たとえば脳脊髄液減少症・・・・・・

ある日、ソレは突然やってきたかにみえました。
30年前の交通事故の記憶がよみがえる・・・・・・

桜の樹の下には

2014年03月31日 | つれづれに

こちらの地方では、桜が満開になったそうです。春爛漫です。
窓から見ると、まだまだ7分咲きくらいかな~。

「桜の樹の下には屍体が埋まっている!」

とは、作家・梶井基次郎の「桜の樹の下には」の短編の冒頭の一文です。
この時期には、どうしても、この1節が思い出されます。
どうにも不気味な短編ですが、高校時代から、なぜか、魂に突き刺さるというか。。。


これが、歳を重ねた今、改めて読み込むと、深いなぁ~

「桜の樹の下には屍体が埋まっている!
これは信じていいことなんだよ。なぜって、桜の花があんなにも見事に咲くなんて信じられない
ことじゃないか。俺はあの美しさが信じられない」

「この二三日不安だった。しかしいま、やっとわかるときが来た。桜の樹の下には屍体が埋まっている。
これは信じていいことだ。」


今年のこの満開の桜。。。。
その前に、散ってしまった命がありました。

身内が、亡くなりました。
実の姉です。急死でした。
多分、彼女も、今年の桜の前に亡くなるなんて。。。想いもしなかったかと思います。

二人だけの姉妹でした。
幼い時は、いじめられた事もあったけれど、
思春期には、その価値観の違いで、争った事もあるけれど。
お互いに、大人になり姓も変わり、、両親の介護に対しても相談しあう事もあって
通じ合う仲になりました。

でも、私は、8年前にこの、脳脊髄液減少症を患い、役立たずになって。
動けなくなって。。。医師には理解されなくなくても
それでも、いつも励ましの言葉をかけてくれていました。
彼女は薬剤師だったから。。。
(偶然にもS医師の病院の薬剤部にいました)
息子の入学式にも代理で参列してくれました。
卒業式も行きたい、と言ってくれていました。。。

おねえちゃん。ありがとう。

彼女が何より愛した、ダンナ様や子供たちは、どん底の悲しみの中から
今、なんとか乗り越えようと頑張っています。
だから、アナタも、どうか、あちらの世界でも、穏やかな魂のままでいてほしい。

「ああ、桜の樹の下には屍体が埋まっている!」

一体どこから浮かんで来た空想かさっぱり見当のつかない屍体が、いまはまるで桜の樹と一つに
なって、どんなに頭を振っても離れてゆこうとはしない。
今こそ俺は、あの桜の樹の下で酒宴をひらいている村人たちと同じ権利で、花見の酒が呑めそう
な気がする。(昭和三年十月)

4月1日追記

さきほど、ちょっとだけ、満開になった桜の樹の下に行ってきました。
クラクラするほど、美しかったです。
「花酔い」。。。
姉も。。。おそらく一緒だった。。。

まだ49日を過ぎていないから、この世でフラフラしているのかな。
私のところにも時々、あらわれては、今の状態を教えてくれます。
私は、この「脳脊髄液減少症」を患い、生と死の境をさまよってから、なぜか。。。
死者の方と簡単な交流が出来るようになりました。

彼女は、今、とても穏やかな魂の状態で、
でも少し前には、守護天使達に連れられていったところは。。。地獄だったそうです。

生まれてから亡くなるまでの、ビデオのようなものを見せられて
それはそれは、もう。。。
「地獄」は自分の中にあるのだそうです。

「火の海」とか「針の山」とか。。。それはまだ、あるのかどうか。。

『天国』には、すぐには行けるところではないと思うけど、
あちらの世界での長い長い修行もあるようです。
でもどうか。できる範囲でいいから私達を見守ってほしいな~
そして、私が行ったときには、ちゃんとお迎えにきてね。

約束だよ