熱海から帰って一週間が経ちました。
気のせいかなんだか身体の感覚が変わったように思います。
どこがどのように変化したのか、はうまく表現できないのですが
それが改善に向かっている変化なのか
悪化しているのか……
判然としないのですが
明らかに構造的変化が起こったのは確かです。
この入院での成果。
「脳脊髄液減少症」との診断を頂けた事です。
診断書に、この七文字がスキップしてました。
長年の体調不良の原因が、やっと解明されたのです。
食欲不振、悪心、異部不快感、倦怠感、無気力感、聴覚過敏、
手足のしびれ、身体の振戦、嗅覚異常、頻尿、頭痛、視力低下……
現れては消えていく不定愁訴の謎の真犯人を
ついに医学的に突き止められました。
体調不良に「脳脊髄液」が絡んでいたなんて、
誰も分かりっこありませんよ。
内科も整形外科も眼科も婦人科も歯科も普通の脳外科も
神経内科も耳鼻咽喉科も精神科も診療内科も皮膚科も
「異常なし」
「気のせい」
「ストレス」
と診断するしかなかったのも無理はなかったのです。
恨んでいません。
すべて「脳脊髄液減少症」に至るために
必要なステップだったのです。
私は、この病態を診断するための最高レベルの設備と、
最高のスタッフが揃った病院で診察が受けられました。
健康保険がきかない、この負担の大きな検査を受けられたこと事態
非常に恵まれています。感謝です
漏れが見当たらず、ブラッドパッチ適用にはならなかったけれど
S医師の診断を信頼します。
もう漏れは止まっているんです。
つまり、私の身体は、一年半の間、
私を無理やり動けないように、ベッドに縛り付け、
一生懸命、壊れた箇所を地道に修復していたのです。
自然治癒力はちゃんと働いていたのです。
硬膜やくも膜の修復には、恐ろしく時間がかかるのでしょう。
これからは、髄液を如何に増やしていくか
髄液が減少した事で、ぐちゃぐちゃになった
身体の配線を元にもどし、
脳にあるべき位置を覚えさせるかが治療の課題となります。
当面の対症療法は「生食パッチ」で、
生理食塩水を脊髄に注入する事で、
脳の中の液体の容積を一時的に増やし、脳に正常な位置を記憶させる…
これまた気が遠くなりそうなほど「気長」な作業ですね。
今日、こちらの地方は久々の雨です
きっちり、調子悪いです。
紆余曲折ありすぎる、この病気。
いつまでお付合いすればいいんだか……