときには、思わず声をあげました。その雄姿は私を見送りながら強く私の背中を押してくれているように映りました。不思議な思いにかられ、大いなるものの援けに私は感謝し、深い祈りを捧げました。


『ねじまき鳥クロニクル』

2010年11月14日 | 本など


『ねじまき鳥クロニクル』(村上春樹著・新潮文庫)を夢中で読んでいます。
「第1部泥棒かささぎ編」は1冊文庫本で514円。それを私は「第2部予言する鳥編」と「第3部鳥刺し男編」を合わせて3冊古本で買いました。もちろん古本で買わなくても本屋さんの店頭では現役本として書棚に並んでいます。

いま第1部を読んでいます。こんなに面白い本だったのかと唸りつつ読んでいます。1冊ワンコインでこんな豊かでユニークで豊かな比喩を駆使した言葉の世界へと分け入っていけるのかとぐいぐいと引き込まれています。勝手な推測ですが、もしや般若心経の世界が下地に在り見え隠れしているような、そんな思いも抱いています。
私にとってはどんなカウンセリング本を読むよりもカウンセリング効果抜群。読みながら身体のあちこちに赤錆びのように溜まってしまった小さなカサブタがこそげ落とされて行くような不思議な感触があります。もちろんこの中にはファンタジックでややミステリアスともいえるモノガタリが記述されているだけなのに。
もしかしたら今まで本を読むほんとの楽しさを知らなかったのかもしれません。