猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

GF*BF

2017-03-25 23:27:31 | 日記
2012年の台湾映画「GF*BF」。
戒厳令下にあった1985年の台湾。高校生のメイパオ(グイ・ルンメイ)とチョンリャン
(ジョセフ・チャン)は水泳部で、カップルだと思われていた。メイパオを好きなシン
レン(リディアン・ボーン)はそのことをチョンリャンに訊ねてみるが、「付き合って
いない。ただの友達」と言う。そこでシンレンはメイパオに告白し、2人は付き合う
ことになる。それからメイパオ、シンレン、チョンリャンの3人はいつも一緒に行動
し、愛情と友情を深めていく。

台湾お得意の切ない青春映画。1985年から2012年にかけての、27年に亘る男女の
物語である。女子高生メイパオはチョンリャンとカップルだと思われていたが、メイ
パオのことが好きなシンレンはチョンリャンに聞いて確かめる。2人がただの友達だ
と知ったシンレンは、メイパオと付き合い始める。それから3人の楽しい関係は続い
ていく。やがてシンレンとチョンリャンは大学に進学し、メイパオは就職するが、彼
らの愛情と友情は変わらなかった。シンレンとチョンリャンは民主主義を訴える学生
運動に身を投じ、メイパオも時に参加したりした。だが、メイパオとシンレンの間に
亀裂が生じてくる。
1980年代から90年代にかけて、台湾は激動の時代だったようだ。その時代背景を踏
まえて3人の関係を見ていると、とてもおもしろかった。台湾映画や香港映画って本
当にいいなあ。特に高校生たちがいろんな面で日本の高校生みたいで親近感が湧く。
メイパオのキャラクターはあまり好きではなかったが。カラオケの場面はちょっとや
りすぎだ。冒頭の場面は何だったのだろう?と思いながら観ていたが、ラストでつな
がってくる。それがとても感動的で、切なくて、悲しい。メイパオはかわいそうだっ
た。
青春はいつか終わりを告げる。失ったものもある。それでも3人の友情は変わらない。
とにかく3人の演技がいい。繊細な心の機微をよく表現していたと思う。悲しいけれ
ど希望も見えるラストシーンがとても良かった。




全般ランキング

人気ブログランキング

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 哭声/コクソン | トップ | 誰のせいでもない »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ともちん)
2017-03-26 16:08:39
こんにちは( ̄▽ ̄)今流行りの胸キュンものですね~♪高校時代から付き合ってそのまま結婚した人って・・・すごいなぁ~と思います。

あんな不確かな時代に決めるなんて(笑)
Unknown (尾崎杏子)
2017-03-26 16:17:17
コメントありがとうございます。高校時代から付き合って結婚って、少女漫画によくありますよね。私も考えられないです。その後も色々出会いはあるだろうに、と思います(^^;)

コメントを投稿